本当にこれはぞ~っとする映画である。
オーストラリアの俳優であるデイモン・ガモーは、現代人は平均して一日にティースプーン40杯もの砂糖を摂取していると知らされる。
これだけ健康志向の世の中で? そんなに⁉
そこでガモーは低脂肪ヨーグルト、穀物バー、フルーツジュース、スポーツドリンクなどの一見ヘルシーそうな食品で平均値分の砂糖をとり続け、60日間でどんな変化が起こるのか? 自らの体を使って実験する――。
そう聞くとある種の映画好きは、マクドナルド商品を食べ続けた人がいたなあ? などと『スーパーサイズ・ミー』(04年)を思い出すだろうが、これはまさにその”砂糖版”。
堅くなりがちな専門家の証言を映像的コラージュにして遊んだりミュージックビデオみたいな味つけをしたりして、とてもポップに仕上げてみせる。