焚き火遊びにはなくてはならない「火バサミ」。300円(程度)で購入できる火バサミは、強化することで使い勝手と強度はグンと上がりますが、残念ながら見た目は価格相応…。せっかくだから見た目も良くしてあげて、”相棒感”を高めてあげよう!
スタマイズ”強化編”につづき、今回は”見た目アップ編”として、使用感も高まるオリジナルグリップの取り制作方法を紹介します。せっかく300円(程度)なので、材料費もぐっと安くおさえてかっこよくしたいと思います。
材料と道具
使う道具(消耗品含む)は次の通り※写真の番号に合わせて紹介
(1)ノコギリ
(2)紙ヤスリ(♯400程度)
(3)彫刻刀 大きめの丸刀
(4)切り出しナイフ(ナタや大型ナイフでも可能)
(5)スプレーニス(水に強くなるシリコン系)
(6)電動ドリル
(7)ドリルビット 金属用 ドリル直径3mm程度
(8)小さめのプラスドライバービット
(9)木ねじ 直径3mm、長さ4〜6mm程度×4本
(10)木の枝 直径20mm、長さ13〜15cm×2本分
オリジナルグリップの作り方
1:木の枝を切り出す
木の枝から好みの長さでグリップ用のパーツを切り出します。切り出したパーツをピッタリ半分に割るのは難しいので、同じくらいの太さの枝から合計2本切り出します。
切り出す長さは、片手で握って1.5倍程度余裕がある長さが使いやすいです。もちろん、長め、短めなど好みの長さにしてもOKです。
2:切り出した木の枝を半分程度に削る
※作業工程「2」以降は、同じ作業を2個分制作していきます。
切り出した木の枝を辺分程度まで削り出します。最終的には半分強程度になるくらいまで削ると見た目もかっこよく仕上がります。もしもナタやブッシュクラフトに使えるナイフがある場合は、はじめに少し割ってからナイフで削って微調整すると早いです。
3:木の枝の削った面を平らに整える
2で削った面を、平らになるように紙ヤスリで仕上げます。紙ヤスリを平らな台の上に敷き、削った面を当てて擦ると簡単に平らになります。この作業は、あまり神経質にならなくてもザックリ平らに削れれば大丈夫です。
4:平らな面をU字に削り出す/荒削り
強度を上げた火バサミのグリップ部分のカーブに合わせて、彫刻刀の丸刀で平らになった面を削り出していきます。この作業では、あとで仕上げ削りをするのでザックリで大丈夫です。彫刻刀で削るとき、木の枝が丸いため削り面が逃げてしまう場合があります。しっかりと手で握った状態で作業をしましょう。
5:平らな面をU字に削り出す/仕上げ
荒削りをしたU字部分を、より火バサミのグリップ部分にフィットするように仕上げ作業をします。仕上げ方法は、ある程度のサイズで切った紙ヤスリを火バサミにしっかりと巻き付けてその紙ヤスリの上で擦れば簡単に仕上げ作業をすることができます。
6:カット面の面取りをする
曲面、直線のカット部分の角をナイフで削っていきます。こうすることによって、見た目の格好良さがグンと上がる他に、樹皮が剥がれにくくなります。この作業は少しずつ削り進めて、誤って削りすぎてしまう失敗をしないように注意が必要です。
7:ニスを吹きかける
せっかく削り出した一点物のグリップがすぐにダメにならないように、ニスを吹きかけます。ニスの吹きかけは、全面しっかりと2〜3回行なうことで防水度も上がり、さらに残した樹皮が簡単に剥がれにくくなります。
8:火バサミに取り付けるグリップの位置を決める
火バサミの両サイドに加工したグリップ用の木の枝を配置して、位置を決めます。取り付け場所は、火バサミ上部よりも少ししたあたりにすると使い勝手が良くなります。
9:火バサミに印を付けて穴をあける
「8」で位置を決めたグリップに合わせて、ネジどめ用の穴を空ける場所を決め鉛筆などで印をつけます。目安としては、両端から1/3程度だとバランスがよくなります。
穴あけは、電気ドリルでまっすぐあけるようにします。このとき、作業がしやすいように火バサミを一度広げておくといいです。
10:グリップをネジどめする
9で穴を空けた場所に、ネジどめします。始めに2か所度軽くとめて、位置のずれがないことを確認してから本締めをすると綺麗に仕上がります。もしも自信が無い人は、多用途のシリコン系ボンドで火バサミとグリップをつけてから作業をすると、ネジどめも楽になり、さらに強度も増します。この作業ができたら完成です。
強度も見た目もグンとよくなった火バサミ。フィールドでどんどん使おう!焚き火遊びで火バサミが黒みがかってくるとより味が出てかっこよくなります。