焚火に火吹き棒はマスト!火を自在に操れる魔法の道具
火が生活の一部として必要不可欠だった昔、先人たちはかまどの火起こしや、お風呂を沸かすのに、火吹き棒を使って火をコントロールしていました。
火が成長するには、酸素が必要です。的確な位置に酸素を送り込むと、火は驚くほど早く成長します。
火吹き棒は思い通りの位置に酸素を送り込むのに役立ち、そして消えかかった火を生き返らせるのに有効です。
今回はそんな火吹き棒を、自作する方法をご紹介します。好きな木材を選べますし、ナイフを扱う技術があれば、好きなデザインにすることも可能です。
お気に入りの火吹き棒を作って、焚火をもっと楽しみましょう。
火吹き棒の作り方
準備するもの
・パイプ(ステンレス製がおすすめ)
・木材(好みの木材を選択)
・電動ドライバー
・ドリルビット(パイプと同径のものを用意)
・金切りのこ
・ナイフ
・紙やすり(400番がおすすめ)
・接着剤(木材とパイプの材質を接着可能なもの)
・ニス
・ハケ
火吹き棒の本体になるパイプは、ステンレス製がおすすめです。ホームセンターで入手しやすく、頑丈で熱にも強いです。市販の火吹き棒はステンレス製のものが多いです。
木材はお好みのものを選択して問題ありません。ただし、ナイフで加工することを考えると、あまり硬い木材はおすすめしません。比較的やわらかく、加工が容易な木材を選びましょう。
ドリルビットはパイプと同径のものを用意します。今回ご紹介するのは直径9mmのパイプを使っているため、ドリルビットも9mmのものを使用しています。
作り方
まずは火吹き棒本体になるパイプに、好みの長さでカットラインを書き込みましょう。
市販品は50~60cm前後の長さの製品が多いです。使い勝手や収納を考えて、今回私は50cmの長さにしました。
カットラインに沿って、パイプを切断します。
金切りのこを使う際は誤って怪我をしないように、細心の注意を払って作業しましょう。
電動ドライバーを使って、木材にパイプを通すための穴をあけます。
木材に対して垂直に穴があくように、慎重に作業しましょう。
電動ドリルの先で誤って怪我をすることのないように、細心の注意を払いましょう。
木材をナイフで削ります。火吹き棒を実際に持った時に握りやすい太さになるように、ナイフで微調整をしましょう。
ナイフを扱う際も、誤って怪我をしないように気を付けましょう。
木材がある程度好みの太さになったら、紙やすりで表面をなめらかに仕上げます。
これと同じものを、もう1本作ります。吹き込み口とグリップの2本分を用意しましょう。
火吹き棒を持った時に手に馴染むように、木材を加工します。
今回私は吹き込み口側の木材にのみ凹凸を付けて、持ちやすさの向上と、見た目のドレスアップをはかりました。
木材を加工したら、仕上げに紙やすりで削ってなめらかにします。
吹き込み口側の木材を差し込む部分のパイプに、接着剤を塗布します。接着剤はなるべく薄く、均一に塗り広げます。
接着剤を塗布したパイプに木材を差し込み、しっかりと固定しましょう。
木材を固定する際に、パイプの切断面が吹き込み口からはみ出ないように気を付けてください。
もしはみ出ている場合、パイプの切断面が唇に触れると、切れて怪我をする可能性があります。パイプが吹き込み口に隠れるように調整しましょう。
木材を好みの色に塗装しましょう。塗りムラができると、見た目が良くありません。ムラができないように均一に塗り広げましょう。
グリップの木材は接着剤で固定をせず、使う際に自在に位置を変えられるように可動できると便利です。
グリップも塗装をして、しっかり乾かしましょう。
火吹き棒が完成したら、実際に火起こしに使ってみましょう。
使い心地に問題が無ければ、火吹き棒作りは成功です。
お気に入りの火吹き棒で、焚火を快適に楽しもう!
もしも火吹き棒を使ったことがないという方は、自由自在に火を操れる火吹き棒を使ってみると感動すること間違いありません。そして自分で作った火吹き棒は、きっと永く大事に使いたくなるはずですよ。
万が一壊れてしまっても、自分で作った火吹き棒ならリペアが簡単です。そういった点でも、大事に使い続けていくことができるので、火吹き棒は自作するのがおすすめです。
焚火を快適にする火吹き棒を、ぜひDIYしてみてください。素材も長さもデザインも、すべてが自分の好みの火吹き棒を使って、焚火を今まで以上に楽しみましょう。