美味しい空気と緑に囲まれて、まるで森のなかに住んでいるかのように過ごしつつ、遊びも仕事もできたらな……それが叶う夢のような宿泊施設が、都心からもほど近い長野県茅野市の蓼科湖のほとりにあると聞いて、早速訪れました。
ファッションブランド「URBAN RESEARCH」が手掛ける宿泊施設「TINY GARDEN 蓼科」。ロッジ、キャビン、テントと宿泊スタイルが選べて、しかも館内には温泉もあり、テントサイトではハンモックも張れて、焚き火も可(直火はNG)。八ヶ岳へのアクセスも良く、あの「北八ヶ岳ロープウェイ」までも車で約25分と、山好きにもたまりません。
マイカーでのアクセスがオススメですが、今回はバスを乗り継いで現地に到着。湖畔にたたずむオシャレな建物が次第に見えてきます。
元々は温泉旅館だった建物を全面的にリノベーション。「内と外が自由に行き交う」がコンセプトとあって、屋内と屋外がシームレスに設計されており、部屋からも外の景色が楽しめるように窓も大きく、太陽の光や森の空気が屋内に入ってきて、とにかく気持ちがいい! 素敵な別宅に帰ってきたような感じがします。
「都会の人が来ても日常を感じる親近感があって、目の前に広がる自然を存分に味わってもらえる施設を意識しました」と「TINY GARDEN 蓼科」の企画・地域コーディネーターの粟野龍亮さん。
自然と共存する施設を目指していて、電力も自然エネルギー利用率の高い電力会社「みんな電気」と契約するなどのこだわりも。
メインの建物を入るとフロントがあるので、ここでチェックイン。同じフロアに売店コーナーと、食堂・カフェ、そして簡単な仕事や打ち合わせができるラウンジがあります。
そしてメインの建物の上階にはロッジと、地下に天然温泉が。
温泉の泉質はさっぱりしていて、アウトドアで冷えた身体を芯から温めてくれます。女性客向けには、オリジナルブランド「かぐれ」で展開する「KAGURE holistic beauty」のクレンジングや化粧水なども試せるのも嬉しい限り。
今回の取材では、キャビン(エコタイプ)に宿泊することにしました。
アウトドアアイテムを持参して泊まりたい人に最適
今回泊まったのは、寝具や家具がいっさいなく、照明と電源のみ確保できるタイプの「キャビン(エコタイプ)」。(ベッドや暖房も完備しているタイプのキャビンも他にあります)
キャビンのリノベーションの一部は「ReBuilding Center JAPAN」が手掛けていて、元々あった建物の内側の壁に中古木材、断熱材、漆喰を張り直し、より断熱効果のある自然に寄り添った空間にしているとか。実際に泊まってみると、天井が高いため開放感もあり、なんともいえない木のぬくもりが感じられて非常に快適です。
お気に入りのアウトドアのギアを持参して試してみるのも良いし、寝袋を敷いてゴロゴロするだけでも幸せな気分になります。キャビンの前の空間に、タープなどを張ることも可能なので、チェアやテーブルなどを置いて、外でのんびり過ごすのも良さそうです。焚き火台を用意できれば、キャビンの前の広場で焚き火をすることも可能です。
キャビン泊でも、施設内にある温泉はもちろん、レストランやワークステーションも利用が可能(追加料金がかかる場合もあります)。はじめての山小屋泊やテント泊の練習にも適しているのと、小さいお子さんがいるご家族も安心して利用出来てオススメ。
キャビンとテント泊で使える、清潔感溢れるトイレと水場
トイレと水場は共有で、キャビンやテントサイトから歩いて2〜3分の敷地以内にあります。
清潔感があり、広々していて使いやすい印象です。
開放感溢れるキャンプサイト
湖畔に面したオートキャンプ場と、キャビンエリア内にあるキャンプサイトと分かれていて、こちらは後者のエリア。平地の芝生の上で広々張れるのは嬉しいですね。
テント泊でも、温泉やレストランも利用可能なのも嬉しいかぎりです。
ファミリーにもカップルにもピッタリな、ロッジ泊
家族やカップルなど、アウトドアのギアは持っていないけれど自然を楽しみたい人にピッタリなロッジ。「URBAN RESEARCH DOORS」オリジナルの家具が使われている部屋には、「URBAN RESEARCH」オリジナルのアメニティ類も用意されています。木のフローリングのシンプルなお部屋で、ファミリーでゆったりするのに良さそうです。
「URBAN RESEARCH」オリジナルのライフスタイルコスメ「COSME URBAN RESEARCH」も利用できて、気に入ったら売店で購入も可能です。
部屋には「FREITAG」のバッグが用意されていて、宿泊中は自由に利用が可能です(気に入ったらそのまま購入も可)。ハンガーは、以前「URBAN RESEARCH」の店舗で使われていたものをリプロダクト。前述のReBuilding Center JAPAN が手掛けていて、木の手触りが良く壁にかかっているだけでも絵になります。
地元の野菜をたっぷり使ったお食事はボリューム満点!
キャビン泊やテント泊で自炊するのも良いですが、地元の長野県の新鮮な野菜を使ったお食事は1度は食べて頂きたい! 化学調味料などの添加物は使わず、なるべく自然な素材を使って用意された料理は、野菜本来の甘さや旨味が感じられて、身体のなかから元気になれます。前菜だけでもこの内容で、お代わりもできて、とにかくボリューム満点。地元ブルワリーの「8Peaks BREWING」と共同で作ったオリジナルのクラフトビール「GARDEN ALE」や、地元産のワインも豊富で、ついつい飲みすぎてしまいそうに。
湖畔をテーマにしたオリジナルブランド「EKAL(エカル)」
「TINY GARDEN 蓼科」のオープンと合わせて誕生したブランド「EKAL」(蓼科湖の“湖”の英語=LAKEを逆さまにした名称)のウェアやアイテムも、施設内のショップで買うことができます。
その他、アウトドアブランドのアイテムも多く展開しています。
キャビン泊やテント泊の持ち物で、忘れてしまった小物類も買えるかもしれません。
この他にも寝袋やクーラーボックスなど、レンタルできる商品もあるのでチェックしてみてください。
ワーケーションに便利なワークスペース
すっかり忘れそうになりましたが、ワーケーションに心強いワークスペースやミーティングスペースは、まるでオシャレなオフィスに来てしまったような落ち着いた雰囲気。Wi-Fi完備で、ホワイトボードなどもあり、オンライン会議にも適した小部屋なども。
ワーケーション用の宿泊プランもあり、割引がきくので長期滞在する場合はぜひ利用したいところです。
窓が広く、外の森の景色がよく見えて、いつもより心なしか仕事もはかどる気がします。いいアイデアも浮かびそう!
仕事しながら暮らすように過ごせる「TINY GARDEN 蓼科」。働きつつ休みつつと、気持ちの切り替えは上手くできるものかと当初思っていましたが、実際に試してみると、仕事との距離感も程よくなり、短時間で集中して作業がはかどる気がしました。テントにノートPCを持ち込んでオフラインでできる作業をして、ワークステーションでオンライン会議に挑むなど、メリハリのある時間を過ごせると思います。
STEP SUP、カヌー、登山……アウトドアのアクティビティ満載!
そしてやっぱり、仕事以外のオフの時間も大切。そう、アウトドアのアクティビティが待っています!
施設内で体験できるヨガ講座や、星空観察、キャンプエリアで定期的に開催される焚き火ナイトなど、様々なアクティビティも人気。お隣にある白樺湖では、ハワイで人気の「STEP SUP」や、ネイチャーカヌー、eバイクなどの体験もできます(要予約)。
これから秋に向けては紅葉が美しい季節になり、冬になればスノーアクティビティも楽しめます。
家族連れでもカップルでも、職場のチームとでも。宿泊やワーケーション利用のリピーターが多いのがうなずけます。八ヶ岳や蓼科山など近隣で登山をした後に立ち寄って、温泉に入って1泊ゆっくりしてから帰るなどの利用にもオススメ。宿泊プランは用途に合ったものから選べるので、ぜひチェックしてみて下さい。
TINY GARDEN 蓼科 -Camp,Lodge & Cabins-
住所:〒391-0301長野県茅野市北山8606-1
電話:0266-67-2234
http://www.urban-research.co.jp/special/tinygarden/
アクセス
車の場合:中央道「諏訪IC」もしくは「諏訪南IC」より約30分
電車の場合: JR「茅野駅」よりバスで約30分「蓼科湖」下車後、徒歩4分
タクシーの場合:JR「茅野駅」よりタクシーで約25分