Honda/N-VAN +STYLE FUN
× アウトドア系YouTuber
●全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,945mm
●排気量・エンジン:658cc 3気筒DOHCガソリン
winpy-jijiiさん(71歳)
滋賀県在住、チャンネル登録者数約20万人のアウトドア系YouTuber。軽快なトークでDIY、料理、キャンプなどアウトドアライフを豊かにするアイデアを紹介する。
「経済的で運転がしやすく、寝心地がいいこと」
そんなjijiiさんの条件を満たしたのが、車中泊用としても人気の『N-VAN』だ。
「N-VANのいいところは、エンジンがフロントにあること。だから荷室がフラットで、室内高にも余裕があります。荷物を積むには理想的なクルマです」
奥様とふたりで車中泊しながら日本一周するために、約1年前に手に入れた。荷室フロアには「ネットで調べまくって決めた」というMGR製のベッドキットが設置されている。
「ベッドキットは、自作するより取り付けが簡単な市販品を選びました。寝るときには奥行き180cm程度のベッドスペースになります。フロアボードの高さを調整できるので、今は25cmほどの高さにセットしています。だから床下収納も広々。車中泊に必要な小物を積みっぱなしにできるのも便利です」
ベッドキットの床下には、チェア、バケツ、サンダルなどの常備品に加えて、ポータブル電源や水など災害時にも役立つ装備を多く積み込む。また、食器や調理器具は、リアゲートを開いたときに取り出しやすいよう、床下に収まる大型の引き出しを自作して、そこに積んでいる。
「大容量のポータブル電源は、車内で電気コンロを使ったり、コタツや電気毛布用に使っています。2~3日生活できる程度の電力があるから、もしものときにも安心です」
さらに「災害時にも困らないように」と、大型のソーラーパネルまで常備。
「今の時代、情報を得るために、災害時のスマホの電源確保は必須ですから」と万全の備えだ。
このほか、室内外に設置ができるテーブルも自作。使いやすさはもちろん、手作りには見えない、仕上げの美しさにこだわるjijiiiさんのDIYのワザが各所に光る。
「去年はコロナの影響で断念しましたが、今年こそ車中泊しながら遠くへ旅したいですね」
圧巻の積載術
「バンライフのいいところは、道具を積みっぱなしにしておいて行きたいときにすぐに出発できること」とjijiiさん。
jijiiさんの車中泊道具。スタンレーのステッカー(実は自作)が貼られたボックスには、毛布などの防寒用品が。旅の途中は、仮眠する施設で外食することが多いため、クーラーボックスは小さめ。火器などの必須アイテムは四角いバッグに収納する。
低床と車内高を活かした2段式フロア
「車内高に余裕があるので、フロアを上げて2段式にしています。フロアボードの下は、全面が収納庫です」。折りたたみチェアやマットなど小さな道具は下段に。重いもの、大きなものは上段へ。
防災を意識して調理器具は常備
走行中のガタタガタ音をなくす工夫も
「これは、セリアで買ったストラップです。走行中に食器がガタガタする音を抑えられます」
食器類や炊飯器は、自作した大型の引き出しに常備。旅のみならず、災害時にも食事を作れるように備えている。
2~3日は暮らせる電源を確保
「車内で煮炊きをしたり、寒いときに電気毛布を使ったり。もしものときの電源確保も考えてポータブル電源とソーラーパネルをそろえています」。日本一周の旅を想定してポータブル電源は3個導入した。
快眠を追求したウインドウスクリーン
「N-VAN専用のウインドウスクリーンは、隙間がなくていいんですが、リアだけは熱線があって吸盤がはがれちゃいます。それで、妻にカーテンを作ってもらいました」
「車中泊の必需品」という消火器と一酸化炭素チェッカー。狭い空間で寝泊まりするために、徹底した安全対策を施している。
DIYで寝やすく使いやすい空間を演出
テーブルは横に縦に、外に持ち出してもセットできる。写真はソロ車中泊仕様のレイアウト。コーヒーセットが入った木箱もDIY。
こだわりの車中泊テク
1.車内はDIYでとことん使いやすく
2. 積みっぱなしで「即出動」兼「防災対策」
3. 諸経費を節約して旅の費用に
※構成/山本修二 撮影/奥田高文 撮影協力/マイアミ浜オートキャンプ場
(BE-PAL 2021年4月号より)