寒さがましてきて、焚火の恋しい季節になってきました。
焚火の定番料理といえば、なんといっても焼き芋。大人も子供も大好きですよね?シンプルな料理ですが、手のこんだ料理にはない、素朴なおいしさが魅力です!
ただ、焚火は火加減の調節がむずかしいので、こげてしまうこともあります。今回は失敗しない焼き芋のつくりかたをご紹介したいと思います。
道具と材料
道具
・新聞紙
・軍手や皮の手袋
・バケツ
・アルミホイル
・ライター
・火バサミ
・斧や鉈など薪を割るるための道具
・串
材料
・サツマイモ
できるだけ細めの芋や、小さめの芋を選びましょう。調理時間の短縮になり、熱が均等に通ります。
焚火の準備
今回は庭に設置したファイアーピットを使って焚火をしました。
直火で焚火をする場合、まずは整地をします。焚火の炎が燃え移らないように、ファイアーピットの周りから、落ち葉などの燃えやすいものを取り除いてください。消火のために、バケツに入れた水も用意しておきましょう。くれぐれも火事にはご注意くださいね。
燃えやすい小枝や枝を集め、鉈や斧を使って、薪を用意します。ケガをしないように注意して薪割りをおこなってくださいね。
ファイアーピットの中に、焚きつけの新聞紙と小枝を入れて、ライターで火をつけます。小枝に火がまわったら、枝を、枝に火がまわったら、大きめの薪をくべます。このように小さい火から大きな炎にして、火床の温度を上げていけば、自然に焚火の炎が安定します。
焚火の炎が安定したら、燃えている薪が灰になる前に、新しい薪をくべていけばいいですよ。
あるていど焚火を楽しんだところで、新しい薪を投入するのをやめて、熾火をつくりましょう。
熾火とは薪の芯の部分が赤くなり、炎を上げない状態のことです。炎が上がっている状態の焚火は火力調節がむずかしいですが、熾火ならば食材と熾火との距離を調節することで、かんたんに火力調節ができます。
また、熾火は炎が上がっている状態よりも温度が低いので、じっくりと調理することができます。じっくりと調理すれば、焼きむらができにくく、サツマイモにしっかりと火を通すことができるのです。
サツマイモの準備
焼き芋を焦がさないために、サツマイモにひと工夫しましょう。サツマイモを、新聞紙1枚で包みます。
新聞紙に包んだサツマイモをざっと水にくぐらせ、軽く絞ります。
次に新聞紙に包まれたサツマイモを、アルミホイルで包みます。芋全体を包みこんだら、サツマイモをアルミホイルの上からにぎって、しっかりと包んでください。
熾火の端にサツマイモを並べる
薪が熾火の状態になったら、火バサミを使って、熾火をファイアーピットの中心に集めます。
ファイアーピットの中心に熾火を集めたら、熾火の端にサツマイモを並べてください。サツマイモの片面が熾火に接している状態です。並べた状態で15分ほど焼きます。
サツマイモを焼いている間にも熾火がだんだんと小さくなっていきます。その都度、火バサミで熾火を中央に集め、熾火の端に芋を動かしてください。
火バサミでサツマイモを動かす際に、サツマイモに巻いたアルミホイルを破かないように注意してくださいね。部分的にアルミホイルが破れてしまうと、焼きムラができてしまいます。
15分ほど経ったら火バサミでサツマイモをひっくり返し、サツマイモの逆側を、熾火の端に置いてください。サツマイモの逆側を、さらに15分ほど焼きます。
今回は細めのサツマイモを調理したので片面15分程度でしたが、サツマイモが大きい場合は、もう少しだけ長く焼いてください。目安ですが、大きめのサツマイモでも、片面20~30分ほど焼けば、うまく火が通りますよ。
芋に串をさして、火が通っているか確認する
全部で30分ほどたったら、サツマイモに串を通してください。串がスッと通るようなら、サツマイモの中心にも火が通っています。串が通らない場合は、再度、サツマイモを熾火の横に並べて、両面を5分ほど焼いてくださいね。
火床から芋を取りだす
サツマイモに串がすっと通り、火が中心まで通っているのが確認できたら、火ばさみでファイアーピットから取り出してください。取り出したばかりのサツマイモは、表面のアルミホイルが高温になっているので、注意しましょう。熱が少し冷めるまで、1~2分放置します。熱が少し冷めたら、軍手をはめた手でアルミホイルと内側の新聞紙をはがします。
サツマイモを割ってみます。芯がなく、中心までしっかりと火が通っていました!ホカホカとした湯気が食欲をそそります。
さいごに
熾火を使えば、焚火でも調理の火力調節が簡単です。熾火を使って、じっくりと調理すれば、サツマイモはコクと甘みが引き立った焼き芋になりますよ!
焚火で暖をとりながら、口いっぱいにほおばる焼き芋のおいしさは格別です!
火を使うので、火傷や火事にはじゅうぶん注意してくださいね。キャンプや自宅でぜひおためしください!