キャンパーに愛され続けるツーバーナー
2021年に創業120周年を迎えるコールマン。
そのコールマンから販売されている、ガソリン式ツーバーナーをご存知でしょうか?
今回は、初代モデルが発売された1930年代から、多くのキャンパーに愛され続けるツーバーナーの魅力に迫ります!
僕が使用しているツーバーナー
僕が所有しているのは、カナダで1978年に製造された431モデル。
現在日本で販売されている413モデルと比べると、一回り小さいモデルです。
小さいとはいえ、鍋を二つ並べても余裕があるほどの大きさなので、複数人でキャンプをするときにはとても重宝しています。
ツーバーナーの名前のとおり、ふたつの火口で同時に調理することができます。そのため、パスタを茹でながらパスタソースを作ったりと、家庭で調理をしているかのような使いやすさがあります。
製造から40年以上経った今も、問題なく使用できるのは驚きです。
コールマンのツーバーナーの魅力
寒さに負けない強力な火力
コールマンのツーバーナーは気温や標高に左右されず、いつでもどこでも強力な火力で調理することができます。
その理由のひとつに、燃料にホワイトガソリンを使用することが挙げられます。
ホワイトガソリンにポンプで圧力を加え、燃料を強制的に噴出させます。
噴出した燃料をさらに温めることで、どのような環境でも強力な火力を維持することができるのです。
幅広い火力調整
コールマンのツーバーナーは、ただ火力が強いだけではありません。
弱火でも安定して使用できるので、先に作ったスープを温めながら別のものを調理したり、お米を炊きながらカレーを作ったり、ということも可能です。
調理がしやすい大きな五徳
キャンプ中に調理をする際に、バーナーの大きさが鍋と合わないことがあると思います。
コールマンのツーバーナーの場合、バーナー全体が広い五徳になっているため、大きな鍋からコンパクトなケトルまで、調理器具のサイズを選びません。
また、火口以外の部分も五徳になっているため、大きなプレートなどを置いたり、火にかけない鍋を火から外して置いておくこともできます。
コールマン431の使い方
初心者にはハードルが高いと思われがちなガソリンバーナー。
しかし、手順さえ守れば誰でも簡単に使用することができます。
僕の持っているガソリンバーナーは40年以上も昔のモデルですが、使い方は現行の413モデルとほとんど変わりません。
1.ツーバーナーを組み立てる
ツーバーナーに収納したガソリンタンクを取り出し、ツーバーナーを組み立てます。
組み立てるといっても、蓋を起こして左右の風防にストッパーを差し込むだけなので簡単です。
2.ガソリンタンクにホワイトガソリンを注ぐ
フューエルファネルという漏斗を使い、ガソリンタンクの80%を目安に、燃料のホワイトガソリンを注ぎます。
タンクの中に空気を入れておくことで、圧力をかけやすくなります。
3.ポンピング
ガソリンタンクについているポンプを反時計回りに2回ひねり、押し込めなくなるまで100回ほど指でポンピングします。
この時に、真ん中の小さな穴をしっかり親指の腹でおおうようにします。
コールマン愛好家の中には、ポンピングのことを「儀式」と呼ぶ方もいます。
4.ガソリンタンクを取り付ける
ポンピングが終わったタンクをバーナー本体へ取り付けます。
タンクを本体へ取り付けてからポンピングすることもできますが、この手順の方が力がかけやすいのでおすすめです。
5.点火
火口に点火用の火を近づけ、バルブをひねります。
大きな炎が上がることもあるので、火口から距離の取れるマッチやチャッカマンのようなライターを使用すると安心です。
6.左のバーナーを使う場合
左のバーナーを使用するときは、本体側面の火力調整バルブをひねります。
右のバーナーを使用していないときは火をつけられません。
コールマンツーバーナーはこんな方におすすめ
コールマンツーバーナーは、家族やグループでオートキャンプをする方におすすめです。
ふたつの火口は、一度に複数人分の調理をするのに適していますし、広い五徳のおかげで、大きな鍋で調理してもグラつくことはありません。
本体のサイズが大きく、重量もそれなりにあるため、オートキャンプのようにたくさんの荷物を持って行ける時にはとても役に立つと思います。
ガスバーナーと比較すると、点火までに手間はかかりますが、家族や友達と一緒に作業を進めることで、その時間も思い出になるはずです。
メンテナンス次第で、数十年間もの使用が可能なコールマンのツーバーナー。
きっとあなたも愛着が湧くことでしょう。