日本人に身近なハーブといえば、なんといってもシソでしょう。シソの葉はスーパーで販売されているので、おなじみの食材ですが、シソの実も食べられることはご存じですか?シソは秋の終わりに大量の実を落とし、次のシーズンも同じ場所から芽を出します。手入れをしなくても庭先でかんたんに栽培できます。
イタリア料理でおなじみのバジル。こちらも同じシソ科の植物です。肉や魚との相性が良く、料理の香りづけに重宝します。ポットでも容易に育つので、育てている方も多い身近なハーブです。
ちょっとした料理に役立ち、常備しておけば便利な、この2種類のハーブの保存方法をお伝えしたいと思います。
収穫時期
シソの実の収穫時期は、秋が深まってきた9月下旬~10月の中頃までです。夏を過ぎると、シソの花が咲き、花が落ちた後には実がなります。シソの実は稲の穂のようなので「穂シソ」とも呼ばれます。最も収穫に適しているのは「穂シソ」の部分に少しだけ花が残っている状態です。花が全て落ちてしまった後も食べることは出来ますが、実が固くなっています。
バジルは秋になり気温が下がってくると、目に見えて元気がなくなってきます。日本では越冬することができず、冬になると枯れてしまいます。寒くなる前に収穫しましょう。
シソの実の塩漬けの作り方と保存方法
下準備
「穂シソ」の状態のシソの実を枝から剥がします。
「穂シソ」の周りにある余計な葉を取り除きます。
「穂シソ」の端を片手で押さえ、もう一歩の手の親指と人差し指で枝をつまみ、指を下方にスライドします。そうすると、気持ちがいいほどにポロポロと枝から実が外れます。
作り方
鍋に1リットルの水と、あく抜き用の塩を大さじ2杯入れて沸騰させます。
沸騰した湯にシソの実を入れて1~2分ほど茹でます。長く茹ですぎると実の色味が悪くなるので注意してください。茹で上がったら冷水に20~30分ほど浸し、あくを抜きます。
シソの実をざるに開け、しっかりと水気を切り、秤で重さを量ります。シソの実の重さに対して10%の量の塩を用意します。
ジップロック等にしその実と塩を入れ、良く振って塩がまんべんなく実に回るようにします。
ジップロックに入れたまま冷蔵庫で2~3日寝かせます。水が浮いてきたら都度捨ててください。
保存方法
煮沸したビンやジップロックに詰めて冷蔵庫に入れます。冷蔵で約1か月、冷凍なら半年ほど保存がききます。
ジェノベーゼソースの作り方と保存方法
材料
・バジルの葉50g
・塩小さじ一杯
・オリーブオイル100㏄
・にんにく1かけ
・粉チーズ大さじ二杯
・ピーナッツ30g
作り方
上記の材料をフードプロセッサーに入れて、なめらかになるまで攪拌すれば出来上がりです!本場は松の実を使いますが、今回はピーナッツを使いました。他にクルミ、カシューナッツでも代用できます。
保存方法
ジェノベーゼソースは冷蔵庫に入れても4日ほどしか持ちません。長期保存したい場合は、冷凍してください。ラップに小分けにし、輪ゴムでとめて冷凍するのが便利です。冷凍すれば1か月以上は持ちますが、風味が無くなっていくので、早めの使用を心掛けてください。
シソの実とジェノベーゼペーストを使った調理例
シソの実はご飯によく合います。プチプチとした触感と、シソの風味が食欲をそそり、病みつきです!シソの実は、冷ややっこの上にかけたり、かき揚げの中に入れて食べるのもオススメです!
ジェノベーゼパスタは、ゆで上げたパスタにジェノベーゼソースを和えるだけで出来上がりです。手間がかからないのでオススメです。バジルとにんにくの風味、ナッツの香ばしさが食欲をそそります!ジェノベーゼソースはバゲットに乗せて焼いたり、ソテーした白身魚にのせて食べるのも美味しいですよ!
まとめ
庭先でカンタンに栽培できるシソの実とバジル。少しの手間をかけて保存すれば、いつもの料理に「もう一味」を効かせることが出来るので、重宝しますよ。たくさん作った場合、友人にプレゼントしても喜ばれます。是非トライしてみてくださいね!