阿蘇山ってどんな山?
阿蘇山といえば、火の国・熊本のシンボルであり、阿蘇五岳と言われる高岳(1,592m)を最高峰に、根子岳(1,433m)、中岳(1,506m)、烏帽子岳(1,337m)、杵島岳(1,321m)を中心にした東西にのびる連山だが、広い意味では外輪山や火口原をも含めた呼び名だ。外輪山は南北約25km、東西約18km、周囲約128㎞もあり、世界屈指の規模の火山である。2020年9月1日より阿蘇火口見学も可能になり、入山規制エリア内であった中岳、高岳の登山も可能となった。さあ日本百名山の一つでもある展望抜群の阿蘇山の中岳、高岳の縦走に挑戦だ。
仙酔峡から高岳、中岳、ロープウェイ跡を周回するルートへ挑戦
スタート地点の仙酔峡は「仙人も酔うような花の咲く山峡」というのが地名の由来であり、春のミヤマキリシマが美しいことでも人気がある。駐車場からは、目指す高岳の山体がどーんと見えて、まるで登山者を迎えてくれているようだ。花酔い橋を渡り、階段を上り詰めるといよいよ山道へ。登っていくとだんだんと急傾斜になり岩場へと変わる。急な登りがずっと続くが、振り返るとくじゅう連山をはじめ阿蘇の外輪山や遠く他の山々が望め、疲れも吹き飛ぶくらいだ。とにかく急な登りだから、一歩一歩確実に歩こう。
360度大パノラマ。ずっと見ていたい光景が広がる
急な坂を登り詰めると、稜線に出る。北にくじゅう連山、東に天狗の舞台、西に目指す高岳が見える。見渡す限りの360°の大パノラマ。阿蘇の外輪山がきれいに見えみとれてしまうだろう。小休憩したら、まずは絶景を楽しみながら高岳へ向かおう。気持ちの良い稜線を歩くと高岳へ着く。どの景色を見ながらランチにしようかと座る場所を決めるのに困るかも。ゴツゴツとした根子岳も見えている。絶景を楽しみながらいただくランチは格別。中岳の先の大きな火口から噴煙がもくもくと上り、なかなか見られないダイナミックな景色、地球の息吹を感じることだろう。
噴煙が間近にせまり、見た事のない景色にびっくり
高岳から歩きやすい稜線を進むと中岳へ着く。さらに迫ってきた噴煙の上がる様、荒涼とした景色が間近に見える。世界有数のカルデラはとても大きい。さらに奥に杵島岳、烏帽子岳などが見え展望が素晴らしい。楽しんだら、ロープウェイ跡のルートへ進もう。
モノトーンの世界に入り込んだような荒涼とした景色を堪能
この先は、足元には黒の大地、もくもくと上がる白い噴煙とモノトーンの世界を歩いているような景色だ。ここは、地球なのか?!という不思議な世界に来てしまったような気持ちになるかもしれない。足場が悪い箇所があるので、注意して歩こう。仙酔峡ロープウェイ跡のルートからは舗装路となり仙酔峡駐車場につきゴールだ。下山して、登った山を振り返ると、阿蘇は大きいなあと改めて感じることだろう。
プラスで楽しむ!
アゼリア21
下山後は、温泉で汗を流して帰ろう。阿蘇の天然水を使用した温泉プールや、天然温泉「長者乃湯」が楽しめる複合施設。
住所 熊本県阿蘇市一の宮町宮地5812
定休 第4月曜日
時間:10:00~22:00(21:20受付終了)
料金 400円
電話 0967-22-5311
道の駅 阿蘇
JR豊肥本線阿蘇駅に隣接する道の駅。正面南側には阿蘇山がそびえる。地元の野菜、惣菜、土産などが購入できるほか、施設内の観光案内窓口では旬の情報がゲットできる。
住所 熊本県阿蘇市黒川1440-1
定休 なし
時間:9:00~18:00
電話 0967-35-5088
アクセス情報
公共交通機関
J R阿蘇駅からタクシー利用で登山口の「仙酔峡駐車場 」へ
マイカー
熊本I C下車。国道57号 経由仙酔峡へ
登山ウェアや持ち物について
10月になり、気温は低くなり、立ち止まるとさらに冷える。レインウェアの上下は必須。フリースなどの防寒具、温かいグローブも持参しよう。稜線では風が吹く事が多いので、その際はさらに冷える事が予想される。温かい飲み物、食べ物があると温まる。
※仙酔峡にはトイレあり
※気象庁の噴火警戒レベルにより入山規制の事があるため、事前に要確認
阿蘇 高岳、中岳データ
山頂所在地:熊本県
山域:阿蘇山
標高:中岳(1506M)高岳(1592M)
今回のコース
コースの距離:約5.5キロ
コース:仙酔峡(100分)→分岐(15分)→高岳(30分)→中岳(90分)→仙酔峡 (235分 休憩なし)
<問い合わせ>
阿蘇市観光課 0967-22~3111
阿蘇山遭難事故防止対策協議会(阿蘇地域振興局内)0967-22-1114