オススメしたいTシャツタイプのサイクリングウェア
キャンプやサイクリング、外で遊ぶ時に気にしたいのがトップスだ。特にまだ暑さが残る初秋のアクティビティだと汗がこもって不快感が強い。普通のTシャツでももちろん良いが、サイクリングの世界で養われた最新素材を使った、アウトドアにぴったりのアイテムを見つけたのでご紹介したい。
サイクリングウェアの移り変わり
近年サイクリングの世界では昔ながらの半袖ファスナータイプのレーシングウェアではなく、ファスナーのないTシャツタイプのジャージを着用しているサイクリストも多い。いわゆるサイクリングウェアと言えばファスナーがついたピタッとしたタイプが連想されるが、時代を遡れば1950年代まではウール製のものが全てであり、化学繊維が登場する以前のこの時代は「軽く、丈夫で、発汗性が良い」となると羊毛しか選択肢がなかった。その後1980年代からポリエステルなどの繊維が使用されてからは、デザインや形などの加工が多様化し、今のファスナーと背面ポケット付きのサイクリングジャージのベースはこの時代に出来上がったと言える。
いずれも熱心なサイクリストたちが使用する上で求められる機能が盛り込まれたもので、薄くて丈夫、夏はとても涼しいウェアの数々はプロも含むサイクリングの過酷な部分と共に成長してきたと言える。誤解を恐れず述べれば、ピチピチで、パッと見てソレとわかるサイクリングジャージはそのようにして生まれてきた。
対して、先述Tシャツタイプのサイクリングウェアが登場するには、どのような背景があったのだろうか。具体的に述べれば、ツールドフランスなどに代表されるアスファルトの上を走る競技のみならず、オフロードを駆け抜けるレースへ多くのサイクリストたちが参加し出したことに起因している。
例えばアメリカでは伝統的なロードレースのみならず、オフロードの砂利道を走るグラベルレースが誕生し、いま数多く開催されている。従来のオンロードレースに比べ、コンディションの悪いオフロードを長時間かけて走行するため、今までより快適なサイクリングウェアを求められる。そんな戦う選手たちの要望をまとめ開発していった結果、カジュアルで街にも馴染むTシャツタイプのウェアが誕生したのである。
見た目は普通だが、素材はプロのウェアと同じもの
今回はプロ選手にもアイテムを供給しているRapha(ラファ)というブランドの製品を手に入れて実際に試してみた。
見た目で言ってしまえば、普通のTシャツと特段大きな変わりはない。私が手にした「ラファ エクスプローラテクニカルTシャツ」で言えば、胸元にあしらわれた反射性ストライプのおかげで夜間でも光を反射して安全を確保してくれている。これは自転車ブランドならではだ。
さて実際の着用感だが、圧迫感のなさ、ファスナーの不快感が一切ない。むしろ今までかなり窮屈な状態でサイクリングをしていたのかと改めて感じさせられた。一方、サイズをしっかり選べばサイクリング中などにバタつくこともない。
もちろんアクティビティでの汗抜けの良さは言うまでもない。通常のサイクリングウェアでも使用される柔らかく軽いマイクロメッシュ素材が採用されているため、肌に張り付かず汗を驚くほど逃してくれる。これは普通のTシャツでは決して体験できない特徴のひとつだ。また通常補給食などを忍ばせる背面ポケットも、グラベルレースでは自転車に取り付けられたバッグに入れて運ぶことができるため、撤廃されている。この点がより「普通のTシャツらしさ」を演出しているとも言える。
サイクリングから、ハイキング、キャンプにもオススメしたい
いつものアウトドア遊びをもっと快適に、もっと身近にできるこのアイテム。自転車のみならず、ランニングやキャンプのときにも重宝するだろう。夏はこのまま川へ飛び込んでもすぐ乾くし、秋冬は長袖もあるのでアウターとして、もしくはジャケットの中に着ておいても日中快適に過ごすことができるだろう。よりカジュアルにサイクリングを楽しみたい方、外でのアクティビティを快適に過ごしたい方にオススメしたい一着だ。
商品詳細
Rapha/エクスプローラーテクニカルTシャツ
サイズ:XS〜XXL
価格:11,000円(税込)
ウェブサイトは、「rapha」で検索してください