「レンジローバースポーツSVR」ジャングルからサーキットまで!?「最速のレンジローバー」がスゴイ!
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 試乗記

    2016.07.08

    「レンジローバースポーツSVR」ジャングルからサーキットまで!?「最速のレンジローバー」がスゴイ!

    1970年以来、進化を続けるレンジローバー

    軽く堅牢なオールアルミ製モノコックボディをまとう。立ち気味の着座姿勢で、ボディーの四隅まで見渡せる「コマンドポジション」は、レンジローバーの伝統だ

    軽く堅牢なオールアルミ製モノコックボディをまとう。立ち気味の着座姿勢で、ボディーの四隅まで見渡せる「コマンドポジション」は、レンジローバーの伝統だ

    膝まで浸かる沼地やサッカーボール大の岩が転がる荒れ地を走ることはなくても、極限の状況に耐えられるクルマに乗っているだけで、大きな安心感を得ることができる。
    渡河水深限界や岩場を乗り越えるクリアランスを確保したSUV(スポーツ多目的車)は決して多くはないけれど、4WD性能に限っていえば、駆動力を緻密にコンピュータ制御することで想像以上に悪路を走れるようになっている(ただし過信は禁物)。今や売れ筋のSUVは悪路走破性に加え、舗装路での乗り心地にも優れ、インテリアも居心地の良さを重視しているクルマがほとんどだ。
    その先駆けとなったのが、1970年に登場した初代レンジローバーだ。

    軽快感を高めたレンジローバースポーツ

    隙間なく積める広大なラゲッジもレンジローバーの伝統。後席は6:4の分割可倒式。サイドサポートが張り出しているため、たたんでも平らにはならない

    隙間なく積める広大なラゲッジもレンジローバーの伝統。後席は6:4の分割可倒式。サイドサポートが張り出しているため、たたんでも平らにはならない

    1960年代にイギリスの自動車ブランドが集まってできたブリティッシュ・レイランドに属し、もともとイギリス版ジープであるランドローバーシリーズ(のちにディフェンダーと改称)をつくっていたランドローバー社は、卓越した悪路走破性を誇るフルタイム4WDを活かしながら、乗用車と同じ感覚で扱える装備を備えたレンジローバーを開発。
    「砂漠のロールスロイス」の異名を得て、イギリスのカントリージェントルマンを中心に人気を博した。現行モデルは4代目で、3代目からちょっぴりカジュアルなレンジローバースポーツも加わった。
    カジュアルといってもその装備は実に豪華で、インテリアのレザーやパネルの素材は豊富なバリエーションから選べ、自分仕様をオーダーできる。そしてもっともハイスペックなモデルが、レンジローバースポーツSVRだ。

     

    スポーツ性能を極めた「SVR」

    レーシングカーみたいなシート。角度やサポート具合を16段階で調節できる。もっとも、フィールドではここまでの性能は必要ないが…

    レーシングカーみたいなシート。角度やサポート具合を16段階で調節できる。もっとも、フィールドではここまでの性能は必要ないが…

    エンジンはスーパーチャージャー付きの5リッターV8で、最高出力はなんと550馬力。
    始動させるや野太い爆音が響き、走行モードを「ダイナミック」にすると、アクセルを戻したときの「パ、パ~ン!」というアフターバーナー音まで鳴り響く。この恐るべきパワーで2・5トン近い車重をものともせずに加速していくのだ! 
    ボディの各部に空力性能を高めるエアロパーツをまとい、シートもホールド性重視のバケットタイプと、もはやSUVというより“背の高いスーパーカー”だ。実際、世界中の高性能スポーツカーがテストすることで知られる、ドイツのニュルブルクリンク・サーキットで、SUVの世界最速タイムを記録したこともあるというからすごい(のちにポルシェ・カイエンターボが更新)。
    アウトドアでカッ飛ぶことはほとんどないし、キャンプ場で爆音を轟かせたらヒンシュクを買うこと間違いなしだが、クロスオーバー化が進み、今や何でもアリとなりつつあるSUVの到達点のひとつとして、記憶の片隅に留めておきたい。
    ここまでいかなくても、スポーツ性能を重視したSUVは今後のトレンドになりそうだし……。

    さまざまな路面状況に対応する4WD制御システム「テレイン・レスポンス」を装備。渡河水深限界は85㎝を誇り、牽引能力は3トン

    さまざまな路面状況に対応する4WD制御システム「テレイン・レスポンス」を装備。渡河水深限界は85㎝を誇り、牽引能力は3トン


    【ランドローバー・レンジローバースポーツSVR】

    全長×全幅×全高:4880×1985×1800㎜
    車両重量:2410kg
    最低地上高:210㎜
    最小回転半径:6.1m
    エンジン/排気量:スーパーチャージャー付きV型8気筒DOHCターボ/4999cc
    燃費:7.3km/L
    最高出力/最大トルク:550ps/680Nm
    トランスミッション:8AT
    駆動方式:4WD
    価格:¥16,050,000(税込)

    問い合わせ先: ランドローバー・コール ☎0120-18-5568

    構成/櫻井 香 撮影/小倉雄一郎

    NEW ARTICLES

    『 試乗記 』新着編集部記事

    ジープの電気自動車が初登場! 悪路走行モードも付く“野性仕様”なのだ

    2024.11.20

    走るポタ電に試乗!ホンダ「N-VAN e:」で叶える電動アウトドアライフ

    2024.11.19

    マツダの7人乗りSUV「CX-80」に試乗!価格や内装、燃費は?辛口評価も

    2024.11.09

    ホンダ「ZR-V」のサイズは、名車CR-Vとほぼ同じ。実燃費は?

    2024.11.07

    寝る派?積む派?新型「フリード クロスター」でキャンプするならシートにこだわるべし!

    2024.10.19

    マツダから新しい3列SUV「CX-80」が登場!これならキャンプの移動も超快適だ~

    2024.10.17

    スバルの新型クロストレックはトヨタ式の最強ハイブリッド!泥まみれで4WD性能をチェックしてきた

    2024.10.17

    ルノーのSUV「アルカナ」がアップデート! ソト遊びに効くハイブリッド技術とは?

    2024.10.14