5歳の子どもとネパールの山奥を歩く…。何が重要かと考えました。
トレイルのスタート地点までの行き帰りのローカルバス8時間!? 慣れない食事や水での体調不良!? 途中で歩けなくなったりしたら…!?
考え出したら心配事が尽きない、子どもとの歩き旅。
実際歩き始めると…子どもはいたっていつも通り。面白いものが拾えて、美味しいものが食べられて、綺麗な花が咲いていて、川が流れていればどこでも最高!
だけど日本とちょっと違う人々や全然違う暮らしぶりを見て…小さいながらいろいろな疑問や共感、憧れを感じたはずです。「ここはネパールの山奥で…」と大人がアタマで考えることを、子どもは身体と感性で素直に受け止めているようでした。
ネパールのトレイルのいいところは“人が生活する道”だということ。村と村を行き来する人々や動物たちとすれ違ったり、一緒に歩いたり。畑の中の道を行き、放牧地を横切り、村があればちょっとお茶。
私たちが歩いたタマン・ヘリテイジ・トレイル(TAMANG HERITAGE TRAIL)はチベットに起源を持つ山岳民族、タマン族が昔ながらの生活をしている地域のトレイル。ネパールにはとてもたくさんの民族が暮らしていて、歩く地域によって様々な民族の文化や暮らしに触れることができるのも魅力です。
この旅のメンバーは私とトーサン、5歳の子どもの根本ファミリーとトレッキング初心者の友人アツコちゃん。それといつもお世話になっているトレッキングエージェントからネパール人の青年ジバン。
1日目。旅の始まりはローカルバスに乗るところから。
ネパールでトレッキングといえばランクルをチャーターするのが一般的ですが、今回は経費削減のためローカルバスに乗ることになりました。
バスパークの果物屋で皮ごと食べられるブドウを購入。もちろん水はそれぞれ持参していますが、空調も効かず、開け放った窓から大量の埃が入ってくる車内で、美味しいブドウはオアシスのよう。
ガードレールも無い山腹のトラバース道を、大型バスやトラックがすれ違うので大渋滞!