春になると、山の幸で賑わう長野家の食卓。なかでも贅沢なのは、木の芽とも呼ばれる山椒の若芽がふんだんに食卓にのぼるとき。山の斜面で家族揃って摘んだ木の芽の味は、格別です。
山へ行くときに、手作り弁当があればなおのこと楽しい。
締めた魚と酢のご飯は防腐効果もあるので常温で保存でき、この時期にもおすすめの弁当。
春のピクニックは、野趣弁当作りに挑戦してみませんか。
長野家の裏山で採れる、春のお宝といえば、山椒の新芽。まず春、生き生きした新芽を摘んで佃煮に。ちょっと間をおいて咲く黄緑色の花山椒は吸い物。夏は青々とした小さな実を浅漬けにし、秋には真っ赤に熟した実を乾燥させ、炒って粉にし、香辛料にする。山椒は長野家の食卓では一年通して活躍する、生活必需品だ。
山椒の佃煮作り
収穫した若芽。スパイシーな香りが周りに広がる。
夏に採れる青い実は、浅漬けの薬味やしょう油漬けにしてご飯のおともに。
若芽と同量のしょう油を入れ、しんなりしたらふたをして弱火で炊く。
汁がなくなってきたら混ぜながら水分を飛ばし、焦げつく手前で完成。