ロングセラーモデルの軽キャンパー「ミニチュアクルーズ」シリーズ。昨年、7年ぶりにモデルチェンジを行い使い勝手がグンとアップ。そんななか追加されたのが「ミニチュアクルーズ遍路」。今回はこちらをじっくり紹介したいと思います。
ミニチュアクルーズを作る岡モータースは香川県を拠点にしたキャンピングカーの総合大型ディーラー。四国といえば弘法大師(空海)が開創した四国八十八ヶ所霊場を巡る「お遍路」が有名で、このモデルはそんなお遍路旅の相棒をコンセプトに製作されています。
キャンピングカーでここまで明確なコンセプトを持って作られることは稀ですが、なにもお遍路だけに使わないといけないというワケではありません。ミニチュアクルーズそもそものコンセプトである「日ごろの足としても使え、遊びや旅に気軽に使える」という部分もしっかり備えています。
さて、このモデルの1番の魅力は「和モダンなインテリア」。軽1ボックスの中に畳みのようなベッドマットやキャビネットに備わる障子などにより、和を感じさせる室内はまるで茶室のような居心地。RVパークやキャンプ場での宿泊でもゆったり落ち着ける空間に和めること間違いなしです。いつもはキャンプ場でコーヒーやビールだった人も、お茶や日本酒なんてスタイルを楽しみたくなります。それでは細かい部分を見ていきましょう。
畳み風レザーを採用したオリジナリティ溢れるベッドマット。シリーズで好評の50mm厚の3層構造ウレタンを採用し、寝心地は抜群です。
右上部棚の下にはお遍路の必須アイテムのひとつ、弘法大師の分身といわれる金剛杖置き場を用意。杖以外にも長尺物の収納に便利な装備です。
左側にある大型キャビネットはローラーシャッター付きで、飾り障子に庫内灯も搭載。キャビネットは就寝のスペース確保のため、下側はスリムな形状。また、サブバッテリーやインバーターなどの電装系をここにインストールしています。
左側スライドドア上は写真のような菅笠をはじめ、キャップやバッグをかけておくのに便利なフック付を装備。キャビネット側から引き出して使えるステンレス製タオル掛けも備わっています。
右側は床柱風のキャビネットに丸障子などを取り入れた凝ったデザイン。注目リヤクオーターウインドウに装着された開閉式の障子扉で、優しい光が車内に入りつつプライバシーも保護。作りもしっかりしていて上質な和室感が楽しめます。下部にある扉は跳ね上げ式でテーブルとしても利用ができます。
右スライドドアから後部にかけて上部収納棚を配置。ここには電装系の集中スイッチを装備し、就寝や休憩中でも操作がしやすい設計。
ベッドフレームがかさ上げ加工されており、ベッド下は収納スペースとして活用できます。また、オプションのフレキシブル2WAYテーブル(写真)があればアウトドアテーブルやキャビネット間を橋渡して大型テーブルとして使えるなど、より快適な旅が行えます。
そんなミニチュアクルーズ遍路エディションの気になる価格は208万円〜。
ミニチュアクルーズはノーマルモデル以外にも電装系に特化した豪華モデルの「SV」(詳細はこちら:https://www.bepal.net/cars/camping-vans/90159)、カジュアルさが目を引く最新モデル「デニムエディション」もラインナップ。このデニムエディションについては、発売中のビーパル4月号「キャンピングカー特集」内で詳細紹介しておりますので気になる方は是非手に取ってみてください。
問い合わせ先:
岡モータース https://www.okamotors.co.jp/
構成・写真/伴 隆之