OMC社は東海道本線を運行していた寝台急行列車「銀河」や上野―青森間を運行していた夜行列車「北斗」など、鉄道由来のネーミングを採用したキャンピングカーを製造しています。北斗については、ロングセラーモデルとして定評もあり、ハイエースのワイドボディミドルルーフをベースにした2人旅仕様のキャンピングカーとなっています。
今回紹介するのは、「北斗」に新たに追加された「対座モデル」。従来の北斗はセカンドシートを廃し、右サイドに横向き3人がけのソファ&シートを配置。また、左スライドドア側には机とイスが備わりちょっとした書斎としても使える設計。一方、対座モデルのほうはというと左側に単座のセカンドシートとサードシートが搭載されました。これにより、セカンドとサードシートで対面してテーブルを囲むことが可能になりました。左側は従来どおりとなっており、北斗が乗車定員5人なのに対し、対座モデルのほうは7人に増えています。
とはいえ、就寝については3人がけソファ部分を2段ベッドに展開して使用し、2人就寝というのは変更なし。ただ、セカンドとサードシートをフラットにして1人用のエクストラベッドにもなり、計3人の就寝定員としています。
室内は寝台列車の個室のような雰囲気で包まれ感があり、2人旅で使うなら、2段ベッドにしたまま、向かい合って食事や休憩ができるのが大きな魅力となっています。
また、荷室と居住部分がしっかりと仕切られているところにも注目。荷室部分は荷物置き場としてはもちろんのこと、キッチン機能が集約されていて冷蔵庫や電子レンジ、シンクが備わっています。冷蔵庫下にはポータブルトイレを収納できるスペースになっていて、万が一のときにはトイレルームとしても活用できます。リビング側からの往き来がしやすいのもポイントです。
そんな荷室ですが、床部分に掘り下げ加工がなされ、室内高1600mmを確保し、8ナンバー登録(キャンピングカー登録)を実現。また、オプションである車載用クーラーの室外機をインストールできるようになっています。
対座モデルは2人旅をより優雅にしてくれる、使い勝手の高さが魅力的なモデルといえるでしょう。
価格:484万円(税別)〜
問OMC www.omc-camper.co.jp/