キャンプあるあるの「ペグ忘れ」や「ペグが足りない」といった事態に、スマートに対処するための枝でペグを作る方法。前回紹介したペグ「TYPE A」につづき、今回は枝の分かれ目を活用した「TYPE B」のつくり方を紹介します。材料の探し方や使う道具については「TYPE A」を参照してください。
枝のペグ”TYPE B” のつくりかた
1:枝から素材を切り出す
TYPE Bのペグをつくるには、拾った枝の中からなるべく丈夫で、さらに「枝分かれ」がある部分を選びます。この時に、枝分かれ部分からさらに”木が上に伸びる方向”に長めに素材をとれることが重要になります。必要な長さは欲しいペグの長さ+10cm程度。もしも枝分かれ部分がどちらも長い場合は、どちらか一方の枝分かれ部分を数センチ残して切っておきます。枝を拾う際は、フィールドのルールに従うことを忘れずに!
2:加工イメージを想像する
枝を切り出したら、素材を見ながら最終的な加工イメージを先にしておきます。TYPE Bの場合は、写真の様に適度な長さに切り、枝分かれがある方が張り綱を引っかける部分、反対側を地面に刺す部分としてカットすれば完成。こまかい作り方は次の「3」から紹介します。
3:素材を必要な長さに切る
素材を必要なペグの長さに切り出します。木の太さや強度にもよりますが、長さを決める際は「使いたいペグの長さ+3cm程度」で算出して切り出します。もしも必要本数が分かっている場合は、一気にその本数分切り出しておきます。ポイントは、枝分かれ部分の頭を残すこと。ここを短く切りすぎると、枝分かれ部分が簡単に折れてしまいます。
4:地面に刺す側を削り出す
ペグが地面に刺さりやすくなるように、枝先を鉛筆のように削り出します。丁寧に、綺麗に削る必要はありませんが、なるべく枝先の360度全体を削り、円錐の様な形に削るとまっすぐに地面に刺さってくれます。面倒くさがって片面だけ鋭く削るなどをすると、差し込む際に位置がずれてしまうので注意。
5:ペグの”頭”を削り出す
ペグの上部(枝分かれ部分)の頭を削ります。削り方は、頭の中心が一番高くなるような半球状に削ること。こうすることで、ペグをハンマーや石などで叩き入れた際にペグの中心にしっかりと力が伝わり、まっすぐとペグが刺さりやすくなります。この工程は、枝が太いとより重要な作業になります。
完成!
枝分かれを活用することで、あっという間にペグがつくれちゃいます!ただし思い通りの素材に出会えるかどうかはフィールドと運次第…。必要なペグの長さや太さ、そして枝の形状をよく見て「TYPE A」と「TYPE B」の方法を併用して臨機応変にペグづくりをしていこう!