テントやタープを張ったり、ランタンや食器を吊り下げたり、自分の体の安全を確保したり、ロープワークはアウトドアのあらゆるシーンで僕らを助けてくれます。今回はテントやタープを張るときに欠かせない基本のロープワーク「ふた結び」の用途と結び方を紹介します。
ふた結びとは?
結ぶのもほどくのも簡単で、なおかつゆるみにくいという利点を持っている。ロープを立ち木に結ぶときのほか、テントの張り綱をペグや石に結びつけるときによく使われる。
結び方
1.末端を矢印のようにくぐらせる
2.こうなれば正解
3.結び目を締める。これをハーフヒッチという
4. 1と同じようにもういちど末端を矢印のようにくぐらせる
5.ふたつ結び目ができる
6.結び目を締めれば完成
ふた結びの用途
ふた結びはどのような用途で役に立つのだろうか。
テントやタープの張り綱をペグや石に固定したり、タープのグロメットに張り綱を結んだり……。ふた結びは、キャンプ、山登りはもちろんアウトドアのありとあらゆることに役立つ。
ペグに張り綱を固定する
まず、いちばんよくあるシチュエーションは、キャンプでテントやタープの張り綱をペグに固定する場合だ。
山のテント場にテントを張る
また、たとえば、登山中に山のテント場にテントを張る際に、地面が固くてペグが刺さらないということがある。そんなときには、下のイラストのように、石などに張り綱を結んでテントを固定する。こうしておけば、強風下でもテントをしっかり固定することができるのだ。
タープに張り綱を結ぶ
タープに張り綱を取り付ける際にも、ふた結びで結ぶ。簡単で強度が高く、強い風にあおられてもほどけにくい。
何かモノにロープを結ぶときは、とりあえず「ふた結び」でよい、とおぼえておこう。
イラスト/田中斉、長谷川弘 構成/DOCO(大塚真)、大澤竜二