ブータンの首都ティンプーに、正式名称をゴンゾク・チョルテン、通称メモリアル・チョルテンと呼ばれる仏塔形式の寺院があります。1972年に亡くなった第3代国王を記念して建立されたこのチョルテンには、毎日大勢の参拝者が訪れています。
ブータンの人々の多くは、仏教を信仰しています。チベット仏教の流れを汲むブータン仏教では、輪廻転生の考え方に基づく不殺生などの教えが今も守られています。メモリアル・チョルテンの境内で見かけたこのおじさんも、数珠を手繰りながら静かに祈り続けていました。
右のおばさんが手で回しているのは、マニ車と呼ばれるもの。先端の筒の中には丸めたお経の紙が入っていて、時計回りに1回回すと1回お経を唱えたことになるそうです。
……数珠とマニ車を手にしながら、深〜い眠りに落ちているおじさんもいました(笑)。