本誌カメラマンが趣味でおもてなしアウトドアスナックはじめました!
「スナックはじめました」
アウトドア好きの小倉カメラマンからこんなメッセージが届いたのはつい先日のこと。小倉さんとはかつて4年間かけて日本全国のスナックを巡った、いわゆるスナ友だ。それ以降も彼はスナック連載の撮影を担当するなど、さらにその道を極め、今や文字どおりのスナックマスター。そんな彼のベランダでのスナック。行かない手はない。
「いらっしゃーい!」
〝ママ〟と化した小倉カメラマンが満面の笑みで出迎えてくれる。まずは駆けつけ一杯ということで、フィールドにも持ち出すソーダストリームで作ったハイボールをグビリ。
小倉ママ「アウトドアスナック」の流儀
①スナックは対話が命。かしこまらず少人数制で!
②おつまみ類はホッとできるお袋の味が基本
③ウイスキーor焼酎? お酒はこの2種類で!
ソーダストリームを持ち出し、
ハイボールで駆けつけの一杯
小倉ママが考えるアウトドアスナックで欠かせない要素が、ホストとゲストの関係をはっきりさせること。
「そうしないとただのベランダ呑みになってしまいますからね。ママというホスト役がいて、ゲストはひたすらに寛ぐ。ゲストが癒やされる空間こそが、スナックの魅力であり、癒やしの提供こそがママの喜びなのです」
共用部は火気厳禁。
だから真空保温調理器で!
ベランダという空間が実はスナック向きだということにも気付く。通常のスナックも、カウンターひとつにボックス席がひとつあるかないか。このこぢんまり感が、ママとの距離を縮め、じっくりと対話できる。アウトドア用のローテーブルとチェアの組み合わせで、そんなスナック感を再現。小倉ママの手作り料理をつまみに、ハイボールをさらに何杯かいただく頃には、すでにリラックス感全開だ。
「ママ、ちょっと聞いてよ〜」
なんて愚痴がこぼれてしまうのも、スナックの持つデトックス効果。「どうぞ」と優しく手渡されたマイクでカラオケに突入できるあたりも粋な演出だ。
キャンプでは難しい生モノも解禁!
ママお手製の鯛の昆布締め
ガジェットを使い、
ママの合いの手でカラオケ!
時折吹き抜ける風が心地良いのもベランダならでは。スナックとベランダという意外性ある組み合わせに目を付けたあたり、さすがは全国のスナックに足繁く通っている小倉ママだ。
気になる虫対策は防虫LEDライトで
夕陽が差してきて、あたりが薄暗くなってきたころには、適度に酔いも回ってきて、もう帰りたくないモードに突入。
通いたくなるスナックがまた一軒、増えてしまった。
本誌カメラマン小倉雄一郎(45)
アウトドアはもちろん、サウナ、スナックなど多くの趣味を持つ。月に2軒は新規のスナックを開拓。『メンズプレシャス』のWebサイトでもスナック連載を担当。
※構成/櫻井 卓 撮影/小倉雄一郎
(BE-PAL 2020年7月号より)