冬キャンの季節がやってきましたね。
澄んだ空気、静寂の中にしみいる雪の音、仰ぎ見る白き頂。無性に自然に還りたくなる季節です。
寒くなると、雪山登山や冬季縦走など、いろいろな冒険をしたくなるのですが、そのためにはギアを厳選する必要があります。
デザインだけで選ぶと、凍傷になったり低体温症になったりと後悔しがち。私は、ほかの季節のギアよりも機能性を重視するようにしています。
シュラフに対しても同じこと。私が愛用しているのは「ナンガ(NANGA)オーロラ900DXロング 」です!
オーロラ900DXを選んだポイント
こちらが、ナンガオーロラ900DX。何度か洗濯をしたため、表面が少ししわになっていますが、防水・防寒性はもちろんしっかり継続しています。
購入の際に重視したポイントは以下になります。
・耐寒温度が低い
・広々と眠れる
シュラフの選択ポイントは、ボリュームや値段、軽さなど、人によっていろいろあると思います。私の場合は、暖かさを最重視しています。
このシェラフを購入する際、冬季北欧自転車縦断をする予定もありました。さらに、ゆくゆくはデナリ登山へも行きたかったので、そこまで視野に入れてシュラフを選ぶことにしました。
ということで快適使用温度-25度、限界使用温度-37度まで耐えられるというオーロラ900DXを選択。
かなりのボリュームがあり、重量も1550gとそこそこあるのですが、暖かさには代えられません。
実際に-31度で眠ってみた感想
北欧縦断へ行ったときや、国内で冬登山をするときはいつも、このシュラフを使ってきました。
雪の中で野営すると、夜に水筒に入れたお水は朝にはカチコチに凍っているくらい寒いのですが、シュラフのおかげで快適に眠れました。
2019年に念願のデナリ登山へ行ったときも、もちろん、オーロラ900DXを持っていきました。
結果、ほぼほぼ寒さは感じませんでした。上部キャンプともなると-31度近くまで下がりましたが、それでも寝袋に入ると朝までぐっすり。
一日の疲れをしっかりいやすことができました。
広々と眠れるサイズ
ナンガオーロラ900DXのシュラフは、身長175cmを想定して作られています。170cmの夫でも、広々と感じられたそう。
横幅もかなりゆったりで、ファスナーを開けなくても足の裏がかけるほど体を動かせます。寒い季節は、疲れで足がつってしまうこともありますが、そのようなときにこのゆとりはありがたいです。
冬山やほかのエクスペディションなどで、翌日の服など、濡らしたくないものを寝袋の中にたっぷり入れることもできます。
持ち歩くときのボリューム感は大きめ
オーロラ900DXの収納サイズは、21cm×直径41cm。80リットルの冬用ザックに入れた場合、4分の1ぐらいの容積を占めます。
また、厚みのあるクッションとして椅子のようにも使えます。私は冒険中のブレイクタイムに、寝袋の位置に座って休憩をしていました。
暖かさ以外のおすすめポイント
蓄光ファスナー
ナンガのシュラフは、YKKの特殊ファスナーを使ってます。
ファスナーが大きいので手袋をしていても持ちやすい上、蓄光性があるので夜間でも見つけやすくありがたいです。そのうえ、布を噛みこみにくい構造になっているので、ファスナーが引っかかってシュラフが破れる心配がありません。
防水透湿素材が優秀
ダウンを包む生地は、オーロラテックスと呼ばれる独自開発の防水透湿素材です。水分をはじきつつ、汗は通過するので寝ていてもムシムシしません。
中の羽自体にも防水性があるため、多少の結露ならしみこまず、翌夜使うときにはさらさら。
一泊や二泊の野営ならともかく、縦断やアルパインスタイル登山において、雪の中で数十泊しても快適に過ごせるのはありがたいです。
ナンガのシュラフがあればどこにでも行ける
私は、ナンガのシュラフは、一生ものだと思っています。
表面の軽い汚れや、汗のしみこみによる汚れは、自分できれいにすることができます。ナンガ公式サイトで「正しいダウンシュラフの洗い方」も動画で紹介されているので、参考にしてください。
参考までですが我が家では、風呂場でダウン専用洗剤かオシャレ着洗剤を使って踏み洗い、すすぎ、コインランドリーで乾燥、という手順で洗っています。驚くほどふかふかになりますよ。
冬キャンや厳冬期登山など、いろいろな冒険に私を連れて行ってくれるシュラフです。
冬でも快適に過ごせるシュラフを探しているなら、ぜひ使ってみてくださいね!