子どもと登山デビュー!東京でおすすめの低山と3つの注意点
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    2023.06.29

    子どもと登山デビュー!東京でおすすめの低山と3つの注意点

    小さな子どもは予想以上に飽きっぽくて、挑戦してみたもののなかなか登ってくれなくて…というのは親子登山の体験談としてよく耳にする話。どうすれば子どもと一緒に山登りを楽しめるのでしょうか? ここでは3歳児と親子登山に挑戦した経験をもとに、子どもと一緒に低山ハイキングを楽しむコツを紹介します。子どもと一緒に山に登ってみたいパパ・ママ(&じいじ・ばあば)のお役に立てば幸いです!

    どんな山に登るか?親子登山スポットを探す

    山が好き、という子どもはいると思いますが、山登りが好きな子どもは少ないかもしれません。少なくとも我が家の3歳男児は、山に行くのは好きだけど、「登るのは疲れる」って言うし、どちらかといえば、山は登るより、登らずにどんぐりを拾ったり、枝を拾って振り回してみたりすることのほうが楽しいようです。

    だから、子どもと山に登るなら、山の上に公園があって楽しめるところや、山の上で何か楽しいことが待っているような山、しかも登るのが苦にならない山。ロープウェーなどの乗り物があるのもいいし、動物がいるところもいいかもしれない…。

    今まで、一緒に山に登ったことは何度もありますが、たいてい私が担いで登ることが多く、3歳の息子が自分の足で登頂できる山は、なかなか見つけられずにいました。

    低い山ほど、探すのが難しいんですよね。何事も最初が肝心。自分で歩いて登る初めての山が楽しければ、きっと登山も好きになってくれるはず。

    子どもが喜ぶ山の3条件とは

    1_IMG_4475

    というわけで、

    • 頂上からの眺めがいいこと
    • 頂上がある程度広くお弁当を広げられること
    • そして登山距離が短いこと

    この3条件をクリアできる山を探してみました。

    平地でもよっぽど機嫌がいいときで2~3km歩くのがやっとですから、頂上までの距離が1kmを越えない程度の山でないと、目的は達成できそうにありません。

    東京の低山に3歳児と登ってみた

    そして見つけたのが、東京・あきる野市の弁天山

    標高292m、登山距離は片道たったの0.5kmほど。往復にして1km。これなら「抱っこ!」といわずに、登って下りてこられるかもしれません。地元では幼稚園児や小学生などが遠足に登る山なのだそうです。

    観光案内図を見ると、この山のハイキングコースは、となりの山(小峰公園)に縦走するコースになっています。きっと大人では物足りない山なのでしょう。縦走しなくても楽しめるのかどうか。実際に試してみました。2_IMG_4479

    登山口の石段で子どものテンションがMAXに!

    JR五日市線の最寄駅「武蔵増戸駅」から歩くと、登山道入り口まで1km程度。赤い鳥居のその先に、本格的な登山道がはじまります。少し手前の標識で、「弁天山0.6km」と表示されていたので、赤い鳥居から山頂までは0.5kmぐらいというところでしょう。

    これなら3歳児が自分の足で登頂する、というチャレンジを達成できるかもしれません。そんな母のもくろみはつゆ知らず、鳥居の向こうに見える石段に興奮気味の息子は、我先にと走り出して、軽快に石段を登り始めたのでした。

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    すぐそばに住宅街があるはずなのに、それをまったく感じさせない自然豊かな登山道。木漏れ日の気持ちよさ、ふかふかの落ち葉のじゅうたんの心地よさに、思わず笑みがこぼれます。

    子どもと一緒に登山を楽しむための3つのポイント

    急かさない、諦めない

    足元に落ちているどんぐりが気になるようです。しばらくじーっと眺めていたあとに、ひとつどんぐりを拾いました。その後もまだ、登ってきません。

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    5分、10分、どんぐりに夢中になりはじめたその場から、なかなか前に進めません。でも、急かさないでガマンガマン。きっとこのぐらいの年齢の子どもには、登頂という達成感よりも、どんぐりの形の違いを見比べるほうが数倍楽しいのでしょう。

    今までいくつもの山で、どんぐりの魅力のせいで登頂を諦めてきました。50mも進まないうちに、しゃがみこんでどんぐりに夢中になるから、この調子では登頂なんて絶対ムリ、と私が先に諦めてしまうのです。

    でも今日は、たった50mしか進んでいないけど、もう9合目まで来た!と思えるから、諦めずに待っていることができます。15分ぐらいどんぐりを見ていた息子が、やっと納得したように前を向いてまた登りはじめました。

    少しだけ先に登って待つ

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    そのうち、登山道が見事な落ち葉のじゅうたんに変わりました。歩を進めるたびに、サクッサクッと枯葉が音を立てます。おもしろくて走り回る息子。そして案の定すべって転ぶ息子。でも起き上がるときは笑顔です。落ち葉がふかふかに積もっているので、まったく痛くなかったようです。

    登山道を行ったり来たり、無駄な動きが多いのでなかなか前に進みません。

    そろそろ登り始めて30分。私は「先に行くよ」と声をかけて、少し前を歩くことにしました。姿が見えなくなると不安になって走ってついてきます。それを何度か繰り返して、とうとう頂上に到着しました。

    一人で登れたことを褒めてあげよう

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    眺めがいいね、と声をかけても、あまりピンとこない様子。遠景の場合、子どもは今いる場所にそれほど高さを感じることもなく、あまり興味がないようです。

    頂上に着いた、という達成感はないようでしたが、「一人で登れたね、すごいね」と声をかけると、びっくりしたような、照れるような表情を見せ、嬉しそうに笑いました。

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    頂上で、マシュマロタイム。最近お気に入りの焼きマシュマロを作って、しばし休憩してから、もと来た道を戻ります。

    子どもは下りが大好き!

    落ち葉のじゅうたんを一気に駆け下りていく息子。坂道を下るスピード感がたまらないようです。さすがに危ないので、手をつないではみたものの、登るときからは考えられないようなスピードで、あっという間に下まで降りてしまいました。登り50分、下り5分。

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    弁天山のデータ&登山におすすめの季節

    今回登った弁天山は標高があまり高くないので、夏は暑いかもしれません。どんぐりが落ちてくる秋から、雪を避けた冬の時期、そして春の芽生えの時期、続く初夏のころにかけて、小さな子どもの登山デビューにおすすめします。

    弁天山(べんてんやま)

    • 標高:292m
    • 所在地:東京都あきる野市網代
    • 最寄り駅:JR武蔵五日市線「武蔵増戸駅」
    • あきる野市観光協会・武蔵五日市駅前観光案内所/TEL042-596-0514 
    • あきる野の自然「山」を紹介します⇒https://www.city.akiruno.tokyo.jp/0000001112.html
    私が書きました!
    フリーアナウンサー・ライター
    渡部郁子
    JFNラジオ「JOYFUL LIFE」パーソナリティほか、アウトドア、温泉、音楽をテーマに様々なメディアで情報を発信。子連れライターとして、親子アウトドアの提案などを行っています。www.watanabeikuko.jimdo.com/

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