【子育てパパ長野修平の青空日記vol.15】イテセニで草を編む

生えているときは邪魔者扱いの草だが、ネイチャークラフトのなかではもっとも身近な素材だったりする。その収穫した草を種類別に選り分けて、日よけのすだれを作り。今回は、アイヌ民具のひとつイテセニ（ござ編み機）を使って、すだれ作りに挑戦！

脚はクワの枝、板にはヒノキの廃材を利用。板を掛けるときは、若干傾斜をつけると、編み上げたものが下に落ちず、編みやすい。

【糸巻き】

巻きはじめは巻き結び。写真のようにひもでふたつの輪を作る。輪の大きさは揃える。

左の輪を右の輪の上に重ね、形を崩さないようにしてふたつの輪を一緒に持つ。

重ねた輪の中に糸巻きの芯となる枝を通す。ひもの両端を左右に引いて結び目を締める。

写真のようにひもで輪を作り、枝にかけていく。同様にしてひものもう片方の端にも枝を通してひもを巻く。

【編む】

ひもを掛けた板の上に材料の草をのせる。まず手前の糸巻きを向こう側へ落とす。

向こう側の糸巻きを手前に落とす。新しい草を足しながら、この作業を繰り返す。

きっちり締めながら編んでいく。穂がついた部分が互い違いになるように草をおく。

好みの長さまで編み上げたら、一度かた結びをして固定し、２本のひもを切る。

上下に枝を渡し、写真のようにひもを通してかた結びで結びつければ完成。

アトリエの窓にできたてのすだれをかける。目に涼しげな日よけになった。だんだん色が落ち、秋には秋色のすだれに変わる。

教えてくれた人】

長野修平さん
枝、流木などの自然素材を用いたクラフトに定評があるネイチャークラフト作家。料理の腕もプロ級。

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