冬にあると嬉しい焚火リフレクター!本格素材で永く使えるギアを自作しよう
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    2020.12.08

    冬にあると嬉しい焚火リフレクター!本格素材で永く使えるギアを自作しよう

    私が書きました!
    フリーライター
    アサノダイスケ
    秋田県在住。幼少期に父に連れられて行ったキャンプでアウトドアに目覚め、妻ともアウトドアがきっかけで知り合い、結婚しました。毎週末、妻とキャンプに出掛ける日々を送っています。目下の目標は「雪山での雪中キャンプ敢行」で、それに向けて着々と準備中です。

    リフレクターを自作して、焚火をもっと楽しむ

    風防と反射板を兼ねたリフレクター、自作すれば焚火がもっと楽しくなる。

    巷では最近、自分好みのキャンプギアを自作するキャンパーが増えているようです。キャンプブームの到来にともなってキャンプ人口が増加、ギアに求める性能が人それぞれ異なるのでしょう。

    しかしデザイン性が問われるギアや、作るのに電動工具が必要なギアは、自作するにはハードルが高く、DIY初心者はなかなか手が出しづらいです。

    そこで今回は特別な工具が無くても作ることができて、焚火をする際にあると便利な、リフレクターの作り方をご紹介します。材料は全てホームセンターと手芸用品店、キャンプ用品店で購入できます。

    本格的な材料を使えば初心者が作っても永く愛用できる、頑丈なものに仕上がります。何より手間暇をかけて自作したギアは、購入したギアに比べて愛着が強く湧いて、使っていて楽しいですよ。

    みなさんもキャンプで使うリフレクターを、DIYしてみるのはいかがでしょうか。気になる方はぜひチェックしてみてください。

    リフレクターの作り方

    材料、準備するもの

    準備するもの

    ・6号帆布(8号でも可)
    ・鉄筋(今回は910mmのものを使用)
    ・手縫い針(厚地用)
    ・手縫い糸(30番手)
    ・裁ちばさみ
    ・糸切りばさみ
    ・チャコペン
    ・まちばり、糸通し、指ぬき、ピンクッションなどの裁縫道具
    ・パラコード2本(120cm前後)
    ・自在金具(パラコードの長さ調整用)

    今回準備する材料で、一番重要なのが帆布(はんぷ)です。昔は船の帆に使われていた布地のことで、とても頑丈で火に強いのが特徴です。

    帆布は6号が頑丈でおすすめですが、少し薄手の8号でも問題ありません。手間がかかっても頑丈に作りたい場合は6号を、頑丈さよりも作りやすさを優先する場合は8号を選びましょう。

    帆布は強い生地ですので、手縫いをする場合はとても力が必要な作業になります。指先に力を込めて針を抜き差ししますので、指の保護のために指ぬきを使用することをおすすめします。

    作り方

    帆布に裁ち切りラインを書き込む。寸法は重ね代を含めるように注意する。

    まずはチャコペンを使って、帆布に裁ち切りラインを書き込みます。サイズは好みの大きさに設定して構いません。今回私は上辺が約600mm、下辺が約1800mm、高さ約700mmのリフレクターを作ることにしました。

    帆布はほつれやすいため、端を折り重ねて縫う必要があります。下辺に40mm、高さは40mmを加えた数値が、重ね代を含めた寸法になります。

    裁ちばさみで裁断する。

    チャコペンで引いた線に沿って、裁ちばさみで帆布を裁断します。はさみを使う際は誤って怪我をしないように気を付けましょう。

    重ね代を含めた寸法で帆布を裁つ。

    重ね代の20mmは正確に測らなくても問題ありません。縫っている最中にほとんどの場合、重ね代の寸法がずれると思います。

    ある程度の誤差は発生するので、目安として20mm程度の重ね代が必要になると考えておいてください。

    帆布の端を10mm折り、まちばりで留める。

    帆布の端はほつれやすいので、折り込んでほつれないように処理します。帆布のすべての端を10mm折り、まちばりで留めます。

    まちばりが誤って指に刺さらないように気を付けましょう。

    アイロンで折り目をしっかりと付ける。

    帆布の端を折ったら、アイロンを押し当てて折り目をはっきりと付けます。

    さらに10mm折り込んで、帆布の端が外側から見えないように処理する。

    先ほどの工程と同じように再度10mm折り込み、帆布の端が外側から見えないようにします。

    折ったらアイロンを押し当て、帆布に折り目をはっきりと付けましょう。

    本返し縫いで頑丈に縫い付ける。

    帆布の端をすべて折り込んだら、手縫い針と手縫い糸を使って縫い付けます。

    帆布が重なっている分、生地が厚くなっており、手縫いをするにはとても力が必要です。指ぬきを装着して、縫い針の針頭を押し込みましょう。

    縫い針を使う際は、誤って指に針を刺してしまう事が無いように、細心の注意を払いましょう。

    重ね代同士が重なる部分は、ほつれないように念入りに縫い付ける。

    重ね代が重なる部分(台形の各頂点の部分)は、ほつれないように念入りに縫い付けましょう。

    この部分は帆布が何重にも重なり、縫い針を通すのがとても大変です。素手で針を通すのは難しいですが、工作用ペンチなどを使うと針が通りやすくなります。試してみてください。

    鉄筋を通すための部材を作る。

    地面に打ち込むための鉄筋を通す部材を、台形の布地に取り付ける必要があります。

    80mm×650mm程度の帯状の部材を2枚作りましょう。こちらも先ほどと同様に、帆布の端がほつれないように重ね代を設けて折り込み、しっかり縫い付けておきます。

    上辺両端の頂点から真下に、上辺に対して垂直に帯を縫い付ける。

    台形の上辺両端の頂点から、上辺に対して垂直に帯を縫い付けます。

    写真のように帯を縫い付けるので、参考にしてみてください。

    帯を半分に折り、台形の布地にまちばりで留めておく。

    帯を半分に折り、まちばりを使って台形の布地に留めましょう。鉄筋を通すための筒を作るようなイメージです。

    まちばりで留めた帯を、台形の布地に縫い付けましょう。

    鉄筋を通すための帯状の部材を、台形の布地に縫い付けた様子。

    帯状の部材を台形の布地に縫い付けたら、鉄筋を通すための筒が完成です。

    台形の下辺両端を、地面にペグダウンするための部材を作る。

    台形の布地の下辺両端は、地面にペグダウンして固定します。そのためにペグを通すための部材を、先ほどと同じように台形の布地に縫い付けます。

    こちらの部材は60mm×40mm程度の大きさのものを、2枚用意します。帆布の端がほつれないように、折り込んで縫い付けておきましょう。

    台形の下辺両端に、ペグダウン用の部材を縫い付ける。

    鉄筋を通すための部材と同様に、ペグダウン用の部材も台形の布地に縫い付けます。

    ペグを通すための筒を作るようなイメージです。

    ペグがすんなり通れば問題なし。

    先ほど縫い付けた部材に、ペグが通れば問題ありません。

    これでリフレクターの本体が完成です。

    ダイソーで販売されている書類ケース(ポスターケース)が、リフレクターの収納に便利。

    完成したリフレクターは、ダイソーで販売されている書類ケースに収納するのがおすすめです。

    リフレクターの部品が全て収納できる。

    地面に打ち込むための鉄筋とリフレクターの布地、ペグダウン用のペグ、ガイロープがすべて収納可能です。

    書類ケースは全長1mのものまで収納可能ですので、地面に打ち込む鉄筋は910mmのものがおすすめです。

    リフレクターの設営方法

    2本の鉄筋を、地面に垂直に打ち込む。

    あらかじめリフレクターを通した鉄筋を、2本とも地面に垂直に打ち込みます。

    この際にリフレクターの布地が、たるみなくピンと張るようにしましょう。

    リフレクターの下辺両端をペグダウンする。

    リフレクターの下辺両端をペグダウンします。先ほどと同様に、リフレクターの布地がたるまないようにピンと張りましょう。

    ガイロープをペグダウンする。

    ガイロープの片方を輪にして鉄筋に掛け、もう片方をペグダウンし、自在金具でガイロープの長さを調整します。

    リフレクターの設営完了。

    リフレクターが傾きなく、布地をピンと張ることができたら設営は完了です。

    リフレクターの内側に焚火台を置いて、焚火を楽しみましょう。

    自作したリフレクターを使って、焚火を今まで以上に楽しもう!

    自作のリフレクターを使えば、焚火がもっと楽しくなる。

    リフレクターは構造が単純で、初心者でも自作しやすいキャンプギアです。しかし帆布のように頑丈な生地を使う必要があるため、家庭用のミシンで縫うのは少々難しいです。

    手縫いはとても手間暇がかかり大変ですが、その分愛着も湧くため、きっと永く使いたくなるはず。

    自作したリフレクターを使って、キャンプの焚火を今まで以上に楽しんでみてはいかがでしょうか。

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