キャンプの際は救急セットを絶対に持ち歩こう
先日友人2人とキャンプをした際、私はたらふく酒を飲んでいました。外気温3度の寒空の下、焚火で暖を取りながらキャンプを楽しんでいると、薪が少なくなってきました。そこで私はあろうことか、酒に酔っている状態だというのに、斧を持って薪割りをしようとします。この時点で私は正常な判断ができていなかったのでしょう。
しかしさすがに斧を振り回すのは危険と感じたのか、斧を振り下ろすのをやめます。そして、バトニングをするように薪に斧の刃を突き立て、薪ごとコツコツと薪割り台にぶつけて割ることにしました。
酔っぱらった私は左手で薪を保持しながら、右手で斧を操ります。そのあとは皆さんのご想像通り、斧で左手の親指を叩いてしまい出血。
私たち3人は誰も救急箱を持っておらず、ティッシュで傷口を押さえながらキャンプ場の管理棟に頭を下げて、救急箱をお借りしました…。
酒に酔った状態で刃物を扱うなど、キャンパーの風上にも置けないまねをしてしまったことを深く反省し、後日救急セットを準備することにしました。今回はそんな経験から準備した、救急箱の中身をご紹介します。
もしもキャンプに救急セットを持参していないという方は、必ず準備しましょう。いつかキャンプで怪我をした際に自分を守れるのは、救急セットを準備しておいた自分の行動だけです。
100円ショップとドラッグストアで揃えた救急セットを紹介
私は100円ショップのセリアで、救急セットの大半を揃えました。
屋外に持ち歩くという使い方を考慮し、ピルケースは防水パッキン付きのものを選びました。さらに中の飲み薬は、効能と用量をシールに記載し、一目でどのような薬か分かるようにしました。
消毒液はドラッグストアで購入しましたが、個別包装のアルコール消毒綿はセリアで購入したものです。
斧で指を深く切った際に、一番心配だったのが細菌です。傷口から菌が侵入し、最悪の場合指を落とすことになるのではないかという、恐ろしい考えが脳裏をよぎりました。
キャンプシーンの怪我は、必ず消毒が必要になります。小さな切り傷でも消毒をする用意をしておきましょう。
消毒後に必要なのが絆創膏です。直接血を止める効果はありませんが、傷口にものが触れることを防ぎます。
小さな切り傷などにはノーマルサイズの絆創膏、大きな擦過傷にも対応できるようLLサイズの絆創膏も用意しました。
アウトドアは水に触れる機会も多いため、防水フィルムも用意しました。雨などに濡れるのを防げるため、傷口の保護に有効です。
吸水性に優れているガーゼは、多量の出血を伴う怪我をした際に使うと有効です。
ガーゼを止めるためのテープと、包帯も準備しました。万が一骨を折るような怪我をした際に、副木を固定するのに包帯が使えます。
夏場のキャンプは特に虫刺されに悩みます。蚊に刺されるだけであれば、患部がかゆみを持つ程度で済みますが、ハチやアブなどに刺されると痛みを伴います。そのような際に患部に塗る虫刺され薬は、いくらか痛みをやわらげるのに有効です。
薪などの木材に触れる機会の多いキャンプは、木のトゲが指や手などに刺さることも想定できます。そのような場面で毛抜きがあると便利なため、念のため準備しました。
怪我をしないのが一番。ただし万が一の備えはするべき。
正直今まで救急箱の準備は必要だとは思っていても、お金もかかるし手間だからと避けていました。しかしキャンプでいざ自分が怪我をすると、救急箱を準備しておかなかったことへの、後悔の念に駆られました。
わざと怪我をする人なんて、いません。思いがけず怪我をしてしまうからこそ、事前の準備が必要なのです。それを痛いほど思い知らされました。実際痛かったですし。
怪我をしないための行動は必要です。怪我を予防できるなら、そうするに越したことはありません。アウトドアという環境下でキャンプをする私たちは、怪我への備えを怠ってはいけません。
救急セットを用意していないという方は、ぜひ救急セットを用意しましょう。私の経験と、ご紹介した救急箱の中身を、参考にしてもらえると嬉しいです。