わずかな工夫とアイデアで100均グッズが便利なアウトドアギアに変身する
100円ショップを探訪し、使えそうなものはないかを物色する日々
2020年7月現在、チャンネル登録者数18万人を誇るwinpy-jijiiことジジイさん。 ご自身で購入したアウトドアグッズのレビューやちょっとした改造、料理など、オリジナルの情報をほぼ毎週YouTubeで公開している。今回は、ジジイさんの人気コンテンツから、「100均で買った便利グッズたち」をピックアップ。果たして、どんな便利な小物があるのだろう?
「100均は、ほんとに昔から大好きでした。なんか、使えるものはないか?って、行くたびに、端から端まで歩いちゃうんです。近所のダイソーやセリアには、週に何回も足を運んでますよ」
ジジイさんのスタジオ兼自宅には、数々の100均グッズが置かれていた。買ってそのまま使えるものはもちろん、見た目にもこだわって、自分らしくひと手間加えて使っている商品も少なくない。
「キャンプするときに便利なものを、お金をかけずに自分の手を動かして作る。そんなときに、やはり100均は便利に使えます。まったく別の用途に作られたものでも、案外、使い勝手がよくなったり、アイデア次第でね。自分だけしかもっていないモノ、他人より優れたモノができあがったら、それは楽しいもんですよ」
そこで、これまで100均で仕入れたお気に入りのグッズたちを紹介してもらった。
1.セリアの食器バンド
「クッカーを持ち運ぶときや、キャンプ用の皿を運ぶときに、上手に積んでも、クルマの中で、カチャカチャと音がする。あれが気になってたんです。これはシリコーンゴムでできた三つ又のバンドなんですが、まあ便利。皿でもクッカーでも、同じようなサイズのものを重ねて、このバンドをかけるだけ」
サイズは、6㎝と9㎝の2種類があって、小さな方はシェラカップにもピッタリという。
「クッカーを持って登山に行くときにも、ザックの中で音がしないから、これは使った方が絶対に快適。昔は、本屋に行くたびに、本棚に並べる前の本に、同じようなバンドが使われていて、それが欲しかった。店員が外し忘れるのを期待しつつ、立ち読みするふりをして、そっと見ていたんですが、結局いつも外し忘れない。だから手に入らなかった。それが、ようやく100均で見るつけて手に入って、ほんまうれしいです」
色はグレーと黒があり、ジジイさんは、初見で6個購入して愛用しているそうだ。
「黒いバンドはホコリが目立つのでグレーがおすすめ」だそうです。
2.ダイソーのケーブルタイ
「これはダイソーで買ったんかな。ヘッドホーンのコードやスマホの充電器のコードなどをぐるっとまとめる面ファスナーのストラップです。たしか4本くらい入ってたかと。長さは15㎝ほど。これをいつも使っているLEDのランタンに着けたら、ほんと便利になりましたわ」
ジジイさん愛用のLEDランタンは、ロープなどに吊り下げるためのフックがついている。これが、細いロープにはかけやすいものの、自動車の中にセットしたポールには入らず。車中泊の際に不便で、思い付いたのが、このケーブルタイを使って吊るアイデアだったという。
「本来の用途とはちゃいますが、テントのポールにも吊るせるし、これは数本持っていると、色々使えて便利なんとちゃいますか」
3.セリアの小物ケース
「スパイスや小さなランタンなんかを入れるカッコええケースがないか? って探していて見つけたのが、このセリアの小物ケース。これ、色がアウトドアっぽくてええんちゃうかな。でも、そのまま使うのもなんだな、と思ってちょっとだけ細工をしてみました」
落ち着いた色調のケースのフタには、ジジイさんのロゴが!聞けば、元々あったロゴを耐水紙やすりで丁寧に落とし、カッティングマシーンで自作したオリジナルのロゴステッカーを貼って完成させたそうだ。最初からこんなオリジナル商品が売られているようにしか見えない出来栄えである。これこそが、ジジイさんお得意のチョイいじりテクニックだ。
ランタンケースとして使用するケースには、何かの包装に使われていたスポンジを利用した、衝撃吸収対策も施されている。「これだけで、移動中の破損や嫌な音も防げます」とジジイさん。さすがです。
4.ダイソーのアクティブポーチ
「これは、化粧ポーチとして売られてるもんです。そのまま使っても便利なんですが、色も何色かあったんで、ファスナーの色と合わせたストラップをつけてみました」
またしても最初からこの状態で売られているようにしか見えない小細工だ!
「材料は、細引きロープ。それにジッパータブのプラスチック部品。これは、アウトドアショップやホームセンターで買ったものです。作り方は、細引きロープを切って、ファスナーの穴に通し、タブをパチンて留めるだけ。簡単でしょ」
ジッパーの色に合わせたジッパープルをつけるだけで、100均のポーチが、アウトドアブランドのポーチのように高級に見えるから不思議だ。ジジイさんは、歯ブラシなどの洗顔セット入れ、ライト類など用途によって色を変えて使い分けている。「同じサイズのものだと、収納も便利やし、色が違えば一目で何が入っているかわかるし、ええんちゃいますか」
ちょっとしたアイデアと、わずかに手を加えるだけで、100均の商品が、魅力的な自分だけのオリジナルグッズになる。すぐにでも真似してみたくなるアイデアばかりだ。いくつかの情報は、YouTubeでも公開されているので、そちらも参考に、ぜひご自身のキャンプ道具に加えてみてはいかがだろう?
構成/山本修二