日本のアウトドアメーカー、エバニューのバッグブランド「ビジィ・ビーバー」のショルダーバッグである。エバニューといえば、1940年代から登山用のクッカーを製造し、日本の登山者のためにさまざまな登山用具を作り続けてきた。派手さはないが、質実剛健で、コストパフォーマンスの高い商品群は長年日本のアウトドアファンに愛されている。
ビジィ・ビーバーが誕生したのは1993年。ブランドのホームページによると、このユニークなブランド名はアメリカのオレゴン州に由来する。同州は「ビーバーステート」と呼ばれるほど、ビーバーがたくさん生息し、州のマスコットとして親しまれている。オレゴン州の人々は勤勉で知られ、同じく森の働き者であるビーバーになぞらえて、「Busy Beaver(勤勉な人)」と呼ばれているそうだ。念のため、本当に「beaver」に「働き者」という意味があるかどうか英語の辞書で調べてみたところ、まさに名詞で「勤勉に働く人」という意味が載っていた。また、自動詞として「beaver away at ~」(せっせと働く)という意味がある。そのうち「ビバる」という日本語も生まれるかもしれない。
さて、ショルダーバッグについてだが、これもまさにビーバー的な勤勉なつくりをしている。まず日本製らしく縫製がとてもていねいだ。ファスナーは両方向に開くダブルファスナー式で、ファスナースライダーはつまみやすい独自の形状のものを採用している。ショルダーベルトは肩が痛くならない十分な太さがある。そのショルダーベルトはバッグの上面や側面ではなく背面側に付いていて、ファスナーの開け閉めの邪魔にならない。手持ち用のハンドルには人工皮革が巻かれていて手ざわりがよい。外見だけをとりあげてもこれくらい語ることがある。
内側に目を移すと、奥のメインポケットにはタブレット用のクッションと仕切りがある。手前のポケットは仕切りが充実し、小物を整理するのにちょうどよい。特筆すべきはポケットティッシュ用のポケットがあり、中央にスリットが付いているので、ポケットティッシュを取り出さなくてもティッシュを引き出せるようになっている。すみからすみまで「ビバってる」ショルダーバッグである。
各14,080円
※この商品は[通販サイト]「大人の逸品」から購入できます。
ハンディショルダーバッグ
https://www.pal-shop.jp/item/A55009004.html