スリーピングバッグや登山靴を簡単にお手入れ!自分で洗える「セルフランドリー」を体験
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    2020.12.08

    スリーピングバッグや登山靴を簡単にお手入れ!自分で洗える「セルフランドリー」を体験

    みなさんは、アウトドア用品の手入れをどのようにしているだろうか。やり方がわからず、使ったらそのまま保管している人もいるだろう。モノによってはカビや臭いがついてしまったり、汗などが付着して機能が衰えているものもある。

    クリーニング業者に出すと費用が高くつくイメージがあるが、実はお得にできる方法がある。今回は、誌面でもお馴染みのアウトドア女子・ヒミカさんに、自身が使っているアウトドア用品を持ってきてもらって、お得な方法で洗濯体験をしてもらった。

    アウトドア用品が洗えるセルフランドリーを体験

    Balukoの由来は、屋外で気持ちよく干せるバルコニーからきている。

    今回セルフランドリーを実施したのは、首都圏を中心に全国90店舗以上のランドリーサービスを展開する株式会社OKULABの「Baluko Laundry Place(バルコ ランドリープレイス)代々木上原」。

    カフェでは、食事や打ち合わせのみ使用することも可能。

    セルフランドリーは24時間営業で、このBaluko Laundry Place代々木上原は業務用の洗濯乾燥機を完備したセルフランドリーと、コーヒーや軽食が食べられるカフェが併設している。フリーWi-Fiも設置しているので、洗濯をしている間に仕事や打ち合わせもできるのが特徴である。

    「コインランドリー自体あまりしたことがないので楽しみです」と話すヒミカさん。

    今回洗濯に挑戦するヒミカさんは、BE-PALの本誌・WEBともに登場するアウトドア女子。現在は埼玉県秩父地方で田舎暮らしをしており、最近は娘さんと一緒にブランドのモデルとしても活躍している。

    ランドリーの使い方を教えてくれるのは、Baluko洗濯研究員の高野さん(左)と勝川さん(右)。

    高野さんはクリーニング技術員として店舗に出向き、最適な洗濯方法の研究やプロ目線でのクリーニング方法のアドバイスをする。勝川さんは「H.Katsukawa」という自身のシューズブランドを展開しながら、Baluko Laundry Placeではシューズに関するクリーニングのアドバイスや研究を行なっている。

    普段から使用しているヒミカさんの愛用品3点。

    今回ヒミカさんにお持ちいただいたのは、左からモンベルのダウン入りスリーピングバッグ、中央はミレーのダウンジャケット、そして右がイタリア・テクニカの登山靴。これも3年ほど使用しており、なかなかの使用感である。

    果たして、これらがどのように仕上がるのだろうか!

    セルフランドリーはお得にきれいにできる!?

    まずはスリーピングバッグから洗濯

    表面と裏面、汚れやすい部分を念入りにチェックする高野さん。

    まずはダウン入りのスリーピングバッグをセルフランドリー! 高野さんがヒミカさんの私物を拝見したところ、すぐにこんなコメントが。

    「表面に汚れが付いているので、今回は表向きで洗ってみましょう」

    洗濯をかける際に、多くのものは裏返しにして洗うことが多い。理由は、染色している衣類は表面のまま洗うと、衣類同士の摩擦で色移りもしくは色落ちが進んでしまうため、裏返にすることでそれを防止できるのだ。

    説明を受けたとおりに表向きに入れる。

    高野さんのアドバイスに従い、ヒミカさんは表向きで洗濯機にスリーピングバッグを投入。こちらは洗濯と乾燥の両方の機能を持つ機械で、最大10kgの洗濯ものを入れられる中型サイズ。

    ボタン1つで操作できるので楽チン。

    運転コースは4種類あり、今回は羽毛(ダウン)が入っているので4番目の「羽毛ふとん専用」をセレクト。シングル1枚相当の量で、約65分で値段は1,200円。

    「ダウンは水分を吸いやすいので、乾燥の時間を長めにとって吸収した水分をしっかり抜くのが大事です」

    バシャバシャと音を立てながら現れるスリーピングバッグ。

    ボタンを押してしばらくすると、機械の中で寝袋がガンガン洗われていく。あまりの激しさにヒミカさんはやや心配な様子。高野さんは笑顔でコメント。

    「見た目は激しいですが、ドラム式の構造である叩き洗いの原理で洗うほうが、ダウンに付いた汗や汚れは落ちやすいので問題ないですよ」

    ヤシ油を使用した無香料の洗剤(非売品)。

    ちなみに、バルコでは自社で開発した洗剤を使用している。「peu(ピウ)」と名づけたこちらは、高い洗浄力はそのままに、通常の洗剤と比べてpHを少なめに設定した中性洗剤。天然由来の原材料を使用しているので、人だけでなく環境にも配慮している。

    洗濯と乾燥を終え、取り出したらふっかふかの状態に様変わり!

    「ダウンのボリュームにもびっくりしましたが、表面も見違えるほど光沢が出てキレイになったので驚きました」

    乾燥を終え、満足な顔のヒミカさん。なお高野さんいわく、スリーピングバッグはダウン量が多いため、完全に乾いているか不安な人は、さらに乾燥機で10分程度追加洗濯させるのもいいとのこと。

    次にダウンジャケットを洗濯

    穴あきや破れがないかチェックする高野さん。

    次はダウンジャケットを洗濯。ジャケットも表面が汚れやすいということで、こちらも同じく表向きで洗う。ダウンが入った製品は洗濯乾燥機でまとめてあるのもいいが、洗濯機と乾燥機を別々にして洗う手もある。

    付属品がないことを確認し洗濯機へ。

    洗濯は39分で400円、乾燥は10100円だが、しっかり乾燥させるため30分間行なうのが望ましいとのこと。量が多くなれば、それだけ乾燥時間を長めに設定したほうがいいと高野さんは話す。

    洗濯機から出した状態がこちら。生地が透けていて見やすいが、ダウンが水分を吸って収縮してしまった。

    時間を空けずにすぐに乾燥機へ。

    この状態で乾燥機にかける。洗濯と乾燥を別々で行なうほうが時間は少し長くなるが、合計金額は700円なので洗濯乾燥機より500円もお得!

    こちらが完成した状態。ダウンの膨らみが蘇っており上出来の仕上がり!

    洗濯を終えたダウンジャケット。購入した当時と変わらないほど膨らみがあって着るのが楽しみ、と話すヒミカさん。コスパ重視の人は、別々で利用してみてはいかがだろうか。

    最後に登山靴を洗濯

    「汚れが付いた状態のものを見て、洗い甲斐がありますね」と勝川さん。

    最後に登山靴を洗濯。勝川さんにこちらの洗濯ポイントを伺った。

    シューズは表面もそうですが、内側も汗で汚れています。ポイントは菌の繁殖で、放置すると菌がたくさん溜まって異臭の原因になります。

    同店ではセルフランドリーもできますし、スニーカークリーニングのサービスもありますので、状態に合わせて選択されることをオススメします。スニーカークリーニングで特にオススメのコースは、水洗いと事後処理をおこなうハイブリッドコースです

    AQUA製のシューズランドリーへ投入。

    シューズはドラム式ではなく縦型のタイプで、内部に付いたブラシを回転させて汚れを落とす。こちらで20分行なった後、上の乾燥機にかけて乾かす。ただし、乾燥機はミドル丈以上のものは奥のほうが乾燥しにくいため、ショート丈のものが望ましいそうだ。

    ハイブリッドは、手作業と機械が組み合わさった新しい洗濯方式。

    今回はミドル丈のブーツだったので、試しにスニーカークリーニングのハイブリッドコースをやってもらった。ハイブリッドはスタッフが必要に応じて手で表面を軽く洗い、その後にスウェーデンから取り寄せた業務用のドラム式洗濯機にかける。

    ゆっくり、静かに動く洗濯機の様子。洗剤はpeuではなく専用のものを使用。

    「ドラム式は叩き洗いだから、シューズだと部品が破損してしまうのでは」と感じる人もいるはず。こちらのシューズ専用洗濯機は、左右にゆする程度の回転なので、叩き洗いはせず部品を壊す心配はない。

    このスポンジを入れ、ネットに入れて洗濯。

    もちろんゆするだけでは汚れは落ちにくいため、こちらのマイクロファイバーを使ったスポンジを一緒に入れる。洗濯機の中でゆすられる際に、これがシューズに擦れて表面をキレイにしてくれる。

    完全に乾燥するまでに数時間かかるため、基本的には翌日以降のお渡しになるとのこと。

    洗濯が終わったら、国内で開発された業務用の乾燥機にかける。

    セルフで実施するスニーカーランドリーは、縦型の洗濯機で200円+乾燥機で10100円(オススメは30分なので合計300円)。スニーカークリーニングのハイブリッドコースは機械+手仕上げで洗濯から乾燥まで実施し1,500円。

    スニーカーランドリーのほうがお得ではあるが、スニーカークリーニングは専門スタッフがシューズの状態を見ながら丁寧に進めてくれるため、スニーカークリーニングのほうが仕上がりはいい。

    つま先からかかとまで付いていた汚れがしっかり取れていた。

    こちらが仕上がった状態。汚れが落ちているだけでなく、臭いも取れていた!なお、レザーシューズだと物によってはシミが残る可能性があるとのことで、心配な人はスタッフに聞いてみたほうがいいだろう。

    実際にセルフランドリーを体験した結果、ヒミカさんは想像以上にキレイに仕上がり感動したそうだ。

    「今までキャンプ用品の洗濯には困っていました。スリーピングバッグは天日干しすればいいと思っていましたが、セルフランドリーを利用してみてこんなにもフカフカで完成するとは思っていませんでした! 登山靴も仕上がりにびっくりです。

    クリーニング屋へ行く手間と数日かかる時間を考えれば、1日でできるセルフランドリーのほうが便利ですね。定期的に利用したいです」

    キャンプ用品は自分で洗濯してキレイにできる!

    ダウン類の洗濯は家でもできる」と聞きますが、原理と構造を理解せずに行い、結果使用できなくなるのはもったいない! そんな人は、ぜひセルフランドリーを試してみてはいかがでしょうか。Baluko Laundry Placeの店舗には専門スタッフがいるので、気軽に相談できるのもメリットです。

    すぐにでもできるセルフランドリーを、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。 

    店舗情報 

    Baluko Laundry Place 代々木上原

    東京都渋谷区上原3-29-2
    営業時間・休業日:セルフランドリー/24時間・年中無休、カフェ・洗濯代行・ランドリーアウト・クリーニング/9002100
    定休日:なし(年末年始・夏季休業あり)
    TEL03-6407-8415 

    セルフランドリーを使用される際は、店内の注意事項をご確認ください。

    ※「羽毛ふとん専用コース」が利用できる店舗は以下7店舗です。不明点は各店舗へお問い合わせください。
    福岡多々良 、イオンタウン金沢示野 、たまプラーザ 、 三鷹 、小金井 、 代々木上原 、南円山 

    Baluko Laundry Placeの詳細はこちら
    https://baluko.jp/

    ショップリストはこちら
    https://baluko.jp/store-list/

    文・撮影/小川迪裕

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