房総半島に残された秘境へ
旅に出ると、わが家は1日1回運動の時間を設けています。子どもたちの体力作りと、夜に大人がのんびりできる時間を確保するためと(いい感じで疲れた私も子どもと一緒に寝堕ち、という事態におちいりがちですが……)、あと万年ダイエッターである私のエクササイズも兼ねて、と……。
そんなイベントタイムを頻繁に設けているおかげか、うちの7歳と2歳の息子たちは歩くのがわりと得意な方だと思います。現在2歳10か月の次男もよちよち歩きのころから「抱っこ!」などと言わず、山道を力強くずんずん進んでいきました。
“養老”は千葉にもあるんです
先日の週末のこと。うちの次男と誕生日が1か月違いの男の子がいる親友ファミリーを誘って、房総半島のド真ん中にある養老渓谷に行ってきました。そうそう、中部や関西地方にお住まいの皆さんは「養老」と聞くと岐阜のソレを思い浮かべる方が多いと思いますが、千葉にもあるんですよー。
房総随一の温泉郷があるほか、川釣りやハイキングが楽しめ、キャンプ場もあるのでBBQなど手軽にアウトドアレジャーが楽しめる人気のスポットなのです。
人気の紅葉以外の季節でも
また、養老渓谷は紅葉が有名でもあり、われわれは2018年12月にも紅葉狩りをしに訪れています。そのときは次男がまだアンヨもできない0歳児で、夫とかわりばんこにmacpacの背負子で彼をおぶり、赤や黄色やオレンジや、それはみごとな錦模様を愛でながら川沿いを歩いたのでした。
一応今回も、お守り代わりにmacpacの背負子を持参。
でもソレって本当にいるだろうか。ここ数か月ベビーカーすら出番がないし……。家を出る寸前まで悩みましたが、何があるかわからないのが2歳児というもの。まぁもし、友人のご子息が疲れてしまったら貸してあげてもいいしね。
と、完全武装で臨んだ養老渓谷ですが、結果からいうと背負子、まったく必要となりませんでした。
最初と最後の少し急な上り下り(まぁまぁ歩きやすい階段です)、それから川を渡るために置かれた飛び石。ここだけ気をつければ道のりは至極平坦。2歳児たちも楽しめるいいルートでした。期待していた桜はほとんど見つからなかったけど、その代わり川面に映るパステルカラーの新緑が目にやさしい。
こんなすてきな景色があるのだから、もう少し混んでいるかと思いましたが、うれしいことに「NO密」でした。紅葉の時期ばかりフォーカスされて、ほかの季節は皆さんあまり来られないのかな。
養老の滝に”暴れん坊”現わる!
急に訪れる「眠い~」とか「疲れた~」とかが心配だった次男ですが、背負子が必要などころか、一番最初の急で長い階段を一段ずつジャンプで飛び降りて、その辺に落ちている枝を振り回し、ちょっと進んではスグ立ち止まり、まぁまぁな大きさの石を見つけては川にどぼん! と投げ入れる。まったく動かないかわいかった0歳児が、まさかこんな暴れん坊になって再登場するとは、養老の滝も驚いたことでしょう(笑)。
トレッキングビギナーでも楽しめる
一方で7歳の長男はというと、穏やかな彼らしく、カニとか虫とか鳥とかを探しながらマイペースに歩いていました。遊び方はそれぞれ違えど、楽しんでいたようでよかった。トレッキングビギナーの親友ファミリーもこの場所を気に入って、夏は川遊びしに来たいなーと。
この日はけっこう暖かな土曜日で、サンダルで川に入って、網を片手に川の生き物を捕まえている家族連れの姿も。わが家と同様、イヌ連れの方々ともたまにすれ違いました。うちみたいな小型犬が多いなか、体格のいいゴールデンレトリバーを率いる男性はコシまで川に浸かり、イヌと一緒にザバザバ歩いていました。
そうだそうだ、夏はこういうふうにして暴れん坊次男を疲れさせよう。ワイルドに川を突き進むゴールデンレトリバーを見ていたら、なんだか参考になりました。
●参考URL
養老渓谷観光協会
http://www.youroukeikoku.com/