ペグハンマーの柄を、自分で交換してみよう!
ペグハンマーがキャンプで活躍する場面といえば、設営時と撤収時くらい。
活躍する場面が少ないキャンプギアは、高価なものを揃えるのは財布の紐が固くなりがちです。それゆえにネットで安価なものを購入する方が、多いのではないでしょうか。
かく言う私もその一人。ECサイトで安価なペグハンマーを購入したところ、持ち手部分の柄がすぐひび割れてしまい、いつ壊れてもおかしくないものを騙し騙し使ってきました。
そこで今回は古くなって劣化したペグハンマーの柄を、自分で交換する方法をご紹介します。
今使っているペグハンマーが古くなってきたという方や、自分のギアにオリジナリティーが欲しいという方は、ぜひチェックしてみてください。
古くなったペグハンマーを解体する
私が使っているペグハンマーは、2年前にECサイトで購入した安価なノーブランド品。
作りが粗雑で、ハンマーのヘッド部分が柄に対して斜めに取り付けられていたり、購入後まもなく柄がひび割れてきたりと、トラブルが続きました。
今回はこのペグハンマーの柄の部分を、ホームセンターで販売されている交換柄とチェンジしてみます。
ハンマーのヘッド部分は、柄に金具で固定されている場合や、くさびを打ち込んで固定している場合など、製品によって異なります。
柄を交換する場合はまず、自分が使っているペグハンマーが自力でヘッド交換できるかを観察してみましょう。
金具で固定されている場合は、既存の金具が再利用できるかをよく確認しましょう。
もし解体の際に破損してしまい再利用ができなくなると、代替品をホームセンターなどで購入する必要があります。その点も含めて、よく検討してから解体しましょう。
解体した柄は先の部分がひび割れていたので、あえてその部分を電動ドリルで削り取って解体しました。
木製の柄の場合は最悪切断してしまったり、掘削してヘッドから外しましょう。
交換柄を加工する
古いペグハンマーの解体が終わったら、次は新しい交換柄を加工します。
交換柄はホームセンターで購入できる、石頭ハンマーの柄を使うのがおすすめです。
石頭ハンマーとは、いわゆる玄翁(げんのう、一般的なかなづちのこと)のようなものではなく、石やコンクリートを叩くといった激しい使い方をするハンマーの分類です。
硬い地面に力いっぱいペグを叩き込むペグハンマーは、石頭ハンマー用の頑丈な交換柄がおすすめです。
交換柄は購入直後、先端が太くてヘッド部分に差し込むことができないはずです。
ナイフで削って先端を少しずつ細くし、ヘッド部分にギリギリ入らない程度の太さに調整しましょう。
余り細すぎるとグラつきの原因にもなるため、必ずヘッドの穴よりも少しだけ太い状態にしておきましょう。
柄の交換だけなら必要ない工程ですが、交換柄にオリジナリティーを持たせる場合は、ヘッドに挿入する前に加工をしておきましょう。
私は握った時に滑りにくい形状が好きなため、交換柄に凹凸を付けることにしました。
ただし加工する場合は、柄の強度が弱くなり過ぎないように気を付けましょう。
製品は販売時が、一番適正な状態・強度の場合が多いです。それを削るなどして手を加えるということは、少なからず強度を落とすことになります。
加工する場合は必ず自己責任で行いましょう。
ペグハンマーは手で握って使う道具ですので、使用時に怪我をしないように丁寧に仕上げましょう。
トゲなどがあると大変危険です。凹凸が原因で裂傷を負う場合もありますので、なるべく丸く・なめらかな手触りになるようにやすりがけをしましょう。
柄の加工が完了したら、ヘッドを取り付けましょう。
あらかじめ少しだけ太くした柄を、ヘッドの穴に叩き込みます。この時点で手で触ってグラグラしなければ問題ありません。
既存の金具を取り付けます。柄とヘッドが抜けないように、しっかり固定しましょう。
今回私はペグハンマーを解体する際に、既存の金具を破損させてしまいました。
それに代わる代替品をホームセンターで購入して、加工して取り付けます。
破損した既存金具の代替品を使って、ヘッドと柄を緊結します。
私のように既存金具の代わりに代替品を加工して取り付ける場合は、金具の切断面などが鋭利になっている場合があります。
必ず金工やすりなどで鋭利な部分を丸めて、使用時に思わぬ事故に繋がらないようにしましょう。
ストラップを取り付ける
ストラップが不要な人は要らない工程ですが、ペグハンマーにオリジナリティーを出す場合、ストラップを取り付けるのがおすすめです。
ストラップを取り付けたい人は、柄のお尻の部分に穴をあけましょう。
ネットで「パラコード 編み方」などと検索すると、オシャレな編み方がたくさんヒットするはずです。
好きなデザインの編み方で、ストラップを作りましょう。
交換柄の加工、取り付け、ストラップの装着が完了すれば、ペグハンマーの完成です。
完成したペグハンマーは必ずキャンプなど本番で使う前に、試しに使って問題が無いか確認しましょう。
交換柄の取り付け方に問題はないか、柄を加工した場合は強度面で問題はないか、よくチェックしましょう。
キャンプ本番で壊れてしまっては元も子もありませんし、ヘッドがすっぽ抜けたりすると他人に怪我をさせる原因にもなります。
キャンプ場などで使う前に、周囲に危険が及ばない環境で試しに使ってみましょう。
古くなったペグハンマーは、自分で柄を交換してみよう!
古くなって柄にヒビが入ってしまったペグハンマーや、見た目がくたびれてしまった柄などは、自分で簡単に交換することができます。
ヘッド部分が壊れない限り、ハンマーという道具は何度も再利用が可能です。
自分で柄を交換すれば愛着が湧きますし、大事に使おうという気持ちになります。
もし今使っているペグハンマーが古くなっているという方は、自分で交換してみてはいかがでしょうか。