料理好きキャンパーは持っておきたいマストアイテム「スパイスボックス」
お気に入りのスパイス、キャンプに持ち歩いてますか?
BBQやキャンプ飯に、お気に入りのスパイスを振りかけると格段に美味しくなります。しかしスパイスの容器は様々な大きさ・形が有ります。
「市販品では、お気に入りのスパイスが収まらない」と困っている人は、いっそスパイスボックスを自作してみるのはいかがでしょうか。
今回ご紹介するスパイスボックスの作り方は、棚の高さも、引き出しの有無も、全て自分の好みに合わせて作れます。お気に入りのスパイスが収納できる「世界にひとつのスパイスボックス」を、作ってみましょう。
準備するもの
用意する道具
・えんぴつ
・定規(メジャーでも可)
・のこぎり
・紙やすり(280番)
・かなづち
・電動ドリル(穴あけ用のキリでも可)
・木工用ボンド
・プラスドライバー
・金切鋸
用意する材料
【ダイソー商品】
・板材(大):500×250×10mm(2枚)
・板材(小):450×200×9mm(5枚(1枚は予備))
【セリア商品】
・木製BOXウォルナットカラー(スリム):225×36×68mm(1個)
・花型蝶番2P:(2個入り1セット)
・ハンドル93mm 古色仕上げ:(1個)
・アーチ型留め金 古色仕上げ(1個)
・引き出し用つまみ 木製(1個)
・インテリアアイアンウォールラック(2本)
【ホームセンター】
・釘(25mm)
今回使う材料は、どちらも全国展開の100円ショップ「ダイソー」と「セリア」の商品を使用します。
釘はホームセンターの商品を使いますが、こちらもほぼ100円で手に入る商品です。合計金額は2,000円以下で、市販品のスパイスボックスを購入するよりお得です。
材料の板材は、なるべく歪みのない、まっすぐなものを選びましょう。板材が歪んでいると、完成したスパイスボックスも歪みます。
図面作製・けがき
図面・イメージ図の作成
先ずはスパイスボックスに入れたい調味料の、容器の大きさを確認しておきましょう。容器に合わせて棚の高さを決めます。
「容器の大きさ」「棚の高さ」の2つをメモしておきましょう。簡単なスケッチで良いので完成イメージも描いておくと、製作中に失敗する可能性が低くなります。
けがき
予め材料をカットする位置に、鉛筆で線を引きましょう。この作業を「けがき」と呼びます。
カットするサイズは以下の通りです。
・板材 大(カット前500×250×10mm):300×225mm×2枚(背板2枚)
・板材 小(カット前450×200×9mm):225×77mm×4枚(天板2枚、底板2枚)
225×67mm×3枚(棚板3枚)
318×77mm×4枚(側板4枚)
・インテリアアイアンウォールラック:235mm(落下防止柵4本)
材料カット・組み立て前準備
のこぎり・金切り鋸でカット
材料の板材は「桐」を使っているため、柔らかく割れやすいです。材料のカットは必ず安定した場所で行い、板材の割れ・怪我に注意しながら作業を行ってください。
インテリアアイアンウォールラックを金切り鋸で切断します。金切り鋸といえど、金属を切断するのは根気のいる作業です。焦って怪我をしないよう、落ち着いてゆっくり行いましょう。
やすり仕上げ
木材をカットしたら、切断面の「バリ」を紙やすりで削り、滑らかに仕上げます。
切断面のバリを取り除く作業は、木材を触った時に指にトゲが刺さるのを防ぎ、見栄えも良くなるので必ず行います。
穴あけ
側板に落下防止用柵を差し込むための穴を開けておきます。ただし穴は貫通はさせず、4~5mm程度の深さにとどめます。
組み立て
木工用ボンドで接着・釘打ち
組み立ては最初、木工用ボンドで接着を行ってから、その後釘打ちを行います。
木工用ボンドを、板材の小口(切断面)に均一に塗布してください。接着後にはみ出たボンドは、綺麗に拭き取りましょう。
天板・底板・棚板・背板と側板1枚を先に木工用ボンドで接着します。
落下防止用柵を側板の穴に差し込み、その後もう1枚の側板を接着します。
これでスパイスボックスの「片側」が出来上がりました。
ボンドが乾いたら釘打ちを行い、強度を上げましょう。
先程と同じ手順で、もう一方の「片側」を組み立てます。
スパイスボックスの両側が完成しました。
この段階でスパイスボックスに歪みがある場合は、材料カットの際に、板材を誤った寸法で切断している可能性があります。「定規で5mm読み間違えた」「10mm読み間違えた」といった誤りは起こりやすいです。スパイスボックスが歪んでいる場合は、一度すべての材料の寸法を確認してみましょう。
間違っていた場合には、一度分解して、再度作り直しましょう。
引き出し・蝶番・留め金・持ち手の取り付け
「木製BOXウォルナットカラー(スリム)」の前面中央に穴を開け、「引き出し用つまみ 木製」を取り付けます。
スパイスボックスの背中側に、蝶番(ちょうつがい)を取り付けます。
蝶番が一直線になっていないと、スパイスボックスが上手く開閉できなくなります。注意しましょう。
前面に留め金を取り付けます。
最後にスパイスボックス上部に持ち手を取り付けますが、付属のネジが長いので、半分程度の長さに切断します。
金切り鋸で切断しても良いですが、もしご自宅にペンチやニッパーが有れば、それらの道具で切断しても構いません。
切断したネジで、上部に持ち手を取り付けます。ゆるみが無いように、しっかりとネジを締めます。
これでスパイスボックスの完成です。
スパイスボックスを持ってキャンプに行こう!
使い勝手の良いように改造できるのも、スパイスボックスを自作するメリットです。例えばお好きな色を塗ったり、コーヒードリッパーを掛けるフックを取り付けたりすれば、見た目も実用性も自分好みにカスタムできます。
「市販品では、お気に入りのスパイスが収まらない」と困っている人におすすめなスパイスボックス。とても安価で作成できるので、ぜひ試してみてください。