キャンプへ出かけると、テントの設営や焚火の準備など、やることが多いですよね?事前の準備を怠ると、バタバタしているうちに時間が過ぎ、ゆっくり過ごすことができなかった、ということになりかねません。
あらかじめ、自宅で調理をして行けば、キャンプ地での調理時間が節約できます。時間が浮いたぶん、キャンプにゆとりが生まれますよ。
今回は台湾の屋台飯、魯肉飯(以下ルーローハン)をご紹介したいと思います。
キャンプ前日に仕込みをしておけば、当日は現地でご飯を炊き、具材を温めるだけで食べられるので、おすすめの一品です!
ルーローハンとは?
台湾の屋台では必ずといっていいほど見かける料理です。揚げ玉ねぎと一緒にトロトロに煮込んだ豚バラ肉を、ご飯にかけた一品。揚げ玉ねぎの甘味が大人にも子供にも好評です!五香紛というスパイスを使用するので、くせがあるのですが、そのくせがやみつきになります!
ルーローハンの調味料と材料
<調味料> 4人分
<豚バラ肉の調理用>
・醤油 大さじ3
・オイスターソース 大さじ1
・料理酒 大さじ3
・サラダ油 適量
・小麦粉 大さじ3
・砂糖 大さじ3
・五香紛 小さじ半分ほど
<半熟味つけ卵の調理用>
・液体だしの素 水10:液体だしの素1の分量
五香粉(ごこうふん・ウーシャンフェン)とは、八角、シナモン、花椒、クローブ、ちんぴを混ぜたミックススパイスです。甘くエキゾチックな香りが特徴です。主に中国料理で使われます。
<材料> 4人分
・豚バラ肉のブロック 500g~800gほど
・玉ねぎ 半分
・卵 好きなだけ
ルーローハンの作り方
半熟味つけ卵をつくる
ルーローハンにトッピングする半熟味つけ卵を作ります。
鍋に卵が浸る量の水を入れ、冷蔵庫から取り出した卵を入れて火にかけます。そのまま強火で沸騰させ、沸騰したら弱火にして茹でます。
水の状態から、卵を9分ほど茹でることで、半熟卵に仕上がります。固めの卵がお好みならば、11分ほど茹でてください。
半熟味つけ卵のたれ(水10:液体だしの素1の割合)を作り、ジップロックなどの密封できる袋に入れます。9分間茹でた半熟味つけ卵の殻をむいて、たれの中に浸してください。冷蔵庫に入れて、5時間以上保存し、味をなじませれば、半熟味つけ卵のできあがりです。
揚げ玉ねぎをつくる
ルーローハンの味の決め手になる、揚げ玉ねぎを作ります。
揚げやすくするために、玉ねぎを1mm~2mmの薄切りにします。
薄切りにした玉ねぎに小麦粉をふりかけます。ジップロックなどの密封できる袋に入れてシャカシャカとふれば、玉ねぎにまんべんなく小麦粉をふることができますよ。
フライパンの深さ1cmほどにサラダ油を入れ、中火にかけます。油が温まったら、薄切りにした玉ねぎを入れます。
玉ねぎがきつね色になるまで揚げてください。揚がったら、キッチンペーパーの上にのせて油を切ります。
豚バラ肉のブロックを角切りにする
豚バラ肉のブロックを角切りにします。一口大の大きさに切ってください。一口大に切ることで火が通りやすくなります。
豚バラ肉を炒める
豚バラ肉の色が変わるまで炒めます。
豚バラ肉の色が変わったら、砂糖と酒を入れ、サッと炒めます。
とろみが出るまで揚げ玉ねぎと豚バラ肉を煮込む
砂糖と酒を加えて、サッと炒めたら、水(400ml)、揚げ玉ねぎ、醤油を入れて、ひと煮立ちさせます。ひと煮立ちしたら、弱火にして30分ほど煮込みます。
30分ほど弱火で煮込みつづけると、揚げ玉ねぎが煮汁に溶け込んで、とろみが出てきます。
とろみが出た具材に、オイスターソースと五香粉を入れて、2~3分ほど煮込み、味をなじませます。これで具材が完成です!最後に五香紛を入れることで、五香粉の風味を活かすことができます。
ただし、五香紛には独特の風味があります。苦手な子どももいるので注意が必要です。子どもと一緒に食べる場合は、調理の最後に五香粉を入れるのはやめておきましょう。
器によそったあとに、大人の器にだけ五香紛をふりかけて召し上がってくださいね。
具材の熱が冷めたら、ラップで具材を小分けにして、冷凍庫で凍らせます。冷凍しても風味はほとんど変わりません。キャンプ地で自然解凍、もしくは温め直せば、すぐに食べることができます!
できあがり
キャンプ地に着いたら、ご飯を炊いて、アツアツのご飯の上に具材をかけ、半熟味つけ卵を添えて召し上がってください!
インスタントラーメンに具材を入れても、美味しく召し上がることができます。揚げ玉ねぎの甘い風味が、スープに溶けだして絶品です!
事前に仕込みさえしておけば、ルーローハンは手間がかからない料理です。キャンプで調理の時間を節約したい場合におすすめですよ!卵以外にも、トッピングにはネギ、海苔、紅ショウガもよく合います。ぜひ作ってみてくださいね!