関東最大規模の「無印良品東京有明」は、お財布にも環境にもやさしかった！

私が書きました！

ロハスジャーナリスト。ブランド研究家。フリーアナウンサー。

林　ゆり

関西を中心にテレビ、ラジオ、舞台などで活動後、東京に拠点を移し、執筆も始める。幼いころからオーガニックに囲まれて育ち、MYLOHASに創刊から携わる。LOHASを実践しながら、食べ物、コスメ、ファッションなど、地球にやさしく、私たちにもやさしいものについてWeb媒体やブログで発信中。

DIYや量り売り、自分にちょうどいいに出会える新店舗

百貨店を超える「百八貨店」として、無印良品のほぼすべての商品の品ぞろえと暮らしのサポート・家づくり・街づくりの3つをテーマにした関東最大の売り場面積の「無印良品東京有明」が2020年12月3日オープンしました。1階は食に関するフロア、2階は暮らし、3階は衣料や生活雑貨と、フロアごとに分けられていて商品が探しやすくなっています。お片付けサポートや部分リフォーム、量り売りなど東京有明限定・先行のサービスもあります。環境にも配慮した便利なサービスをご紹介します。

フードロスを防げる食の量り売り

コーヒーやパスタ、豆類など欲しい分だけ購入できます。

家族構成や人によって食べる量は異なります。雑穀ご飯を炊きたくても、1パック買うと余らせてしまい、次はいつ使うかわからないとなると買うこと自体をためらってしまいます。ひよこ豆など、スープや炊き込み料理のアクセントに入れたいけど、小さなパックでも多すぎることって多いですよね。ちょっと試してみたいショートパスタも悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。ここでは、「ひとりひとりのちょうどいい」に応えてくれ、雑穀や乾物を中心にコーヒーやナッツ、ドライフルーツなど50種類以上の食品が20g以上から1g単位で購入できます。
種類ごとに価格が違うので、ひとつの袋に入れられるのは1種類です。

食品ごとについている番号を入力して重さを測ります。

量り売りの買い方
1．備え付けの袋に商品を入れ、その商品の番号を袋に書く。
2．重さを測り、出てきたラベルを袋に貼る。
3．レジでお会計。

袋に入れてしまうと元に戻せないので、少しずつレバーを回して入れていくのがおすすめだそうです。これくらいかなと思ったら、商品を袋詰めするカウンターに小さなはかりが置かれているので、おおよその重さを先に測ることができます。コーヒーの種類も多く、飲み比べしたいときや、キャンプ用など出かけるときに必要な分だけ、購入できるので便利です。ミルも設置されていたので、フィルター用に挽くこともできます。ほかの店舗でも展開されている個包装のお菓子の量り売りは、いろんな種類を入れてOKです。

環境に配慮した無印良品の洗剤4種も量り売り

洗剤4種類とアルカリ電解水クリーナーが100mL単位で購入できます。

お肌にやさしく環境に配慮した無印良品の衣類用洗濯洗剤・バス用洗剤・トイレ用洗剤・食器用洗剤の4種類とアルカリ電解水クリーナーが、100mL単位で、必要な分だけ購入できます。いつも使っている人なら、2Lまで一度に買えるので便利。一度試してみようかなという場合は、100mL購入し試してみるのもいいですし、キャンプ用に少量購入の時も便利です。使用するボトルは、資源の有効活用を考え無印良品の使い切ったボトルのほか、飲料などの空のペットボトルを洗って持参すればいいそうです。他社の洗剤の空きボトルは、成分によって化学反応がおこる心配を避けるためNGです。また、ボトルには、入れた洗剤のラベルを貼ってくれるので、中身を間違える心配もありません。

マフラーの量り売りも登場

10cm単位で購入でき、当日持ち帰り可能なマフラー。

首元に巻くだけでなく、肩に広げたり、ひざ掛けにしたりと寒い季節に便利なマフラー。ただ、人によっては、もう少し長かったらいいなや、短い方が使いやすいなどと思うこともあります。そんなマフラーが10cm単位で購入できます。幅は60cmと決まっていますが、色は10色から選べ、その日のうちに持ち帰りができます。素材はヤク50％、ウール50％で、縮絨のため端がほつれにくくなっています。縮絨とは、毛織物の仕上げで、組織をち密にし毛先を絡ませるなどして、フェルト状にすることです。別日に引き取りに来なくていいのも便利ですね。

不用品のアップサイクルなど環境に配慮したサービスも

無印良品以外の衣類も回収可能です。

リサイクル事業も拡大し、廃棄物を減らし、資源循環型の社会の実現へ向けての活動も江東区と協力し行なっています。自宅で食べきれなくなった賞味期限が2か月以上の食べ物を、フードバンク団体などを通して、食べ物を必要としている福祉団体や施設に届けています。また、古着を持参し、回収ボックスに入れると、リサイクルされた糸で編まれた軍手がいただけるサービスもありました。無印良品以外の古着も回収してくれるので、年末に向け、整理したくなりました。

リサイクルの糸で作られた軍手。

プラスチックが一般的なソックスやストールの陳列用フックなども紙製に変更され、今後、他の店舗も順次、紙製に変更されるそうです。また、見るだけではわからないのですが、エイジングケア化粧水シリーズのボトルは、従来のものよりプラスチック使用量が20％削減されているそう。ほかのボトルとくらべてみると少し柔らかいのがわかりました。まずは、プラスチックの使用量を減らすという取り組みです。そして、この容器は、回収ボックスに入れると、リサイクルを行なう「BRING」を通して、エコバッグへと生まれ変わります。これに生まれ変わるということが実感できるので、積極的にリサイクルしたくなります。