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    2021.08.01

    焚き火シートのおすすめ6選。必要性や素材の種類、選び方を解説

    焚き火シートとは、焚き火台を使用する際に下に敷くシートです。断熱性が高い素材を使用しており、地面の保護や延焼の防止、片付けを楽にするといった目的で使用されます。焚き火シートの必要性を解説し、選び方やおすすめ商品も紹介します。

    焚き火シートとは

    写真提供:山本修二

    焚き火シートは、焚き火の熱や火の粉から芝や地面を保護する道具で、キャンプサイトのマナーを守るという点でも利用が推奨されています。また、こぼれ落ちた炭を拾う手間が省けるので、撤収時の時短アイテムとしても活躍します。

    芝や地面を保護するアイテム

    焚き火シートは耐熱性や断熱性が高い素材でできており、火の粉や熱などから地面を保護し、焚き火台以外に火が燃え移るのを防ぐ役割があります。

    キャンプサイトへのダメージや景観に悪影響を及ぼす可能性があるため、直火での焚き火を禁止しているキャンプ場も昨今は増加しています。そこで焚き火台を使うのが一般的になり、さらに地面を傷めず景観を守るために焚き火シートを下に敷くことがマナーとなりました。

    焚き火はキャンプの醍醐味ですが、焚き火シートで安全性を確保しなければ火災につながる危険性があります。熱で地面や芝にダメージを与えてしまうので、環境保護の観点からも使用するのがおすすめです。

    片付けの手間も減る

    焚き火シートは熱から地面を保護するだけでなく、後片付けの手間も減らします。焚き火台に残った炭を焚き火シートにまとめられるので捨てやすく、焚き火台から落ちた灰を拾う時間もかかりません。

    燃え残った薪も焚き火シートに出してしまえば、運ぶのが大変な焚き火台を灰捨て場に持っていく必要がなく、かなりの負担を軽減できます。焚き火の片付けが簡便になることで、他のアクティビティーや休憩にあてる時間が増えて、よりキャンプを楽しむことが可能です。

    なお、焚き火シートを使って片付けをする際は、必ず完全に消火したのを確認してから作業しましょう。

    焚き火シートの素材

    写真提供:山本修二

    焚き火シートには、耐炎繊維・ガラス繊維・シリカ繊維が素材として使用されています。それぞれ性能や効果が異なるため、焚き火からキャンプサイトを保護できるように、特徴を正しく理解しておきましょう。

    耐炎繊維

    耐炎繊維は特殊アクリル繊維を約300度Cで焼成することにより作られた、抜群の耐熱性を備えている有機繊維です。耐炎繊維の焚き火台シートは飛散する火の粉に強いのが特徴で、耐薬品性や電気絶縁性にも優れています。

    繊維が柔らかいので、小さく折りたたんでコンパクトにして収納や持ち運びができます。さらにほかの繊維と異なり触り心地が滑らかです。アクリル繊維を使用しているので、チクチクとした刺激もありません。

    性能や使い心地の良さと引き換えに、価格帯は少し高めです。また、耐火性や耐熱性には優れていますが、燃焼中の薪に直接触れると燃えてしまう可能性があるので注意しましょう。

    ガラス繊維

    ガラス繊維は火の粉を弾き、熱や電気、薬品などの影響を受けにくいのが特徴といえます。耐久性も高く、水や油への耐性があるので、焚き火を使って料理をしたい場合におすすめです。

    こぼれた灰などは使用後に灰捨て場に落とすだけできれいになるので、掃除の手間がかからないのもメリットでしょう。美しい色味や見た目も評価されています。

    シリコン加工が施されているシートは手触りが良いですが、何度も使用していると繊維の破片がチクチクと刺さる場合があり、コンパクトにたためない点も注意が必要です。しかし、比較的リーズナブルな価格帯の商品が多く、使いやすい素材といえます。

    シリカ繊維

    シリカ繊維とは無機質の高耐熱ガラス繊維を加工したもので、ガラス繊維より耐熱性に優れ、1100度Cの高温で連続使用しても形状が変わらないのが特徴です。高い絶縁性も兼ね備えていますが、耐久性はほかの繊維と比べると低いので、長時間の使用には注意が必要です。

    至近距離で火を使用すると赤くなりますが燃焼せず、瞬間温度が1600度C以内であれば溶ける心配もありません。

    シリカ繊維はガラス繊維から不純物を取り除いて特殊加工した素材で、シリコン加工が施されていない場合はチクチクとした手触りがあったり、ケバ立ち部分から繊維が散らかったりする可能性があります。

    焚き火シートの選び方

    写真提供:山本修二

    焚き火シートはどれを選んでも簡単に使用できますが、安易に選ぶと長く愛用できない可能性があります。まずは自分に合った選び方を把握するのが大切です。

    大きさの目安は焚き火台の約4倍

    焚き火シートで最もオーソドックスなサイズは『1m×1m』で、ほかにも『2m×2m』や『3m×3m』といったサイズの商品が販売されています。基本的な目安としては、使用する焚き火台の約4倍のサイズです。

    ギリギリのサイズを選んでしまうと、火の粉や灰があふれて地面を傷つけてしまったり、芝の延焼が起きたりする可能性があります。少し余裕のある大きめの焚き火シートを用意することで、後片付けも楽になるのです。

    一般的なサイズの焚き火には『1m×1m』のサイズがおすすめです。持ち運びや準備・撤収作業も簡単なうえ、ほとんどの焚き火台が収まるベストなサイズといえます。

    連続使用温度と瞬間耐火温度を確認する

    焚き火シートの最大の目的は地面や芝を保護することなので、耐熱性が重要です。耐熱性については、『連続使用温度』と『瞬間耐火温度』の2点に着目しましょう。

    連続使用温度とは、一定時間接していても耐えられる温度を指しており、『長期耐熱温度』と呼ぶ場合もあります。瞬間耐火温度は、一瞬であれば耐えられる温度の目安です。

    焚き火シートは焚き火台の下に敷いて長時間使用するので、連続使用温度を重視するのが一般的です。焚き火は約700~800度Cまで温度が上昇するので、連続使用温度が700度C以上の商品を選びましょう。

    ペグ穴付きなら固定もできる

    焚き火シートを選ぶ際は、『ペグ穴』の有無もチェックしましょう。焚き火シートを地面に敷いただけでは、強風の影響でまくれ上がり、焚き火台ごとひっくり返る危険性があります。焚き火シートが直接火に触れ、変形や延焼の原因にもなりえます。

    シートの端にペグ穴があれば地面にペグダウンして固定できるので、強風にあおられる心配がなく、軽量な焚き火台を使用しても安定性が高まります。

    もしもペグ穴がない焚き火シートを使用している場合は、重い石などでシートの四隅をしっかりと固定しましょう。

    おすすめの焚き火シート

    写真提供:DOD

    耐熱性が高く、手軽に使用できるおすすめの焚き火シートを紹介します。キャンパーから支持を得ている人気商品なので、購入の参考にしてください。

    DOD「TAKIBI BOBBIDI BOO」

    火花やこぼれた薪からキャンプサイトを保護する、焚き火を美しく楽しむための焚き火シートです。素材に燃えにくいガラス繊維を採用しており、火の粉が飛んだ場合や焼けた薪などが落下した場合でも、地面の延焼やシートの変形を防止します。

    シート両面には『シリコン加工』がされており、灰や薪が落ちても汚れを簡単に拭き取れます。また特殊コーティングにより、ガラス繊維にありがちなチクチクした刺激が軽減されています。

    コンパクトでバックパックにも収めやすいサイズなので、持ち運びも簡単です。収納バッグが付属しているので、汚れた焚き火台と一緒に持ち運ぶ際にも便利な仕様でしょう。

    ICHIFUJI「スパッタシート」

    連続使用温度は700度C、瞬間使用温度は1500度Cという、耐熱と耐火に特化した焚き火シートです。焚き火の火花や灰に対して、優れた耐火性と断熱性を発揮します。

    安全で傷つかないガラス繊維素材を採用し、肌触りが柔らかくなっています。分厚い生地に全辺ほつれ防止加工を施しているので、長期間愛用することが可能です。

    焚き火シートだけでなく溶接火花養生シートや防火シート、耐炎カバーとしても使用でき、コンロやストーブの周りの防火カバーとしても活躍します。四隅に固定するペグ穴が付いているので、強風の場合も安定して使用できるのが魅力です。

    吉野株式会社「スパッタシート プレミアムプラチナ1号」

    対炎繊維製品の専門メーカーである『吉野株式会社』による高級モデルで、耐久性や耐熱性が高い焚き火シートを求めている人におすすめです。品質と性能を追求し、JISのA種試験よりも厳しい条件下で行った耐久テストにも通過した、末長く愛用できるシートに仕上がっています。

    耐炎繊維の生地に『白色シリコン』と『桃色シリコン』をコーティングしているので、焚き火の火花や灰を弾きます。分厚く頑丈ながら、しなやかで使いやすい操作感が魅力です。

    焚き火だけでなく、溶接火花受けシートや防炎カーテン、火を扱う現場の養生シートとしても活躍します。価格帯は高めですが、1枚あれば十分のハイクオリティーな焚き火シートです。

    • 商品名:吉野株式会社「スパッタシート プレミアムプラチナ1号」
    • Amazon:商品ページ

    コンパクトサイズの焚き火シート

    写真提供:ロゴス

    コンパクトサイズで持ち運びや収納がしやすい焚き火シートを紹介します。キャンプに持っていく荷物を減らしたい人におすすめです。

    ロゴス「たき火台シート」

    使用する場所や焚き火台を選ばないコンパクトサイズながら、火の粉や灰からキャンプサイトをしっかりと守る焚き火シートです。火床の火の粉が直接芝生や地面に落ちるのを防ぎ、約500度Cの連続使用温度により十分な耐熱性を兼ね備えています。

    卓上グリルなどに使用する場合は、二つ折りにしてテーブルに敷くことで、伝わる熱を和らげて変形や延焼を防止できます。

    設置場所にシートを広げた後は四隅をペグで固定することも可能で、シンプルなデザインながらロゴスのマークが映えるおしゃれな焚き火シートです。

    • 商品名:ロゴス「たき火台シート」
    • Amazon:商品ページ

    TRUSCO「スパッタシートDX ミニ」

    耐炎繊維基布の両面に特殊シリコンをコーティングした、火花をはじく焚き火シートです。アスベストやRCF(リフラクトリーセラミックファイバー)のような、有害繊維や皮膚刺激のあるガラス繊維は不使用なので、使用することで人体に悪影響を与える心配はありません。

    サイズが小さいので、広さを取れない場所での焚き火や持ち運びに便利です。コンパクトながら程良い重さがあり、簡単には風で飛ばされません。耐熱性も高いので、火が残った薪や炭が落ちても、穴が開いたり火が燃え広がったりする可能性も少ないでしょう。

    焚き火だけでなく、狭い場所で行なう溶接の簡易養生やはんだ付け作業の養生など、さまざまな場面でマルチに活躍します。

    • 商品名:TRUSCO「スパッタシートDX ミニ」
    • Amazon:商品ページ

    BUNDOK「焚火シート」

    連続使用温度が700度Cという耐熱性に優れた焚き火シートで、キャンプサイトだけでなく芝生やデッキなどでも安心して焚き火ができます。『カーボンフェルト素材』なので、グラスファイバーなどのガラス繊維よりも断熱効果に優れ、チクチクした肌触りがなく、使い心地が良い点が特徴です。

    とても柔らかいので折りたたみや持ち運びも簡単で、小型の焚き火台であれば焚き火シートで包んでバッグなどに収納することもできます。

    囲炉裏テーブルの開口部にぴったりのサイズ感で、一般的な囲炉裏スタイルのテーブルに最適なコンパクトサイズです。

    まとめ

    焚き火シートは、焚き火の熱からキャンプサイトを保護するアイテムです。片付けも簡単にできるので、時間や手間を省いて効率的な撤収を可能にしてくれます。

    さらに機能性だけでなく、シンプルながらおしゃれなデザインも魅力です。自分のキャンプサイトや焚き火台を映えさせるためにも、選び方を意識しながら、お気に入りの焚き火シートを見つけてみましょう。

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