おなじみ記者・櫻井と編集・沢木が、今回はプレス向けの輸入車合同試乗会に突撃。乗り較べて選んだ、おすすめの3台をご紹介します。
●経済的で力強く走る北欧の雄
ボルボ/V40 D4 Rデザイン
VOLVO/V40 D4 R-DESIGN森に囲まれた極寒のスウェーデンで育まれたボルボのクルマは、高い信頼性と自然のなかに溶け込む優しいデザインが特徴。ドイツ車より若干手の届きやすい価格設定も魅力だ。撮影車両は、スポーツ走行に適した足回りや専用の内外装で仕立てた特別仕様車。
¥4,250,000(限定200台)
問い合わせ先/ボルボ(フリーダイヤル)0120-922-662
http://www.volvocars.com/jp
沢 最近、キャンプ場で輸入車を見かける機会が増えてきましたね。
櫻 ’90年代以降、輸入車メーカーは世界一過酷といわれる東京の渋滞や高温多湿の夏に耐えられるようテストを繰り返した結果、信頼性が格段に上がった。さらに、ディーゼルエンジンや高効率の小排気量エンジンを開発し、経済的かつ手の届きやすいクルマが増えたことも要因だろうね。
沢 ディーゼルといえば、ボルボは昨年、一気に5車種も発売しましたね。
櫻「D4」と呼ばれる2ℓのディーゼルエンジン。このV40は、そのなかでも一番小さなクルマなんだ。
沢 車内にいると、ディーゼル特有の振動や音がほとんど気になりません。
櫻 しかも、みなぎるようなトルクで、アクセルを踏んだときの反応も抜群。
沢 荷物をたくさん積んだときも走り出しから力強く、どの回転域でもぐいぐい加速していく感じです。
櫻 エントリーグレードは323万円。デザインも洒落ていて、お得だと思う。
沢 デザインで選ぶなら、イタリア車は外せません。フィアット・500Xは愛嬌のある丸っこいカタチで、女性や子供も食いつきそう。
●イタリアのセンスが光る個性派
フィアット/500X ポップスタープラス
FIAT/500X Pop StarPlusフィアットとクライスラーが合併したFCAの意欲作。ジープブランドで発売中のSUV、レネゲードと兄弟車だが、見た目はまるで別物。140馬力の1.4ℓエンジンで軽快に走る。室内も個性的。ラゲッジは奥行きこそ短いものの、閉塞感はない。30馬力アップの4WDも選べる。¥2,850,000
問い合わせ先/FCA(フィアット)(フリーダイヤル)0120-404-053
http://www.fiat-auto.co.jp/
櫻 3ドアのコンパクトカー「500」のイメージを継承しつつ、4ドアでより広い室内空間に仕立てたSUV。前輪駆動が主体だけど、最上級グレードの「クロスプラス」は4WDで、出力も上げてある。アウトドアでもしっかり走りたい人はこれでしょう。
沢 いまどきのイタリア車は頑丈になったとか?
櫻 昔は遠出するとヒヤヒヤしたものだけど、そんな心配は無用。なんたって開発テストでは500万㎞も走ったそうだから。
沢 安心しました(笑)。で、信頼性と品質なら、やはりメルセデス・ベンツですか。
櫻 うん。「速度無制限の高速道路を何時間も快適に走る」ことを前提につくられた、滑らかで安定感抜群の走りと、末永く使い続けられる耐久性はここならでは。ミドルサイズSUVのGLEは、本気仕様のオフロード性能を備え、安全装備も抜かりなし。アガリの1台としておすすめしたい。
沢 高いだけの価値は十分にありそうですね。
●長く乗るならドイツ車に限る!
メルセデス・ベンツ/GLE350d 4マチック スポーツ
MERCEDES GLE 350 d 4MATIC Sports¥8,925,925
問い合わせ先/メルセデス・ベンツ(フリーダイヤル)0120-190-610
http://www.mercedes-benz.co.jp/
構成/櫻井 香 撮影/小倉雄一郎