立花山ってどんな山?
立花山は、福岡県にある標高367mの山で、中世の立花山城の跡としても知られている。また、玄海の海上からも望見され、昔から海陸交通の目印になっていた。新宮町と久山町、福岡市東区の境に位置し、筑前名山の一つ。アクセスがよく、初心者にも登りやすく山頂からの展望が素晴らしく、土日ともなればたくさんの人が訪れ人気がある。山頂付近には樹齢300年を越えるクスノキが自生し、国の特別天然記念物に指定されている。
ルートはいくつかあるが、今回は立花山登山口からスタートし、大クスを見て、立花山、三日月山の二座を踏むミニ縦走に挑戦だ。
初心者、ファミリーにも人気な立花山
立花山登山口では、「ようこそ立花山へ」と書かれた大きなウエルカム看板が待っている。立花山の案内のパンフレットもあるので、必要であればもらい、さあ出発だ。登山口からまずは整備された階段を登っていく。水場があり補給もできる。そのあとは急な階段が待っている。一段一段、登ると平坦になりほっと一息。しばらく休憩し、ここから大きなクスノキが現れ、圧倒されるだろう。しばらく行くと、山頂と大クス方面への分岐、屏風岩に着く。
自生地北限の立花山クスノキ原始林。大クスは見る価値あり!
屏風岩から山頂へも行けるが、ちょっと寄り道して「立花山大クス」を見に行こう。300歳以上とされる大クスは圧巻。ただ、足場が悪いのでゆっくり見ながらの休憩はできない。屏風岩分岐まで戻り山頂を目指す。急な登りをいくと山頂へ飛び出す。山頂は広くゆっくりできる。また、展望も抜群で福岡市街、博多湾、玄界灘も見え、福岡空港へ降りる飛行機も見ることができる。ゆっくり休憩した次は、三日月山を目指そう。
三日月山も展望抜群。縦走する価値あり
立花山山頂から急な下りを慎重に下る。足場が濡れている時は特に注意が必要だ。十字路に出て、三日月山方面へ。歩きやすいなだらかな尾根を歩く。途中、「三日月、立花山の四季」の記録が記してある案内板があり、見ていて楽しい。三日月山の山頂も展望がよく、特に福岡市街の眺めが良い。振り返るとさっきいた立花山も見える。ここでも景色を楽しんだら、十字路まで戻る。
クスノキ原生林が素晴らしい東ルートを楽しむ
立花山群全体でクスノキは数千本にのぼり、幹は高く伸び樹高30mを上回るクスノキも600本ほどあり、その規模は日本一だと言われている。大きなクスノキ、マダラ模様のカゴノキも美しい。十字路からは東側にルートを取り、屏風岩からは、来た道を下ろう。
プラスで楽しむ!
新宮温泉 ふくの湯 立ち寄り湯
大浴場、サウナ、露天風呂など沢山の湯が楽しめる。平日限定お風呂と食事のお得なセット料金もあり。
住所 福岡県糟屋郡新宮町三代西2丁目14番1号
定休 年中無休
時間 9:00‐翌3:00
料金 750円
電話 092‐410-4126
六所神社
立花口の産土神。立花道雪は六所権現の崇拝が厚く、出陣に際しては戦勝祈願をしたと伝えられている。県指定天然記念物に指定されているカゴノキがある。
住所 福岡県糟屋郡新宮町大字立花口1125の1
※トイレあり
アクセス情報
公共交通機関
西鉄新宮駅または、JR福工大前駅から新宮町のコミュニティバス(マリンクス)を利用し、立花小学校前下車
マイカー
九州道古賀ICより国道3号線を福岡方面、須川の交差点を左折。立花小学校から久山方面へ。六所神社より約600M先で立花山登山者用駐車場入口の案内を右折。目印は右手に「じい&ばあ」の建物。坂道を登ると左に立花山登山者駐車場。
登山ウェアや持ち物について
低山だが、防寒具は忘れずに。温かい飲み物、食べ物を用意すると景色を楽しみながらゆっくりできる。水場は、登山口から少し歩くと1か所ある。トイレは山中にないが、駐車場付近にあるので済ませて出発しよう。
立花山データ
山頂所在地:福岡県
山域:福岡市東区、新宮町、久山町
標高:367M
今回のコース
コースの距離:約5キロ
コース:立花山登山者駐車場(10分)→登山口(40分)→屏風岩(10分)→大クス(10分)→屏風岩(15分)→立花山山頂(15分)→十字路(25分)→三日月山(25分)→十字路(30分)→東ルートを通り屏風岩(25分)→登山口(10分)→立花山登山者駐車場(3時間35分休憩なし)
<問い合わせ>
新宮町役場 産業振興課 092-962–0238
新宮町観光案内所 092–981−3470