2児の母になった今もけっこう攻めてます!
はじめましての方も多いと思いますが、じつはお久しぶりなのです。というのも以前『BE-PAL』の表紙を何年かやらせていただいたり、本誌で連載を持たせていただいたりしていました。巻頭特集で、小径自転車を「輪行」して樺太(からふと)に行ったこともありましたね。
そのときの私は、攻めの独身女ライダーで(笑)、単独で日本を何周もしたり、世界中をツーリングしたり。はたまたキャンピングカーを転がして、あちこちの海でサーフィンしまくったりと、おひとりさま生活をこれでもかと謳歌していました。
2台目のキャンピングカーで旅がグンと快適に
そんな私も36歳で年貢を納めます(3つ下の夫と結婚しました)。翌年、長男を妊娠したと同時にイヌ(ボストンテリア)を飼いはじめ、37歳で出産。長男が3歳になったとき、そろそろ本格的に旅を再開しようと2台目のキャンパーを購入。移動ができて寝られたらOKな簡素な1台目より、ずっと旅に傾けた仕様です。たとえば、入浴施設のない山奥でも快適な時間が過ごせるよう、みんながシャワーを浴びても全然平気な大きな水タンクに温水装置。車内には旅の安眠を確保するため、家族別々の寝床があります。さらには家庭用エアコンや電子レンジ。さぁコレに乗って週末のたびにドーン! と出かける予定でしたが、42歳の春、まさか次男が誕生するとは。あらら2台目キャンパーは外房にある母宅と世田谷を往復する、見た目は背が高くて目立つけど単なる「乗用車」となりました……。
キャンピングカーの意味、あるかな? いや、備え付けのレンジで次男のミルクを作ったり、やんちゃな息子たちを連れての外食は厳しいから旅先のレストランでテイクアウトしたご馳走を車内で食べたりと、それなりに活用はしています……。
子供の成長とともに攻めの私がジワジワと
ハーレーに跨って地の果てまでスッ飛ばしていた私が、小さいのたちに振り回されるテンテコ舞いな生活に変わりました。そう考えると人生っておもしろい。40半ばになってこんな賑やかな時間、誰が想像しただろうか。ときに体力気力が付いていかなかったり、思い通りにならないことも多々あったり、ああ怒ってばかりで年々深くなる眉間のシワにボトックス打ちたい……。なんて真顔で思ったりすることもありますが、おおむね楽しく生きています……(笑)。
しかしながら、このところ攻めの私がジワジワと復活。そうです、長男が小学生に上がったのです。身の回りのことはたいてい1人でできるように。また、やんちゃな次男も赤ちゃん時期を脱して(やっと)話が通じるようになり、5月で3歳になります。少し私のなかにゆとりが生まれたんですね。そう、暑さ寒さも彼岸までじゃないけれど、3歳って子育てのちょっとした区切りかもしれません。
週末は、キャンピングカーでファミリー・トリップ
その証拠に、このごろ私たち家族のブームは、仕事を終えた金夜から前乗りして雪山へ。土曜は滑り倒して、日曜の朝には旅先を出発、NO渋滞でスムーズに帰宅……。息子たちにもやすやすと熱を出さない体力が付いてきて、少々無理をする時間の使い方ができるようになりました。先日も今シーズン最後のボードトリップで白馬へ。春らしいザラメ雪をガッツリ滑り、冬の旅とサヨナラしました。
日本の美しい四季を求めてまた旅へ
日本には美しい四季があります。同じ場所を旅しても、季節が違えばまるで異なる気持ちになります。春夏秋冬、すべてのシーズンと遊べるなんてすばらしい! そんなこんなでやっと春へと気持ちがシフトした私ですが、来週は房総の母宅に向かいがてら、養老渓谷を家族でトレッキングしようかと。桜、残っているとうれしいなぁ。