デイキャンプで日よけや休憩する場所が欲しい。そんなときに活躍してくれるのが、ワンタッチ式のお手軽テントです。男手があるときならまだしも、ひとりでテントを張らなくてはいけないと思うと、ちょっと面倒……でもくつろげる場所は欲しい。
そんなときに「これはいい!」と感じたのが、このDOD(ディーオーディー)のサブマリンテントMでした。設営から撤収までが驚くほど簡単なワンタッチテント。実際の使用感をご紹介したいと思います。
ワンタッチテントはデイキャンプに使えるか
結論から言うと、十分に使えます。というより、むしろ最適解ではないでしょうか。日よけはワンタッチサンシェードやパラソル、タープでもいいのですが、テントの居住性が段違いなのは言うまでもありません。ですが難点はその設営の手間。デイキャンプには手軽さの面でやや不向きとも言えます。
そこでワンタッチ式のサブマリンテントです。傘のように広げて設営できるのが大きなポイント。女性ひとりでも扱えるというのは、私にとって大きな魅力でした。フロアレスシェルターという床のないデザインに、大きな開口。サンシェードとしてもテントとしても使える優れもの。試してみない手はありません。
カラーはイエローとグレー。サイズはMとLがありますが、今回はより持ち運びやすいMサイズを試してみることにしました。
実際に設営してみよう
①バッグから本体を取り出します。
②分かりやすい写真入りの説明書が一緒に入っています。見ながら進めていくといいですね。
③テントを置いて、広げます。タコのように広がって見えます。
④持ち上げて、入口を探します。
⑤入口から中に入ります。真ん中の天井部分にある、ワンタッチ機構を探します。
⑥テント内部から、ワンタッチ機構のジョイント部分を持ちます。片方の手で上に押し上げながら、もう片方の手でロープを下に引き、傘を開く要領でテントを開きます。
⑦開いた状態。ここから4本の屋根フレームを引っ張ると、ロックされて屋根が広がります。
⑧4隅の足を伸ばします。屋根フレームと同じく、ロックされるまで引っ張るだけ。
⑨完全に広がりました。「えっ、これで終わりなの?」という簡単さ。
⑩強度の高いスチールペグが、12本付属しています。
⑪スカートを固定するベルト(4箇所)にペグを打ち付けて、固定します。
⑫4箇所だけでもかなりしっかり留まる印象ですが、風があるときなどは状況に応じて、固定用のロープ(8箇所)を使い、さらにペグ打ちすると良いでしょう。
これで設営完了です。ここまでで10分ほど。驚くほど早いですね。
外観・居住性などの感想
設営してまず思ったのが「広い!」でした。壁が垂直に設計されているため、空間が広く圧迫感を感じにくいのです。ドーム型テントとの差は歴然で、テントというよりは部屋の中にいるような印象です。
身長159cmの娘はもちろんのこと、168cmの私も中心部分にギリギリ立つことができました。カタログ上の高さは165cmですので、設置する地面に多少影響されるようです(この時は砂地でした)。
左右の側面には丸い採光窓が3つずつあり、締め切っても中が明るく感じます。機能性だけでなく、デザイン的にもユーモアがあると思いました。下の換気窓はメッシュになっていて、内側からファスナーで開閉できます。
前後の開口が大きいので、全部広げると中に熱がこもることもなく、サンシェードとして優秀に機能します。
フロアレスの床にはレジャーシートを敷いたり、チェアを置いたり、使い方は自由自在。手持ちの180cm×120cmのシートを敷いてみましたが、床のない部分に靴を置けるのが便利でした。
サブマリンテントには、すそ周りにぐるっとスカートがついています。ペグ打ちに役立つだけでなく、砂などの侵入を防いでくれるのがいいですね。スカートなしのものよりも、高級感があるように見えます。
また、天井には換気窓(2箇所)がついており、室内の温度や湿度の調整に一役買ってくれます。
お片付けも簡単
①ペグを外したあと、屋根フレームについているオレンジのテープ部分(2箇所)を持ち、下に引き下げます。
②4隅の足フレームは、オレンジの部分を押して縮めます。
③折りたたみ傘のイメージで足部分をまとめ、たたんでいきます。
④付属のベルト(2本)で留めて、バッグに戻せば撤収作業完了です。
折りたたみ傘同様、たたむのに多少コツがいりそうですが、一度覚えてしまえばむずかしいことはありませんでした。
まとめと仕様
春夏秋に活躍する、サブマリンテント。と思いきや、実はわかさぎ釣りのテントとしても活躍してくれるそうです。色んな可能性のある簡単テント。我が家はポールを何本もつないで通さなければいけないサンシェードから、こちらに乗り換えました。
重量が7.5kgあるので、女性には少し重いかな?というところですが、機能を考えればそれも納得のいくところ。用途は日よけメインで考えていましたが、夕方になり寒くなってきたときに、開口部を全部閉めたら風よけになってくれたのは、うれしい誤算でした。
女性ひとりでも設営は可能ですが、ふたりいるとなおラクに作業できます。本当に手軽に設営~撤収が可能ですので、デイキャンプ用のテントを探されている方は、選択肢の候補に入れてみてはいかがでしょうか。
サブマリンテントM (T2-608-GY)
組立サイズ(外寸) (約)W190×D190×H165cm ※スカート部分は除く
収納サイズ (約)W105×D20×H16cm
重量(付属品含む) (約)7.5kg
収容可能人数 大人2人
材質 テント:150Dポリエステル(PUコーティング)
テントスカート:210Dポリエステル(PUコーティング)
フレーム:グラスファイバー・スチール
ペグ:スチール
最低耐水圧 1500mm
付属品 ペグ、キャリーバッグ、ロープ(テントに付属)
DOD公式サイト https://www.dod.camp/