石油ストーブは調理器具としても有能!
冬キャンプにおいて暖房器具は、キャンプの快適さを左右するとても重要な役割を果たします。特に石油ストーブは、電源が使えない場合が多いキャンプ場では、特に重宝する存在です。
そんな石油ストーブは、実は調理用コンロとしても有能で、調理も保温もできるのが強みです。
今回は石油ストーブを使った料理のレシピを3つご紹介します。キャンプシーンにぴったりの料理ですので、次回のキャンプでぜひ試してみてはいかがでしょうか。
ストーブダッチパン
材料
・牛乳:120ml
・卵:1個
・砂糖:25g
・塩:3g
・バター:60g
・強力粉:300g
・ドライイースト:3g
作り方
材料を上から順番にホームベーカリーに投入して、生地モードでパン生地を練ります。
できあがったパン生地は空気を抜くように潰して、ラップで包んで15~20分程度寝かせます。
クッキングペーパーを敷いたダッチオーブンに、8等分にしたパン生地を丸めて並べます。
ダッチオーブンの底に、底網を置いて上げ底にしておくと、パンが焦げにくくなります。
パン生地を入れたダッチオーブンに蓋をし、中~強の火力のストーブに乗せます。
45~60分程度加熱します。時々蓋を開けて、パンの焼け具合を確認しましょう。
生地がふっくらと膨らんで、パンの表面に焼き色が付いたら完成です。
ダッチオーブンをストーブからおろし、少し冷めてからパンを取り出しましょう。火傷をしないように注意してくださいね。
ストーブ焼き芋
材料
・紫芋(普通のさつまいもでも可)
・キッチンペーパー
・アルミホイル
・竹串
作り方
今回は焼き芋にするとほくほくして美味しい、紫芋を使用します。
芋の表面を、水で洗い流します。
芋を隙間なくキッチンペーパーで包み、水で濡らしましょう。
水で濡らすことで、芋が焦げにくくなり、焼き上がりがしっとりして美味しくなります。
濡れたキッチンペーパーの上から、アルミホイルで包みます。
隙間ができるとその部分から焦げやすくなりますので、隙間ができないように包みましょう。
アルミホイルで包んだ芋を、ストーブの上に置きます。
芋とストーブの間に網を挟んで少し浮かすことで、芋が焦げにくくなるのでおすすめです。
中~強の火力のストーブで、片面30~45分ずつ加熱します。
芋は両面を加熱しますが、裏返す際は芋がとても熱くなっていますので、トングなどを使いましょう。
芋の両面を加熱したら、竹串を刺して火の通り具合を確認してみましょう。
竹串が抵抗なくスッと刺されば、焼き芋の完成です。
紫芋の焼き芋は中がホクホクしており、さつまいもの金時や紅あずまに似ている食感です。
ねっとり系の焼き芋が好きという方は、安納芋で焼き芋を作ると美味しいですよ。
どちらもストーブで焼き芋にできますので、試してみてください。
ストーブ焼きりんご
材料
・りんご:1個
・スプーン(リンゴの芯を取り除く用)
・はちみつ
・バター
・アルミホイル
・アルミ皿
作り方
スプーンでリンゴの芯を取り除きます。
底まで貫通しないように、穴を途中で止めましょう。
芯を取り除いたりんごにはちみつを入れます。穴の7~8分目を目安に入れましょう。
バターを好みの量、りんごの穴に入れます。
加熱するとりんごが柔らかくなり、果汁やはちみつが漏れ出します。アルミホイルから漏れないように、りんごの下に少し大きめに切り取ったアルミホイルを敷きます。
下に敷いたアルミホイルで、りんごを包みます。隙間ができないように包みましょう。
アルミ皿の上に、折りたたんだアルミホイルを置きます。この折りたたんだアルミホイルを、ストーブとりんごの間に挟むことで、りんごの焦げ付きを防止します。
ストーブの火力は中~強で、約40分りんごを加熱します。時々アルミホイルを開いてみて、りんごが柔らかくなったら完成です。
りんごがはちみつとバターを吸い、とろとろに溶けて甘くて美味しいです。
焼き上がりの目安としては、スプーンなどで簡単にりんごの実が切れるようであれば、充分に火が通って柔らかくなっている証拠です。
キャンプで石油ストーブを使う際は、同時に料理もしてみよう!
今回ご紹介した料理は、主に焼くという調理方法でしたが、煮る・茹でるといった料理もストーブで調理することが可能です。
おでんのような鍋料理であれば、調理も保温もストーブでできるため、寒い冬のキャンプにはぴったりです。
もちろんお湯を沸かしたり、お酒を燗にすることもできますよ。
キャンプに石油ストーブを持っていくという方は、暖房器具としてだけでなく、調理にも石油ストーブを使ってみてください。きっとキャンプ飯のレパートリーが増え、バリエーションが広がりますよ。