登山後の体の疲れをリセット!
登山後に体のケアをするとしないでは、翌日の疲れ方が大きく違います。
重いバックパックを背負ったあとの巻肩、猫背、腰痛、膝痛。登りや下りで使った肩や腰、お尻、脹脛の筋肉は、ボールを使って手軽にほぐすことができます。これはテニスボールでも可能で、マッサージ効果があります。
私は荷物に余裕がある場合のテント泊や、山小屋泊の山行にも持っていくことがあります!
ただやりすぎは要注意なので、ぐりぐり押し当てないよう、”痛気持ち良い”程度で行なってください。
痛みや不快感がある場合はお控えくださいね。
ふくらはぎの疲れに効くほぐし
登りでも下りでもよく使うのがふくらはぎ。膝を曲げ伸ばしする働きをする腓腹筋をほぐします。
足のつま先を立てて、膝の裏にボールをはさみ、ゆったりと少しだけ座り込み深呼吸。
かなり効くのでほんの少しでOKです。
動ける場合は上下に数回動きます。
肩こりや巻肩に効くほぐし
重いバックパックを背負うと前かがみになり、肩甲骨の周りの筋肉が固まり血行不良で肩こりや巻肩に。登山後はもちろんですが、デスクワークの方にもおすすめです。
左側の肩甲骨にボールを入れ、仰向けになります。
深呼吸をしながら、腕を大きく5回ほどまわします。手で床をなぞるようにまわすのがコツです。
ボールの位置も少しずつ変えながら動かしましょう。
右側も同様に。
余裕のある方は、左側の肩甲骨にボールを入れ、
頭の後ろで手を組み、頭を持ち上げて上下に体を小刻みに5回ほど揺らします。
右側も同様に。
反り腰の方は背中の筋肉が固まっている場合が多いので、上半身のほぐしもおすすめです。
腰痛に効くほぐし
ちょうどウェスト部分に4本の指を当て、親指が腰に当たる腰方形筋の周辺をほぐします。
肋骨から骨盤を縦に支えている筋肉で、左右のバランスが崩れると腰痛につながる場合があります。
左側の腰にボールを入れ、深呼吸。
余裕があれば、円を描くようにゆったりとボールを転がします。
右側も同様に。
お尻に効くほぐし
段差の多い登りや下りで使った大殿筋や中殿筋をほぐします。
股関節を動かす代表的な筋肉で、下半身の安定を保ってくれます。
左のお尻にボールを入れ、深呼吸。
余裕があれば、円を描くようにボールを転がします。
右側も同様に。
疲れた肩と腕に効くほぐし
肩甲骨につながり二の腕の上部にある三角筋をほぐし、肩こりや腕の疲れを軽減させます。
横向きになり、肩の後ろ二の腕の上部にボールを入れます。
手で頭を支え、深呼吸。
余裕があれば、体を前後に動かします。
反対側も同様に。
もう少しほぐしたい&物足りない方へ。
再度、横向きになり、肩の後ろにボールを入れます。
肘を曲げて、深呼吸。
首を下げすぎないように注意。
余裕があれば、円を描くようにゆっくりとボールを転がします。
反対側も同様に。
日々の小さなケアを習慣に!
登山から帰宅して、お風呂のあとに5~10分でも時間をとるだけで、体のスッキリ度が感じられますよ。体がほぐれると睡眠の質も良くなります。
ヨガほど集中力がいらないので、テレビを見ながらでも気軽に行なえます。
どのほぐしのポーズも5~10回程度から始めてみて下さい。
ただ何でも器用にこなしてしまう方は、呼吸が浅かったり早く腕を回しがちなので、ゆったりと呼吸をカウントしながら行なうことをおすすめします。
翌日が快適に過ごせるはず!まずは一度試して、短い時間でも続ける習慣をつけてみて下さい。
マッターホルン写真:藤巻 翔