山形のブランド長ネギ「寅ちゃんねぎ」をサンド
ホットサンドは、和洋中から、甘い、しょっぱいまで、さまざまな味を受け止めてくれます。しかも具材を挟むだけだから、子どもも一緒につくってたのしめるのが嬉しいですよね。
今回は、今が旬の「長ネギ」を挟んでみました。使ったのは、“初代葱師”を名乗り、1本1万円のブランド長ネギ「モナリザ」が予約完売という、山形の農家・清水 寅(しみず・つよし)さんが育てる「寅ちゃんねぎ」です。
長ネギをよりおいしく食べるための知識&コツ
ホットサンドをつくる前に、清水さんに伺った長ネギをおいしく食べるために知っておきたい知識やコツを、ご紹介します。
「ネギのとろっとした部分に含まれるアリシンという栄養素は、ビタミンBと相性がいいので、豚肉と一緒に食べるのがおすすめです。
また、加熱すると甘みが増します。シンプルに焼きネギもいいですが、フリットや天ぷらなど揚げものにすると、衣の中で蒸されてなんともいえないおいしさ。
あとは、シンプルに鍋料理もいいですね。鳥や焼きあごの、さっぱりとした出汁と相性がいいですよ」
なるほど。キーワードは「豚肉」「加熱&蒸す」「シンプル」ですね! というわけで、スーパーやコンビニで気軽に手に入る食材のみでつくる、簡単すぎるホットサンドをつくってみました。
まるでシチューのよう! 「長ネギのホットサンド」
活用したのは、長ネギの中でも薬味にしたり、はたまた捨てられてしまうことも多い青い部分。それから、白い部分と青い部分の中間部分。とくにこの中間部分は、清水さん曰く「長ネギの中トロ」という、旨みのつまったジューシーな部分なのです。
【材料(8枚切り食パン2枚ぶん】
・長ネギ・・・適量
・8枚切り食パン・・・2枚
・とろけるチーズ・・・2〜4枚
・スライスベーコン・・・2枚
【つくり方】
(1)長ネギは、食パンにおさまる幅にカットする。
(2)ホットサンドメーカーに、食パン→チーズ1〜2枚→スライスベーコン1枚→長ネギ→スライスベーコン1枚→チーズ1〜2枚→食パンの順にのせる。
(3)ホットサンドメーカーでギュッと挟み、焼く。表面に焦げ目がついたら裏返し、おいしそうな焼き色がついたら出来上がり。
カット! 青い部分はしんなりとなじんでいます。「長ネギの中トロ」部分は、見た目にもボリューム満点。
その味は、とろっとした長ネギの甘みがチーズとベーコンに絡まって、まるでシチューのよう! とくに「長ネギの中トロ」部分は、ネギのシャキシャキとした歯応えも楽しめます。気になっていた独特のにおいは、ベーコンが程よく中和してくれて、きっとお子さんも食べやすいはず。
今回はチーズを2枚でつくりましたが、コクのある味がお好みなら、4枚にしてトロトロに仕上げてもいいかもしれません。長ネギにパンチがあるので、多少こってりでも負けない味わいです。
食べ応えもあるので、朝食やブランチはもちろん、お酒のおつまみにもよさそう。次の休日は、長ネギを手に入れて、あつあつを頬張りながらきゅっとビール! なんていかがでしょう。