3月末の3連休、まだ東京都内は花冷えの日が多い頃に伊豆大島をテントで泊まりながら歩くというツアー(総勢12名)に参加してきました!
竹芝桟橋からジェット船で約2時間、伊豆大島に到着です。初日は生憎の雨。というか、土砂降りと横殴りの風!!「こんなんで本当に山歩きするのか?」「今日は行かないんじゃ?」という参加者のつぶやき(というか、希望?)が移動のバス内から聞こえてきますが、ツアー主催者からは中止の一言が出ず。
『みなさん、今日は雨が降って良かったです!なぜなら、いつか山で急に雨に振られることがあるからそんな時に気落ちしないよう、これが良い経験になるはずです!!』と元気いっぱいにナビゲーターが宣言し、お昼12時、出発!や、やっぱり行くんですね・・・!
1日目 樹海トレイル・変化する世界
上下レインウェア、ザックカバー、スパッツと雨用のフル装着で完全武装したツアー参加者一行は、大島温泉ホテルのほど近く、三原山へ向かうコースの途中から「鎧端(よろいばた)トレース」に入ります。ここには地元の方によって目印のプレートが設置されており、それを目印に前進する塩梅。ですが相手は「樹海」、わかりやすい道ではなく、さらに雨でトレース(足跡)も見えにくくなっており、冒険度はかなり高め。ここはガイドさんと一緒に歩いたほうが良いかもしれません!
大島と言えばもちろん三原山の噴火が知れ渡っているところ。この「鎧端トレイル」には不思議な地形が次々と現れ、本土の山では見ることのできない姿を見せてくれます。このように何百年も前に噴火して流れてきた溶岩が、ちょうどトレイルの手前の部分で止まっていて壁になっています。その間からたくましく木々が溶岩を突き破って生き生きと生い茂っている様子は自然のエネルギーそのもの。
森の中を雨に打たれながら大勢で歩いていると、なぜか楽しくなってくるから不思議です。木々は湿って気持ちが良さそうだし、もともと大島はしとしと雨の多いところ。ある意味本来の姿を感じながら歩くことができたかも。
鎧端から森を抜けて三原山へ向かい、山頂の周辺を一周して、今度は海に面した大島公園へ下りるルートを歩きます。このころから雨があがり、青空も見えてきました!一気に気持ちも軽くなってきて、清々しい空気を吸いながら歩き続けます。