東日本大震災から10年。この秋、2年ぶりに『ツール・ド・東北』が帰ってくる!
「ツール・ド・東北」は、東日本大震災の復興支援と震災の記憶を未来に残していくことを目的に、2013年から毎年秋に開催されているサイクリングイベント。2020年は、新型コロナウイルスの影響により残念ながら中止となったが、2021年は9月18日(日)に8回目の大会が開催されることが発表された。
着順を競わないファンライド・イベント
「ツール・ド・東北」は、着順やタイムを競うロードレースではなく、参加者が自分のペースで決められたコースを自転車で走るファンライド・イベント。復興が進む東北の町を自転車に乗って走ることで、未来に向かって歩む東北の「今」を体感できる。コース途中には、その土地の名物料理をふるまうエイドステーションが設置されていたり、名勝が組み込まれていたり。復興されて間もない新しい街の様子に触れることもできる。
2021年大会は、感染症対策として、参加人数を1300人に削減。コースは100km「北上フォンド」、65km「女川・雄勝フォンド」の2コースに限定。6コース計3973名が参加した2019年の前回同大会と比べると大幅な規模縮小となる。
自宅でバーチャル参加もできる
新たな試みとして、自宅にいながらにして「ツール・ド・東北」に参加した気分を味わえるバーチャルライドイベントが開催されることが発表された。チェコの会社が開発したインドアサイクリングアプリ「ROUVY」を利用して、インターネット環境と対応デバイス、インドアサイクルトレーナーを使うことで、東北で撮影された実写映像コースに、プレイヤーとなるアバターが投影され、VR(仮想現実)空間内のサイクリングを楽しめるというもの。
バーチャルライドの参加費は無料。参加には、別途「ROUVY」のサービス利用料金(月額12ドル)が発生するが、初回登録時から2週間の無料トライアル期間で参加することもできる。
バーチャル版の「ツール・ド・東北」では、下記3コースによる実施が予定されている。
※実走イベントとは日程が異なるので注意
「ツール・ド・東北」バーチャルライド日程
・2021年9月25日(土) 仙台~奥松島 約45km
・2021年9月26日(日) 石巻~神割崎 約60km
・2021年10月3日(日) 神割崎~気仙沼 約55km
8回目となる今大会は、沿道からの声を出しての応援などは自粛されるが、ここに参加することで、東北で強く生きる人たちの今と復興の様子を垣間見れるだろう。美しい景色、豊かな食、そして、応援する人の笑顔を楽しみながら秋の東北を自転車で走ってみよう。
自分の自転車を現地まで送れるサービスもあり
この大会は、参加者に対するサポートも手厚く、参加者の自転車を配送する有料サービス『カンガルー自転車イベント便』を使って手ぶらで参加できたり、コース途中における自転車トラブルに対応するメカニックサービスも配置される。
なお、エントリーはすでにスタートしているが、先着順ではなく締め切り後に抽選で参加可否が決定するため、焦らなくても大丈夫。公式サイトを参考に、自分の体力にあったコースをじっくりと選んで期限内に申し込むといい。
実施コース、エントリー期間は下記の通り。
1:石巻発100km「北上フォンド」、2021年5月18日(火)~6月8日(火)
2:石巻発65km「女川・雄勝フォンド」、2021年5月20日(木)~6月9日(水)
開催概要
大会名称:ツール・ド・東北 2021 特別大会
主催:ヤフー株式会社、株式会社河北新報社
開催日:2021年9月19日(日)
走行エリア:宮城県石巻市、女川町、南三陸町
メイン会場:セイホクパーク石巻(石巻市総合運動公園)
スタート時間:6:30~順次
ゴールクローズ時間:17:30
募集人員:1300名
詳しいイベント情報、エントリーは、公式サイトをご覧ください。
https://tourdetohoku.yahoo.co.jp/
写真提供/ツール・ド・東北 2021 実行委員会
構成/山本修二