兵庫県三木市にある工具刃物メーカー「神沢鉄工株式会社」から、手のひらサイズの折たたみ式ナイフが販売される。明治28年創業の同社が発売する商品は、クラウドファンディングで800万円以上の支持を集めた「折りたためる包丁」がテーマのナイフの弟分モデル。切れ味はそのままに、携行性を高めた注目のアイテムだ。
手のひらサイズの料理用折りたたみナイフ
4月29日に発売されるのは、ポケットやバッグにミニマルに収まる「ヤマ飯ナイフ」。ナチュラルな風合いの調理用ナイフで、バッグなどに下げて保管できるように、真鍮製のランヤードホールを装備している。
フェデカの一番の特徴は、包丁感覚で切れる絶妙なカーブ。新商品にもこの構造が採用されており、食材を奥までカットした際に指がまな板などに当たらないように配慮している。
ブレード部分には、プロの料理人向けの和包丁などにも使われる日立金属のステンレス鋼「銀紙3号」を使用。炭素とクロムをバランスよく組み合わせた含有量で強度が増し、鋭い切れ味が持ち味だ。
調理後に実感するメンテナンスしやすい構造
フォールディングナイフの弱点は、ブレードを折り畳んだ内部の汚れが取れなくなってしまうことだが、このナイフは簡単に分解洗浄できるのも魅力。肉や魚の調理後にも、隙間に挟まったままの肉片を簡単に取り除ける。
果物などをカットした後も、果汁でベタつくハンドル部分を中まで洗うことができ、分解して乾燥させられるので、カビや錆の予防もできて衛生面でも安心だ。
選べる3つのハンドルデザイン
ハンドル部分は、デザインや素材の違う3種類を用意し、それぞれ値段が異なる。
2つのデザインに使用されている南米産の広葉樹イペは、港湾や岸壁のウッドデッキにも使用される材料で、人の往来の激しい場所にも耐えうる強度と、水のかかる環境でも安心な高い耐久性を誇る木材だ。
名栗イペは、工具で削り跡を残す日本古来の加工技術「名栗加工」を再現しており、全体的に躍動感のある雰囲気を醸し出している。
「リップルブラック」には、天然木材を重ね合わせ樹脂で圧着加工した、積層強化木を使用。水面に浮かぶ漣(さざなみ)のような、細かく繊細な凹凸がほどこされ、上品かつ華やかな印象だ。
ナイフとあわせて、別売りのレザーケースも手に入れたいところだ。最初は薄いアイボリーの色味をしているが、年月とともに色がキャメル色に濃くなっていき、味わいが増すそうだ。
ミニマルに持ち運べるこのナイフで、キャンプや登山などに持ち運んで料理を楽しんでみてはいかがだろうか。
商品概要
フェデカ「ヤマ飯ナイフ」
価格:イペ ¥7,590、名栗イペ ¥9,240、リップルブラック ¥9,900
サイズ:17.2cm(刃渡り 7.2cm)
収納サイズ:11.5cm
重量:イペ 49g、名栗イペ 45g、リップルブラック 49g
フェデカ 公式ページ
https://www.fedeca.com