ポカポカ陽気が気持ちいい3月。お散歩や春キャンプに出かけたくなりますね。
そんな時のお供に、文庫本とレザーのブックカバーはいかがでしょうか。やや大きいサイズの革が必要になりますが、縫う部分は多くないので、レザークラフト初心者さんにもおすすめです。
今回は荷物の中で勝手に開いてこないようにするゴムバンドもつけてみました。
材料・道具
- 革(1mm厚、縦16cm×横45cm)
- 麻糸
- ゴムひも(30cm)
- 革用の縫い針2本
- トコノール(あれば)
- 4本菱目
- 木槌または金槌
- ポンチ(2mmの穴が開けられるもの。ロータリーポンチがあると便利)
今回は文庫のブックカバーを作ります。新書やコミックのブックカバーを作る場合は、革の縦幅を作りたい本の縦幅+1cmにして作ってください。
作り方
革を40cm×16cm(本体)、2cm×16cm(ベルト)の2枚切り出します。
きれいな長方形でも構いませんが、今回は牛革の端の形をそのまま活かしました。片側の端はこのような自然の形や、デザインを入れてもかっこよく仕上がります。
本体、向かって左上の角を斜めに切り落とします。今回は革の形状の都合で左上だけ落としましたが、もしきれいな長方形の革を使う場合は、左の上下の角を斜めに落としてください。
トコノール(あれば)を本体・ベルト両方の裏面全体にすりこみ、毛羽立ちをおさえます。
本体右側の端を6cm折り返し、上から9cmのところにポケットを作るための線を引きます。
線の上に2mmの穴を2つ開けます。
2つの穴をつなぐように切れ込みを入れます。
先ほど折り返した部分をゴムのりで接着します。
上下の端に細くゴムのりを塗り、よくこすって圧着します。
ゴムのりで貼り合わせた部分に4本菱目で縫うための穴を開けます。
右端から20cmのところに、ベルトをつけます。
先ほどの本体と同様、ベルトの上下に細くボンドをつけて貼り合わせ、4本菱目で縫うための穴を開けます。
麻糸の両端に針をつけ、針を交差させるようにして縫い合わせます。最初と最後の1目は返し縫いをしてください。針の扱いには十分注意してください。
全て縫い合わせたら、本体は完成です。
本をセットし、ベルトの部分がきつくないかチェックします。もしきつければ角を落として調整してください。
最後に、本が荷物の中で勝手に開かないようにするためのゴムバンドをつけます。
裏表紙の中心にあたる部分に2mmの穴を開け、ゴムひもの両端を通して、固結びします。
ゴムひもをセットして、完成です。
余りの革でしおりを作る
余りの革を10cm×2cmに切り、裏面をトコノールで磨きます。
穴を開け、10cm×2cmに切った革を革紐代わりに結んだら、ブックカバーとおそろいのしおりの完成です。
お好みでステッチや刻印などを入れてもかっこいいです。
お気に入りの本を春の日差しの下へ持ち出そう
ソロキャンプのお供に、焚き火のかたわらで開きたい文庫本。
あるいはなかなかキャンプに行けない時、星野道夫や椎名誠の冒険譚をカバンの中に忍ばせてみるのも悪くありません。
大切な本を汚れから守り、かっこよく見せてくれるブックカバー。ぜひ作ってみてください。