焚き火で火を起こす際につかう着火剤。できるだけ天然由来ものを使いたいと考える人に注目してほしいのが、着火剤としては珍しい国産木材100%の着火剤「HIDANE」だ。こちら当初はクラウドファンディングによる返礼品として提供されていたが、たくさんの支援によってオンラインでの一般販売ができるように。さらに手軽に使える軽量型「HIDANE mini」も加わっている。
売り上げは飛騨高山の伝統工芸の職人に還元
「HIDANEプロジェクト」と呼ばれるクラウドファンディングがスタートしたのは、新型コロナウイルスの影響により観光需要が激減し、発注が途絶えてしまった飛騨高山の伝統工芸「一位細工」の力になるため。HIDANEは一位細工を制作する過程で出てくる鉋屑(かんなくず)や端材を使っており、その売り上げの一部を一位細工の職人に還元するという。当初はそのプロジェクトのために先行してクラウドファンディングファンディングを実施し、HIDANEとともに一位細工の木工芸品が返礼品となっていた。
その後クラウドファンディングの支援により、オンラインによるHIDANEの一般販売を開始することができるように。さらに軽量化・簡易化したHIDANE miniもラインアップに加わっている。これさえあればソロキャンプ用やコーヒーの湯沸かしといった“少しだけ火が必要”というシーンでも、ガスコンロなしに手軽に火を起こすことが可能だ。
ちなみにHIDANEでは焚き付け用の木をナイフで削って火種袋へ入れることで、追加で火種を手作りすることもできる。また木綿袋と麻紐が梱包されている「HIDANE」と印字された袋も火種袋として活用可能。削った木を袋に入れ、両端の丸穴を麻紐で結んだら火種袋の完成だ。
HIDANEプロジェクトは今後も継続し、事業の成長によって職人への支援を充実させることで制作する製品の拡充を目指している。たとえば木製のガス管カバーなど、飛騨の木工職人の技が光るキャンプ用品のプロデュースを検討中。キャンプでHIDANEの炎が燃えることが、職人の支援につながるのだ。
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