人間の生存限界を超える8,000m峰や南極大陸のような極地では遠征目的に特化したスペシャルウェアが必要になる。今回は、そんなリアルエクスペディションモデルを紹介しよう。もちろん一般人でも購入可能だ。
1.第58次南極地域観測隊員
共同開発モデル
ザ・ノース・フェイス
サザンクロスパーカ
¥63,000
極地の環境を熟知したフィールド研究者と共に開発したモデル。強度と防風防水性に優れるほか、超低温下の作業性を考慮し片手で操作可能なポケットを15か所に配置。
光電子
重量:1740g(L)
フードには豊かな毛量のフェイクファーを備え、隊員の顔面を極地の烈風と凍傷から守ってくれる。顔回りの空気が動かず暖かい。
問い合わせ先 ゴールドウイン・カスタマーサービスセンター 0120-307-560
2.南極地域観測隊にも実際に使われている
極寒地での活動用パーカ
モンベル
ポーラーダウンパーカ
¥36,500
モンベルは古くから南極観測隊へ装備提供を行なっているが、これは実際に隊に参加した同社社員のフィードバックを元に開発。大型収納ポケットを多数備え、ひじ部分に施した立体構造がスムーズな動きを可能にしている。
800FP
重量:1,230g(M)
袖口にはインナーカフを備え、手首からの冷気や雪の侵入を防止してくれる。この上から作業用のグローブを着用する。
問い合わせ先 モンベル・カスタマー・サービス 06(6536)5740
3.8,000m峰登頂を目指す
高所登山遠征隊用モデル
マウンテンハードウェア
アブソルートゼロパーカ
¥100,000
8,000m峰のサミットアタックに使われる極寒ダウン。黒い部分は高強度のダイニーマで補強されていて非常に丈夫。コールドスポットのできにくい溶着バッフルで仕上げた。
800FP
重量:1378g(M)
ヘルメット対応フードと顔面をすっぽり覆うフェイスガードを装備。酸素ボンベ使用時はカバーはフード内に収納。
着用したまま行動してもオーバーヒートを起こさないように脇の下には長いベンチレーションジッパーを備える。
問い合わせ先 コロンビアスポーツウェアジャパン 0120-193-803
(BE-PAL 2020年12月号より)