意外と快適な雨の日のキャンプ。しかしそこには危険も
連日の雨により、なかなかキャンプの予定を立てられない梅雨の時期。
天気が変わりやすいこともあり「さっきまでは晴れていたのに、キャンプ場に到着したとたん土砂降りでガッカリ」なんてことも、しばしば起こります。
しかし雨の日のキャンプも、悪いことばかりではありません。
人が少ないため周囲に気を使う必要がなかったり、蚊があまり飛んでいなかったりと、思いのほか快適に過ごせます。
ただし雨のキャンプには、重大な事故につながり得る危険もひそんでいます。
その危険を避けて楽しい休日を過ごすために、以下に挙げる5つの注意点を確認してください。
河川が近いキャンプ場を避ける
雨の日のキャンプにおいて、とくに気をつけなくてはならないのが河川の増水です。
一見大丈夫そうに見えても、一気に大量の水が押し寄せてくる鉄砲水が発生する可能性があります。そのため雨の日は、近くに河川があるキャンプ場は避けましょう。
とくに河川の水位より低い場所でキャンプをするのは、大変危険です。河川の水が堤防を越える、または堤防が決壊すると、大きな被害は避けられません。
もちろん中洲(なかす)でキャンプをするなどもってのほか。お子さんと一緒にキャンプをする場合は、よりいっそう水の事故への注意が必要です。
崖や急斜面に近づかない
雨の日は、崖崩れが発生する可能性が高まります。そのため降水量が多い日ほど、崖や急斜面に近い場所でのキャンプは避けるべきです。
国土交通省が公表している「過去10年間の土砂災害発生状況」によると、全国で毎年500件以上、そして平成30年においては2343件の崖崩れが発生したとのこと。
「自分は大丈夫だろう」などと、決して楽観できないデータです。
崖の真下が危険であることは言うまでもありませんが、少し離れたくらいでは、落石や倒木が直撃する可能性が残っています。
それらの危険を可能な限り排除するため、崖や急斜面から十分な距離を取りましょう。
テント内で火器を使わない
雨の日のキャンプでは、テント内で過ごす時間が長くなりがちです。
雨音をBGMがわりにして読書にふけってみたり、横になりながら雨でかすむ景色をぼんやりと眺めたり。それもまた、雨の日のキャンプの楽しみ方。
しかし、やってはいけないこともあります。それがテント内での火器の使用です。
テントは可燃性の素材が使用されていることも多く、火災で命を落とすこともあり得ます。バーナーなどを使用する場合はテントの外で。これが鉄則です。
タープを用意できない場合は、加熱せずに食べられる食料を持っていくことをおすすめします。
テント・タープに雨水がたまらないように
テントのキャノピー(出入り口の屋根)やタープにたるみがあると、その部分に雨水が溜まっていきます。
キャノピーやタープのサイズが大きくなるほど溜まる雨水の量も増え、その重みで倒壊する恐れがあるので注意しましょう。
大切なのは、雨水が溜まらずに流れ落ちるように設営することです。
キャノピーもタープも設営時にできるだけたるみを作らず、場所によって高さに差をつけることで、雨水が溜まるのを防げます。
もしもキャンプの最中に雨水が溜まっていることに気づいたら、その雨水を流したのちに設営の仕方を変えましょう。
雷が発生したら車や建物に避難を
雷雨となることがわかっている場合は、残念ですがキャンプへ行くのを諦めましょう。ただの雨ならまだしも、雷まで発生すると楽しむどころではありません。
しかしキャンプの経験を重ねるにつれ、想定外の雷雨に見舞われることもあるかもしれません。そんなときは、すぐに車や近くの建物に避難しましょう。
テント内への避難では不十分。また、木の真下にいるのも危険です。
自分が雨宿りをしている木に雷が落ちると、木の幹から自分の体へ雷が伝わってくる可能性があります。
理想的な避難場所は、鉄筋コンクリートの大きな建物です。キャンプ場の受け付けがある建物、休憩所、トイレなどの場所をしっかり把握しておきましょう。
帰宅後はキャンプ用品のメンテナンスを忘れずに!
ここまで解説したのは、雨の日のキャンプにおいて、危険を回避するための注意点。
しかしキャンプを楽しんだあと、帰宅後にもするべきことがあります。それはキャンプ用品のメンテナンスです。
雨の影響でとくに劣化しやすいのが、鉄製品や革製品。それぞれ適切な方法でメンテナンスを行ないましょう。
それが大、切なキャンプ用品を長持ちさせるために重要なことです。
場合によっては危険であったり、帰宅後にキャンプ用品を洗う手間が発生する雨の日のキャンプ。
そう聞くとまるで良いことがないように感じられるかもしれませんが、雨の日には雨の日の風情があり、晴れた日のキャンプ以上に特別感を味わえます。
状況にあわせて適切な行動をとり、安全にキャンプを楽しんでください。