くん製って難しそう?
スモークチーズやスモークベーコン。いぶした食べ物は香ばしくておいしいものですよね。
家で食べたいけれど、くん製を自分で行うのは、ちょっと難しそう。準備も片付けも大変そうなイメージがありました。
しかし専用の鍋があれば自宅でも簡単にくん製が楽しめます。
料理に手間暇をかけるのも確かに楽しいけれど、日頃家事に追われる主婦にとっては、簡単に作れて簡単に片付けられるのは大きな魅力です。
今回はSOTOのキッチン香房を使い、自宅でくん製を作ってみました。後片付けも鍋を洗うだけ。作るのも洗うのも想像以上に簡単で驚きました。
くん製を手軽に楽しみたい人は、ぜひご覧ください。
SOTOのキッチン香房とは
SOTOのキッチン香房をご紹介します。バーナーや調理器具で有名な「新富士バーナー株式会社」が販売している鍋型スモーカーです。
本体はステンレス製の鍋で、中にくん煙網が入っています。ハンドルは折りたたみ式で、収納の邪魔になりません。
フタのつまみは木製なので、加熱中でも素手でフタを持ち上げられるつくりになっています。
くん製に挑戦!
それではくん製を作っていきましょう!
今回使用するチップは桜の木です。
使い方は鍋の底に桜チップを敷いて、その上に網を乗せるだけ。使用する食材は以下の4つです。
・チーズ
・ベーコン
・ちくわ
・ナッツ(アーモンド、くるみ、カシューナッツ)
網の上に、食材を並べます。
ちなみに、アルミホイルを敷いてキッチン香房を使用するのはオススメができません。メーカーに問い合わせたところ、食材から出る汁などが鍋底とアルミホイルに焦げ付く恐れがあるため、推奨しないとのことでした。
なお、くん製自体には味がないため、ちくわやかまぼこ、はんぺんなどの味が薄い練り物食材は、あらかじめしょうゆなどで下味を付けておくと格段においしくなります。
鍋を火にかけます。この時、必ず弱火にしてください。火力が強いコンロだと、強火にすると場合によってはチップに火がつくこともあります。弱火でじっくりといぶしていきましょう。
火は弱火ですが、換気扇は一番強く回しています。この後チップからモクモクと煙が出てくるので、換気扇は必ず回しておいてください。
しばらく火にかけていると桜チップの燃える匂いがしてきます。線香が燃えたような香りです。
鍋は非常に熱くなっているので、やけどしないように注意してください。
フタをしたら、5分ほど待ちます。
鍋は煙が外へ逃げていく構造になっているので、フタを閉めても少し隙間が開いています。食材に苦味をつきにくくするために、そのようなつくりになっているそうです。
5分後、食材を取り出します。
いい色がつきました!
完成直後のナッツを試食してみます。
煙をまとったような苦味がありました。スモークがしっかりと感じられます。
その後5分ほど寝かせて、味の変化をみました。
少し苦味がまろやかになり、甘みが増しました。これはおいしい!
プロセスチーズは表面に少し色がつき、皮をまとったような固めの食感になっています。ほんのりと甘みを感じました。中の色はくん製前とほとんど変わっていません。子どもたちには、食材の中でチーズが一番人気でした。
ちくわとベーコンは苦味が強く感じられました。大人の味ですね。そのまま食べるよりも料理の材料として使用したほうが、素材の味が生きるのではないかと思います。
くん製ベーコンを使ってカルボナーラを作ってみた
今回はスモークベーコンを使って、カルボナーラを作ってみました。
軽く焦げ目をつけて、市販のカルボナーラソースを混ぜるだけです。
いぶされたベーコンとカルボナーラのクリーミーさが合わさって、大変おいしく仕上がりました。
子どもたちにも「苦くない」「食べやすい」と好評でした。
キッチン香房は片付けも簡単
最後は片付けです。チップは使い終わったら、消火していることを見届けてから捨ててください。少しでも火種が残っていると火事の危険がありますので、必ず確認しましょう。
使用後の鍋はスポンジに中性洗剤をつけて、優しく洗えばOK。
鍋を使うほどに色がついて、味わい深くなりそうです。
キッチン香房を使ってみた感想
くん製は手間がかかり、片付けが大変なものだと思い込んでいました。しかし今回キッチン香房を使ってみたら、本当に簡単で驚きました。
使い方は、普段の鍋とほとんど変わりません。短時間でおいしい、くん製料理が完成します。
キャンプでも使えそうなので、次回は青空の下で使ってみたいと思います。
SOTO 鍋型スモーカー キッチン香房
サイズ:直径210×高さ160ミリ
重量:520グラム
材質:鍋・フタ・ハンドル/ステンレス
くん煙網/鉄(クロームメッキ)
ツマミ/天然木