【普段使いのロープワーク】動物をつなぐのに便利な「馬つなぎ結び」
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    2020.10.29

    【普段使いのロープワーク】動物をつなぐのに便利な「馬つなぎ結び」

    私が書きました!
    ライター
    マリ
    自然とランニングを愛するアラサー女性。今年はトレイルランニングに挑戦予定!レザークラフトが好きで、靴やカバンも自作しています。

    愛犬と一緒にキャンプへ行きたい!という方も多いのではないでしょうか? 山や海辺で思いっきり遊ぶキャンプは、きっとワンちゃんにとっても最高の思い出になるはずです!

    そんなワンちゃんと一緒のキャンプシーンや、お散歩の時などにも使えるロープワーク「馬つなぎ結び」をご紹介します!

    馬つなぎ結びとは?

    「馬つなぎ結び」とは、牧場などで馬をつなぐときに日常的に使われているロープワークで、「追いはぎ結び」とも呼ばれます。英名は「ヒッチング・タイ(Hitching Tie)」といいます。

    この結び方の特徴は、馬がつながっている側のロープはそれこそ馬が力一杯引っ張っても外れないのに、反対側の端を引くと一瞬にしてロープがほどけること。

    馬をつなぐ際に、固結びなど他の結び方をしていると、ほどきたいときに結び目が固くしまってロープが外れなくなることがあります。またカラビナなどを使ってつないでも、馬は力が強いため、強く引っ張った拍子に曲がって壊れてしまうことがあります。

    この「馬つなぎ結び」でつないでいれば、馬が引っ張っても決して外れないのに、必要に応じて一瞬にしてほどくことができます。なので、馬をつなぐときは必ずこの馬つなぎ結びが使われているのです。

    馬つなぎ結びの活用法

    馬をつなぐとき以外にも、「馬つなぎ結び」はさまざまなシーンで活躍します。

    • 犬などの動物をつなぐとき
    • 洗濯ロープを結ぶとき
    • テントやタープを張るとき

    「馬つなぎ結び」の特徴は、片方の端はどれだけ強く引いても決して外れないのに、もう片方の端を引くとロープが一瞬にして外れることです。

    「結び目が緩まないようにしたいけれど、用が済んだらすぐに外したい」そんなシーンで使えるロープワークです。

    結び方

    さすがに本物の馬は連れてこられないので、置物の馬に代役をしてもらいました。

    1.まずは手ごろな結び場所を見つけましょう。

    実際に馬をつなぐ時は頑丈なポールに金属製のリングを取りつけたものを使いますが、小型犬くらいなら手ごろな柵、手すり、木などで大丈夫です。力の強い大型の場合は、ある程度の太さがある金属製のポールなど、十分な強度のある場所を選んでつないでください。

    ロープを曲げ、右手で持ちます。

    2.ロープの中ほどのところを曲げ、輪を作ります。

    支柱に片方のロープの端をまわす方法もありますが、ここでは輪を作ってまわす方法を紹介します。どちらの方法でもできる結び目は同じです。

    この「×」がほどけてしまうと失敗するので注意!

    3.工程2で作った輪をひねり、交差させて「×」の形を作ります。

    左手に持った輪に注意。「×」をなくさないように!

    4.動物がつながっていない方の端にもうひとつ輪を作ります。

    ここで「奥から手前」に通してしまうケースが多いです。「×」がなくなってしまうため、失敗します。

    5.工程3で作った輪を、工程4で作った輪に通します。手前から奥に通すのがポイントです!

    馬つなぎ結び、完成です!

    6.結び目をギュッと絞れば完成です!慣れると1〜2秒でさっと結べるようになりますよ。

    かなり強く引いていますが、外れません。

    動物がつながっている側のロープは、どれだけ強く引いても外れません。むしろ引けば引くほど締まります。

    簡単にロープがゆるみます。

    逆に動物がつながっていない側を引くと…。

    面白くて何度も外してしまいます。

    一瞬にしてロープを外すことができます。

    ロープの端を輪の中に通します。

    ただ、人間の動きをじーっと観察している賢い動物や、好奇心旺盛でロープを噛むのが大好きな動物は、自分で反対側のロープを引いて結び目を外してしまうことがあります。

    その場合は輪の中にロープの端を通しておくと、簡単に外れなくなりますよ。

    ロープの端が長すぎる場合は鎖編み。

    ロープの端が長くなりすぎる場合は、鎖編みのように編んでしまいましょう。鎖編みをしておいても、端を引けば結び目をすぐ外すことができます。

    便利なロープワークを日常使いに!

    動物が繋がっている側はどれだけ強く引いても外れず、反対側を引けば一瞬にして外れる「馬つなぎ結び」。

    慣れてしまえば1〜2秒で結べてしまうので、ペットを飼っている方は覚えておいて損はないですよ。

    難しそうに見えますが、そこまで複雑な結び方ではないので、ぜひ覚えて日常に取り入れてみてくださいね。

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