
冬のキャンプには焚き火が欠かせない!
では薪を持って行こうか、というとき、皆さんはいつもどう運搬されていますか?
ビニール袋に入れて。紐でしばって。それでもいいのですが、結果的に破けてしまったり、薪が散らばってしまったりした経験はないでしょうか。
そこで便利な「薪バッグ」の出番です。今回は、使いやすくて見た目もおしゃれな、薪バッグの「格安DIY方法」をご紹介します。
主な材料はなんと3つだけ。しかもすべて100均で揃います!
少しの手間をかけて、自分だけのオリジナル薪バッグを作ってみませんか。
必要な材料と道具

ダイソーで売っている、買い物用のトートバッグが活躍します。
<材料>
・大きめの100均トートバッグ(写真は43×43×10cm)
・手芸用アクリルテープ(幅25mm)1.2m程度
・手芸用バックルセット(25mm幅対応のもの)
※トートバッグは耐荷重6kg以上のものが望ましいです。素材はなんでもかまいませんが、ツルツルした生地は縫製するときに扱いにくいので、注意が必要です。
<道具>
・ミシン(トートバッグの色味に合わせたミシン糸も用意)
・はさみ
・クリップ4個ほど(ダブルクリップなど、布を挟んで固定するためのもの)
薪バッグを作ろう!

本体を切らないように気を付けて、縫い目部分を切っていきます。

ダブルクリップを使って、布が動かないように固定します。
2.縫い目をすべてほどいたら、分かれた表布と裏布は中表にして、クリップでとめておきます。

パーツは全部で4枚です。持ち手部分のついた本体が2枚重なっています。

縫うときに布がずれないよう、クリップでとめています。
4.青線の部分をミシンで縫います。両端がめくれるので、押さえながら縫っていきましょう。

底を縫った本体を広げます。中心にくるように、底布になるパーツを置きます。
※底の補強布として使うものです。中ポケットがないトートバッグはパーツがとれないので、この作業は不要です。

外した底布のパーツ。縦横の4辺を折ったところです。
6.底布の4辺を折り曲げて、クリップで上下をとめます。
アクリルテープを通す場所になるので、横幅がアクリルテープよりも広くなるように、折り曲げてください。

薪バッグの中央に縫いとめていきます。
7.薪バッグ本体のちょうど真ん中になるように縦に置き、左右を縫って本体に縫いとめていきます。

バッグ本体、補強布、アクリルテープ通し口が縫えたところです。
8.青線の部分、2か所を縫い終わった状態です。本体の左右もそのままだと見た目がよくないので、黄緑線の2か所を、あとがついているところで折り返します。折り返した場所を直線で縫います。

かばんの持ち手などに使うアクリルテープと、プラスチックのバックル。
9.アクリルテープとバックルを、取りつけていきます。バックルの取り付け方は、商品についている説明を参照ください。

バックルの片方だけ、テープを縫いとめます。
10.アクリルテープを真ん中の筒状の部分に通して、バックルを取りつけます。
アクリルテープの青線部分は、ミシンで縫ってバックルが取れないようにとめておきましょう。

できあがって広げた状態。
11.できあがりです!
この真ん中に薪を乗せて、テープを巻いて固定し、持ち運びます。
格安DIY薪バッグの「メリット」と「デメリット」

トゲがささることもあるので、軍手とセットで持ち運ぶと安心です。
DIY格安薪バッグの「メリット」
安いものでは2000円程度で販売している薪バッグですが、格安DIYの薪バッグのほうが、コストパフォーマンスに優れているのは言うまでもありません。
主な材料が3つだけ、とにかく安くできて期待以上の働きをしてくれる!というのが一番のメリットでしょう。
そして意外にも、見た目がおしゃれです。市販品はシックなアースカラーやモノトーンが多い薪バッグですが、100均のトートバッグには赤や青、緑や黄色とカラーリングが数種類あります。作る際に、色やデザインが選べるのもうれしいメリットですね。
DIY格安薪バッグの「デメリット」
高価な薪バッグには、値段にみあった機能がついています。スタンドが付属していたり、防水機能を備えていたり、とても頑丈な造りのものも多いです。
それらの商品から比べれば、やはり格安薪バッグは機能面・耐久力の面で劣るでしょう。
まとめ

肩掛けができてとても楽!
薪バッグは「薪を運ぶ」といういたってシンプルな機能の道具ですが、1度使うとその便利さに手放せなくなります。
この格安薪バッグは、子どもと出かける1泊2日のキャンプにちょうどよい量の薪が持ち運べるので、とても重宝しています。
5回ほど使用していますが、壊れることもなくまだ普通に使えています。年に数回だけキャンプに行く、という方には必要十分なギアでしょう。
なお1度に10kg以上の薪を持ち運びたい方や、1か月に1回はキャンプに行くという方は、市販のより頑丈な薪バッグをおすすめします。